
突然ですが、郵政省入省を決めた要素の1つが“入省者全員を海外留学(or海外赴任)させてやる”でした。
にも関わらず、(当たり前のことではありますが)何の選抜もなく多額の費用を要する海外留学に行けることなどあるはずもなく、私のTOEICの成績を見て、それがTOEFLの成績であると勘違いした上司から、“國定、お前英語できるんだな!”と褒められた(⁉)ほどの恥ずかしい英語力しか持たない私は、海外留学組に選ばれることもなく、それ以来、“マルドメ組”路線をひた走ることとなったわけでありました。
でも、市長という仕事がそうさせるのでしょうか、海外出張でも英語でやり取りせざるを得ない場面が明らかに増えるだけではなく、通訳が存在するとはいえ、国際的な会議で発言、発表、講演する機会が増えたのは、本当に皮肉なことであります。
そんな中、昨日、奈良で開催された国際シンポジウムで“
燕三条工場の祭典”を事例に産業観光のあり方を発表させていただいたのですが、同じパネルディスカッションに参加したタイ人女性が四苦八苦しながら英語で操ろうとしているのを見ていると、ひたすら受け身の姿勢で国際的な仕事を受任してきた今までの自分が本当に恥ずかしくなってしまいます…(控室などで、私も四苦八苦しながら彼女と英語でコミュニケーションを取ったのですが、私よりは英語力はあるものの、パネルディスカッションでの自由討議をするのはしんどいだろうな…と思っていたので、余計にビックリしました…)
というわけで、私はマルドメ派ですが、それに劣等感を持つことなく、海外関連の公務もこなしていきたいと思いますっ!(意味不明な文脈で申し訳ございません…)

さて…
奈良でのシンポジウムでの仕事を終えて、伊丹空港までの直通バスに乗るまでの間、少し時間があったので、東大寺と興福寺を散策しました。

さすがに、ゴールデンルートなだけあって、日本語で会話している人を探すのが大変なくらい、外国人観光客で溢れかえっていました。

でも、欲を言えば、我が国の歴史文化を象徴する寺社仏閣は充実しているものの、何かが物足りないのですよね…
それが食なのか何なのかが判然としないのですが、居心地の良い滞留空間があまりないように感じられるのです…
この“何か”が分かれば、私たちの産業観光もより充実したものになるのかもしれません…
その“何か”を探す旅に出てみたいと思います…
posted by 国定勇人 at 12:43| 新潟 ☁|
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