今月1日、“
新潟 美食 手帖”という名のグルメ本が刊行されました。
でも、このグルメ本、そんじょそこらのグルメ本とは全く一線を画していますっ!(それは、著者があの“
里山十帖”のオーナーでもある自遊人編集長の岩佐十良さん、帯で推薦しているのが“
snowpeak”の山井太社長であることからも容易に想像が付きますよねっ!)
さて、早速手に入れて目を通したのですが…
最初から、あまりの驚きに腰を抜かしそうになりましたっ!
巻頭特集“新潟を代表する名店TOP3”のうちの2店舗が三条市から選ばれているのですからっ!
もちろん、文句なしにおススメできるお店だとは思っていたのですが、新潟市や長岡市、上越市の数々の名店を抑えての堂々のTOP3入り…
ここまで評価されるほどの名店だったとはっ!
日頃、“自分たちの地域の魅力を過小評価しないでほしい。他の地域の人々はこの地域を私たちが思っている以上に評価しているし、羨ましいと思っている。徒に卑下せずに、もっと誇りを持って取り組んでいこう!”と偉そうに話し続けているのですが、一番理解していなかったのは私だったのかもしれません…反省しております…
ところで…
先日、TOP3に輝いた名店の1つ“
イルリポーゾ”にお邪魔してきました。
というのも、オーナーシェフの原田さんから“県内の仲間が集まる勉強会があるので覗いてみませんか?”とお誘いをいただいたからです。
この勉強会の名は“ラボクチ”。月に一回程度、お互いの料理を披露しあったり、それをベースに議論し合ったりする自主勉強会だそうで、私がお邪魔したときも、イタリアンシェフ(加茂市の“osteria IL SANTO PIATTO”さんも本書に取り上げられております!)のほか、ジェラート屋さんやお寿司屋さん(新発田市にある“鮨登喜和”さんなのですが、このお店も本書の二番目の特集“新潟を代表する寿司TOP5”に名を連ねておりました!どれだけレベルの高い料理人の集まる勉強会なのでしょう!)など、ジャンルを問わない、実に多士済々が集まっておりました(尤も、飲食店の持つ宿命ゆえ、この日も全員が集まるのが夜12時を回り、実質スタートはそこから!ということだったので、私自身は泣く泣く途中リタイアしましたが、その情熱に脱帽です…)。
私はズブのド素人だったので、話を聞くことしかできなかったわけですが、それでも、“自分たちの技を磨くだけでなく、共通の目標を持つことで新潟全体の食文化を国内外に発信していく”ということをかなり意識して研鑽を重ねていることはビンビンに伝わってきました。
直感でしかありませんが、この勉強会がこの目的意識を絶えず意識しながら積み重ねられれば、新潟の食文化のプレゼンスが国内外で飛躍的に高まり、と同時に、歪められずにデザインされた情報として国内外に発信されていくのは時間の問題だと思います。
と同時に、こうした取組が私たちのまちのシェフが中心となって行われていることに、私たち行政はもっと関心を示し、(彼らが求めようとしているものを十分に咀嚼し、お互いの意思疎通を図った上で)もっとお手伝いしていくべきなのではないかな?と少し反省をしてしまいました。
ヨーロッパの地方都市では、こうしたグループと行政とが良い関係を構築した上で、食文化の見える化を徹底的に磨き上げ(或いは保全すべきところを保全する仕組みを作り上げ)、その上で、世界中に発信することに成功している事例がたくさんあるように思います。
こうした仕組みを参考に、新たなムーブメントが、ここ燕三条から、新潟から沸き起こることができるよう、私たちも一層の関心を寄せていきたいと思っております。
ところで、この“イルリポーゾ”さん。
提供される料理はもちろんのこと、雰囲気も本当に良いと心底思いますっ!
本当におススメのお店ですので、是非どうぞっ!
ちなみに…
一時期、グルメ番組には欠かすことのできなかった“料理評論家”でありますが、最近は目にする機会がめっきり減りました…(私のテレビ離れがそういう印象を私に与えているだけで、今でも時代を席巻しているのかもしれませんが…)
ですが、この勉強会で話を伺っていると、私でさえ知っている著名な料理評論家が今でも私たちの身近なお店に積極的に足を運び、これまでの経験に基づくアドバイスまでしていただいているようなのですね。
華々しい活躍の舞台の場数は減っている一方で、こうした“本来の”仕事をし続けている情報に接し、私自身は、かえって料理評論家に対する印象がより良くなりました。
一度、話を伺ってみたいですね!
☆
そうそう。“新潟を代表する名店TOP3”に選ばれた三条市内のもう1つの名店は“
UOZEN”さんですっ!
posted by 国定勇人 at 12:32| 新潟 ☁|
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