2019年10月31日

クマが集落に出没しました

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先日、“クマ出没は災害だと受け止めるべしっ!”という話題を書き綴ったばかりですが、今朝、北五百川集落の民家の柿の木に親子クマ3頭が登っていることが確認され、警察の皆さん、猟友会の皆さんと一緒に、これまで対応に当たってまいりました。

今現在、親クマに続き、子クマも山に帰っていきましたので、とりあえずホッとしているところですが…

近隣への周知の方法などなど、少なからずの課題が残ったことも事実であります…

私たちができたこと、できなかったことを整理して、まだまだ続くクマの出没シーズンに対応していきたいと考えております。

取り急ぎのご報告まで…

ちなみに…

山に戻ったとはいえ、また戻って来る可能性も否定できません。

今しばらく、十分な注意をお願い申し上げます。
posted by 国定勇人 at 12:40| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月28日

“青年よ、大志を抱け!”と偉そうに言っている場合ではない…

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さて、直近の話題からもう1つ…

この週末は、東京の六本木(或いは麻布十番)にある国際文化会館で、同館が主宰する“新渡戸リーダーシップ・プログラム”にゲストスピーカーとして講義をさせていただきました(写真は会場となった国際文化会館。旧岩崎小彌太邸ということもあって、庭園が本当に素晴らしい…これで、この会館で講演をさせていただいたのは2度目ですが、この庭園を眺めるだけでも、仕事をお引き受けして良かったとつくづく思ってしまいます…東京のド真ん中にも、こうした風情ある空間が残っているのですね)。

テーマは“地方創生”。

私なりに精一杯お話をさせていただいたのですが、ご紹介したいのは私の拙い話の中身ではなく、聴講生のモチベーションの高さっ!

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事前に受け取っていた講義依頼内容によると、私が受け持ったコマの時間構成は“講義1時間+意見交換2時間”とのこと…

国際会議では“インド人に質問をさせないことと日本人に質問をさせることが最も難しい”と言われておりますし、私自身の経験からも“どんなに強がっても、意見交換2時間は持たないでしょう!(ちなみに聴講生はわずか10名!)”と思っていたので、講義開始直前に再度確認させていただいたのですが、“これまでもそうでしたので、ご心配は全く無用です”ということでしたので、腹を決めて臨んだわけでありますが…

いやぁ、参りましたっ!

次から次へと出てくる強烈な問題意識から溢れる的確な指摘や質問の数々っ!

聴講生がみな40歳以下という若き精鋭とはいえ、あっという間に時間が来てしまうほどの充実した意見交換になるとは…(写真は講義終了後の写真撮影の場所となった同館屋上。キレイな夕焼けでした!)

完全に脱帽であります…

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こうした青年達が日本にいる以上、まだまだ日本は大丈夫っ!

しかも、聴講生の中には、育休期間の子育ての合間を縫って参加する強者もいらっしゃるのですから、その精神力は、パワー漲る発展途上国のエース達とも互角に渡り合える、まさに鋼の強さだと思います。

私の方がかえって勉強になりましたし、パワーをいただきました。

皆さんの今後の益々の活躍を期待しておりますっ!

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さて…

上の写真は、同館に向かう途中の麻布十番商店街で行われていたハロウィン祭りの当日券購入に並ぶ親子連れ。

“地方創生”をテーマとした講義でしたが、ここでいう“地方”とは“東京”に対する対義語ではなく、同一のアイデンティティ、同一のコミュニティを持つ“地方”“地域”という意味であると私自身は理解しておりまして、それを再確認できる光景でした。

だって、三条マルシェを始めとする三条でのイベントで日常的に目にすることのできる光景と同じなのですからっ!
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クマ出没は災害だと受け止めるべしっ!

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宇多津、高松、東京と長きにわたった旅烏生活もようやく終焉を迎え、日常生活が戻りつつあります…(と思っていたら、明日、明後日も上京でした…)

これまで溜め込んだお伝えしたいあれやこれやを消化していくためには、むしろ、直近で起こった出来事からコツコツと処理していくことに如くはなしっ!ということで、今日の話題から…

それはクマ対策。

先週の庁議で最近多発している人里におけるクマの出没への“ある対策”を講じようということとなり、早急に取り組むようにと指示していたのですが、それを漸く今日から取り組むこととなりました。

それがこの写真。

実は、とある事業者さんのご寄附をいただき、発災前、発災後のいずれにおいても迅速な情報収集が可能となるドローンを本年度より消防本部に配備していたのですが、これを人里におけるクマ対策に使えないか?というのがミソでございまして…

というのは、今般のクマの出没情報を分析してみると、必ずしもクマが里山に戻っているかどうかが従来とは異なり不確実になっている状況となっておりまして、河川敷の草むらを始めとする人里そのものにクマが居残っていないかどうかを確認する必要が生じていたのですが、そのときに“あのドローンが使えるのではないか?”となったわけであります。

今日改めて確認してみると、このドローンには熱感知センサーも装備されているとのことでしたので、早速試してみたのでありますが、これがすこぶる有効と思われるのですっ!

私も遠隔操作画面を通じて確認したのですが、例えば、田畑で作業されていらっしゃる人の動きも一目瞭然っ!人間の体温より高いクマであれば、捕捉可能となるでしょう。

というわけで…

やや遅きに失した感があるのですが、今日、下田地域を中心にドローンによる確認調査を行っておりますっ!



実は、今回の話題について、身内の恥ずべき話を披露するようで少し逡巡したのですが、指示後に私自身が確認を怠っていた自責の念からも敢えて触れておこうと思い、書き綴っています。

先ほどさらりと触れましたが、ドローンによる対策を指示を出してから実行まで1週間も要しています(より正確に申し上げれば、今日の庁議で“明日から…”と報告してきたものを今日からに前倒し指示しました)。

クマは人に被害を加えます。

クマを動物保護の観点から論ずる必要があるということも承知をしておりますが、市長として、市行政としては、市民の生命第一に考えることは当然のことだと思っておりますし、農林水産省が獣害という言葉を使っている以上に、市民に危害を加えかねないクマの目撃情報が多発し、その最後の目撃情報が集落方面に向かっていったということであれば、それはもはや“災害”です。

その“災害”を未然に防ぐ可能性があるにも関わらず、その可能性の前提となるべき確認調査に1週間も時間を要するとは、私たち行政の怠慢と申し上げるほかありません。

大変申し訳なく思っております。

その上で、市内において重大な事案に至っていなかったことに感謝をしつつ、これまでの怠慢を取り戻すべく、関係部署ともども頑張っていきたいと思います(あっ、写真には消防職員が写っておりますが、今回の事案について消防には非はありませんので、念のため…)。
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2019年10月21日

豊かな生活スタイル

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今週から、ここ1ヶ月の振り返りを本格的にしようっ!と思っていたのですが、明日から、四国、東京と怒涛の長期出張が続くので、来週からの再開にしたいと思います…

写真は、週末にお邪魔したスノーピークさんの雪峰祭。

もの凄い人出で賑わっておりました。

それにしても、家からクルマを繰り出して僅か30分ほどで、この写真のような贅沢な空間に包まれ、豊かなひとときを堪能できる三条市に住めることがどれだけ幸せなことかっ!

東京で生活していたら、どんなにお金を支払っても決して手に入れることのできない最高の贅沢…

こうした豊かな生活スタイルを“見える化”していくことがこの土地に新たな価値を生み出す…

そう信じながら、新たな取組にチャレンジしていきたいと思います。

それでは、来週までっ!
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2019年10月18日

敢えて一呼吸を置いてみる。

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ここ数週間、ご紹介したい様々な出来事が続いていまして、逆に何からご紹介したらいいものか、茫然自失とする始末…

ということで、敢えて一呼吸を置き、来週からトライしてみたいと思います。
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2019年10月17日

お気持ちに感謝っ!

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そろそろ通常モードに入っていきたいと思います…

が、その前に…

先ほどご紹介した相馬市へのボランティアバス運行の件ですが、お昼時点で既に定員まで4名様というところまで達しました。

皆様のそのお気持ちに心から感謝申し上げます。

また、今まで燕三条青年会議所の皆さんと懇談していたのですが、彼ら彼女らの動きも早く、募金活動であったり(関連記事はこちら)、ボランティアセンターの後方支援活動であったりを既に行っていただいているわけでございますが、こうした活動の折々にも、市民の皆さまの善意に触れているようで、大変感激しております。

やはり、困ったときはお互いさまですからっ!

写真は、1ヶ月ほど前に書いた苦心の策…

佐藤瑞雲先生に心から感謝申し上げます(明日もまた、書かなければならないのが1件ございますので、宜しくお願い申し上げます)。
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今般の台風災害に関する愚考B

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今般の台風災害に関する私見の最終稿は、“日頃からのお付き合い”の重要性について。

これまで申し上げて来たとおり、三条市は、雨、風ともに荒れ狂う状態には至らず、お蔭様で殆ど被害が出なかったわけでありますが、台風が過ぎ去った後に頭を過ぎったのは、“日頃お付き合いのある市町村長さんの地域は大丈夫だったであろうか?”ということでした。

結果的には、長年親しくお付き合いをさせていただき、また大変尊敬を申し上げている全国市長会長をお務めいただいている相馬市長さんからの要請を受け、被害状況が明らかとなった日曜日の午前中には、給水車を同市に派遣致しました(関連記事はこちら)。

それだけではありません。

要請内容は“給水車は多ければ多い方がいい。その手配も國定君にお願いしてもいいか?”とのことでしたので、それこそ日頃から親しくお付き合いをさせていただいている隣近所でもある見附市長さん、燕市長さん、加茂市長さんに直ちに電話をさせていただき、すぐに快諾をいただき、リンク先の記事に記載のとおり、要請依頼から3時間ほどで、共同チームによる相馬市への派遣が実現しました(見附市長さん、燕市長さん、加茂市長さん、本当にありがとうございました)。

ここで申し上げたかったのは、“困ったときはお互いさま”という精神はもとより、組織同士であろうとも、通常の人間関係と同様、“日頃からのお付き合い”なくしては、緊急時にはなかなかコミュニケーションが成立しがたい、より正確に申し上げれば、“日頃からのお付き合い”が成立している間柄は緊急時においても日頃と同様に機能する、或いはより迅速に確実に機能する、ということです(実際、相馬市長さんからお電話を頂戴したのは日曜日の朝でしたので、第一次配備体制従事職員以外は市役所はお休みでした。従って、今回の派遣は市長同士による直接的な電話のやり取りにより実現しました)。

実際、都道府県を通じた地域間広域支援(“対口支援”と呼ぶようです)のシステム化は急速に確立されつつありますが、“日頃からのお付き合い”の関係性から生ずる個別支援のスピードには遥か遠く及びません(対口支援に基づくスキームでは、未だに三条市は1人の支援も実現しておりません)(と同時に、このことは対口支援が劣っている、機能しない、ということを意味するものではありません。スピード感には欠けるかもしれませんが、エンジンがかかり始めた後の中長期的な支援では“対口支援”がその機能を最大限発揮いたします)。

また、お互いの人間性を熟知している“日頃からのお付き合い”がなければ、“給水車は多ければ多い方がいい。その手配も國定君にお願いしてもいいか?”となかなか切り出すこともできないと思います(正直、立谷市長さんから、こうしたお願いをされたとき、“自分はこの方に信頼されているんだな…”と嬉しくなりましたし、余計に、この人のために、相馬市民のために、何とかお役に立ちたいと思いましたもの…)。

平常時から積み重ねられてくる、こうした“日頃からのお付き合い”が、災害発生時にはとりわけ重要となるということについては、先ほど“通常の人間関係と同様”と言及したとおり、必ずしも組織対組織のみで成立するものでなく、個人でも、いかなる社会主体でも成立することは論を待たないと思っております。

ですから、災害に強いまちづくりを進めていくということは、平常時から各種コミュニティ、繋がりを強化していくということなのだと感じております。

こうしたことを意識して、まちづくりを進めることができれば、もっともっと減災が実現するのでは…

このことが私の中で確信に変わりつつあります。



ところで…

今週末の19日土曜日、相馬市に向けたボランティアバスを運行いたします(関連記事はこちら)。

ボランティアを通じて支援をしたいっ!とお考えの皆さまには、是非ともご参加を頂ければと存じます。
posted by 国定勇人 at 12:21| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月16日

今般の台風災害に関する愚考A

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昨日に続き、雨、風ともに荒れ狂う状態には至らず、お蔭様で殆ど被害が出なかった三条市の置かれている状況を前提として、今回の台風災害に関する当市における私見を申し述べたいと思います。

今日のテーマは情報収集の重要性について。

今回、私たちは、災害初期体制(第一次配備)に加え、2回ほどにわたる庁議メンバー(災害対策本部設置後は災害対策本部員となります)による情報共有と必要な指示出し、それに加えて、私自身が役所に足を運んだり、自宅待機でも何度か防災担当課長との連絡をする程度で、今般の台風を乗り切りました(当然ながら、いつでも全庁レベルでの対応が可能な状況は整えていたのですが、上記のとおり、現実には、あまり戦線を拡大せずに乗り切ったという意味です)。

もちろん、過度に楽観視したり、盲目的に行動した結果がこれなのではありません。明確な理由があります。

私たちは、気象庁さんからご示唆をいただき、4年ほど前から、出水期を中心に、新潟気象台出身の気象予報士を嘱託採用するとともに、出水期以外にもアドバイザリー契約を結ぶ形で、気象庁から出される気象に関する一次情報を三条市に限定する形で分析していただき、それを私たちにも分かる形で解説していただく仕組みを導入しております。

私自身はそれまで全く知らなかったので、偉そうな口を叩く資格などないわけでありますが、気象庁は、注意報や警報など、私たち一般市民がわかるように咀嚼された端的な気象情報のほかに、膨大な種類、そして膨大な量の一次情報(咀嚼をする前の、分析する前の“生データ”。実際に見たことがありますが、少なくとも私には完全にチンプンカンプンです…)をネット上に公開しております。

各気象台ではこの一次情報を元に分析するのですが、それを長年経験された方に、同じ手法を以って、三条市専用の分析をしていただくわけです。

今回の台風襲来に際しても、この仕組みに則り、アドバイザーに分析をお願いしたわけですが、答えは雨、風ともに避難情報を発令するレベルに達するまでには至らないであろうとの分析結果でした(もちろん、半日置きに分析の更新をしていただいたのですが、さほどの変化は見受けられませんでした)。

こうした分析結果である以上、徒に市民の皆さまの不安を煽ることに繋がりかねない災害体制への切り替えを行うことには慎重になるべきですし、万が一の事態が生じた時点で既に職員の体力が疲弊することを防ぐためにも、その時点その時点に適ったサイズでの対応をするべきです。

こうした理由から、上記のような対応と相成ったわけでありますが、このアドバイザーの存在は本当に心強いものがありました。

もう1つ心強かったのが国土交通省の出先機関からの情報提供。

今回の台風襲来に際して、いわゆるホットラインを通じてプッシュ型の情報提供を頂いたのは、国土交通省の信濃川下流河川事務所長さんと信濃川河川事務所長さんのみでした。

両所長さんのうち、大河津分水路より上流の信濃川の水位状況が尋常ならざる状況になってからの信濃川河川事務所長さんからの定期的な情報提供は本当に助かりました。

お蔭様で、大河津分水路より下流のみならず、事態が緊迫している中流域もタイムリーに状況を掴むことができたので、頭の中で、幾つかのパターンをシミュレーションすることができ、それが冷静さを維持する効果ももたらしたと今振り返ってみて実感しております(もちろん、台風襲来の1日前にホットラインを頂いた信濃川下流河川事務所長さんの存在にも助けられました)。

以上、縷々書き綴りましたが、情報収集を仕組み化することの重要性の一端がお伝えできたとすれば幸いです。



以下は上記に増して、私見ですので、念のため…

今回、気象庁からの直接的な記者会見が評価されておりますが、私はやや懐疑的です…

先ほど少し触れましたが、気象庁は、刻一刻と変わる気象環境をタイムリーに捉え、分析し、分かりやすい形に翻訳(咀嚼)し、公表するのが主たる任務だと思うのですが、この作業は、膨大な量のデータの読み込みなど、大変な労力を要しますし、過剰なまでの冷静さを求められる任務だと感じております。

他方、マスコミ対応というのは、これはこれで、別次元の労力を求められますし、その対応如何によっては、マスコミ対応に忙殺されてしまいかねません。

万が一こうした事態が発生すれば、気象庁が本来任務を遂行するために守り切らなければならない冷静さを維持できる職場環境を揺るがしかねなくなるのではないか…

これが私の心配ごとなのです。

マスコミ対応は別の組織が行い、それによって、気象庁の本来業務を守り切る…これが筋道のような気がしてならないのですが、如何でしょうか…
posted by 国定勇人 at 11:20| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月15日

今般の台風災害に関する愚考@

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今般の台風19号により尊い生命を失われた方々の御霊に対し、衷心より哀悼の意を捧げるとともに、被災された皆様方に、心からのお見舞いを申し上げます。

全国各地で甚大な被害が広がっているところでありますが、三条市に限って申し上げれば、雨、風ともに荒れ狂う状態には至らず、お蔭様で殆ど被害が出ておりません。

三条市が置かれている、こうした状況を前提として、今回の台風災害に関する当市における私見を申し述べたいと思います。

まず最初に申し上げたいのは、ハード整備(ダム建設や河川改修、調整池の整備など)の重要性。

結論から申し上げると、もし三条市の上流に位置する大河津分水路がなければ、三条市はもちろん、県都新潟市を含む越後平野一帯は信濃川が決壊し、泥海化していたであろうと感じております。

これは極論ではありません。

現実に、明治29年7月22日に発生した“横田切れ”では、越後平野一面を泥水が覆い尽くし、その浸水は11月になっても続いた悪夢が実際に発生しているのですから…(ちなみに、この横田切れが契機となり、大河津分水路が開削されることとなりました)

横田切れの発生から120年近くが経過した今回の台風…

長野県の大半の雨水を一手に背負う千曲川(残念ながら、長野市内において破堤してしまいましたが…)、中越地方の雨水を集めた魚野川、そしてそれらを集めた信濃川を全て受け止めたのが大河津分水路でありました。

ご存知ない方も少なからずいらっしゃるかもしれませんが、この度の台風において(より正確に申し上げれば、今回の台風のみならず、災害時全般において)、大河津分水の下流にある、私たち三条市を縦断する“信濃川”は、信濃の水はおろか、大河津分水路より上流域の信濃川から流れ来る水を一滴たりとも預かってはありません。

それら大河津分水路よりも上流域から信濃川を通じて流れ来る水は“100%”、大河津分水路を通じて直接日本海に吐き出されているのです。

そして、今回、それら大量の水を引き受けることとなった大河津分水路は既往最高水位を記録しながらも、何とかその役目を果たし、越後平野を守ってくれました(関連記事はこちら)。

歴史に“もし”はないのでしょうが、そしてまだデータ分析が行われたわけではありませんが、大河津分水路がなければ、“横田切れ”のような事態が発生したか、或いはもしそうした状態に至らなくとも、私たちは、今回の台風への対策とは比較にならないほどの過度の緊張感と不安とを以って、台風と向き合わなければならなかったということだけは確かに言えることだと考えております。

こうしたことに思いを致すと、私たちは少なくとも、今回の台風災害時における大河津分水路の果たした役割を知り、大河津分水路の存在に感謝しなければならないと思います(報道はどうしても甚大な“被害が生じた”ところに目を向ける傾向にあるため、“機能した結果、被害が生じなかった”ところは、私たち自身が意識的に目を向けなければなりません)。

ハードなくして災害対策の土台なし。

これだけは断言できると思います。

でも、今の大河津分水路が万全というわけではないというのもまた事実であります。

実際、信濃川上流に当たる千曲川では破堤し、長野県内に甚大な被害をもたらしたのですから…

幸い、現在、大河津分水路の世紀の抜本的改修工事が進んでおります。

この工事が完成すれば、長野と新潟の県境部にある狭隘区間も解消することが可能となり、千曲川区域での根本的な安全性の向上も期待できるようになるはずです。

そのためにも、着々と、そして迅速に、ハード整備を進めなければ…

こうした思いに益々確信を持つようになった、今般の苦い経験でありました。
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2019年10月09日

謎の男性に謎の物体(予告編)

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ほんの少しだけ、時間の空白が生まれました。

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謎の男性に、謎の物体…

これをいつ話題にすることができるのか…

でも、とっても面白くなりそうっ!

ヒントは誰もが知っているこのロゴですっ!
posted by 国定勇人 at 13:37| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

祭りのあと…

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今月6日まで4日間にわたって、燕三条地域内を彩った“燕三条工場の祭典”も幕を閉じました。

今年も楽しかった分、脱力感も拭い切れません…

と同時に、お伝えしたい色々なエピソードがあったにも関わらず、明日からの北信越市長会も相まって、書き込む時間的余裕がないといういつもの状態に…

ということで、来週以降、改めて仕切り直したいと思いますっ!
posted by 国定勇人 at 09:57| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月04日

燕三条工場の祭典、始まる。

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いよいよ、ものづくり3大イベントの中でも、最も古株で、最も中核的なイベント“燕三条工場の祭典”が始まりました。

色々楽しすぎて、執務室にいないので、祭典期間中はtwitterからご報告したいと思いますっ!
posted by 国定勇人 at 13:53| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月02日

ものづくりのまちを俯瞰せよっ!

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“ものづくりのまちを俯瞰せよっ!”と意味深なタイトルを付けましたが、あまり意味はありません…

今日から始まる3大ものづくりイベントに参加するため、数多くの市外県外からのお客様がお見えいただくことになると思うのですが、“燕三条地域ってどんなまちの形をしているのだろう?”という素直な疑問に対して、この地域を一望できる大崎山公園を紹介したいだけなのです…

しかし改めて眺めてみて、いつも心に引っ掛かっている疑問が再び沸いてきてしまいました…

それは…

“なんでこのまちで鍛冶製品(を始めとする金属加工を主軸としたものづくり)が盛んになったのだろう?”というもの…

何を今更っ!と思われるかもしれませんが、不思議なのです。

もちろん、燕三条地域のものづくりの歴史は一通り知っているつもりです。この大崎山公園の麓には、室町時代には大崎鋳物師が集積し、鉄器製造を行っていたことももちろん知っています。

でも…

鉄そのものが産出されない地域であるにも関わらず、他のどの地域でもない、この地域で盛んになったのかが、どうしてもよく分からない…というか、納得できないのです…(原料である鉄を運んでくるのであれば、わざわざ“ここ”である必然性がないという意味です。良質な砥石が産出したからだという話は聞いたことがあるのですが、本当に産出されていたのかもよく分かりません…)

誰かご存知の方、いらっしゃいますでしょうか?

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ちなみに、明日からはいよいよ“燕三条工場の祭典”が始まります。

というわけで…

今更ながらではありますが、“これ、自分が書いた本です”と職員から3年前にプレゼントされ、“読もう、読もう”と思いつつ、3年間執務机に放置していた庖丁鍛冶を舞台にした文庫本を読み始めました。

なかなか面白いですっ!

そんな彼の新作が、先日ご紹介した燕三条工場の祭典公式ガイドブックに掲載されておりますので、気になった方は是非どうぞっ!

それこそ、彼は商工課の鍛冶振興担当で工場の祭典担当でもあったから、先ほどの疑問に答えてくれるかもしれませんね。

というわけで、S氏、お願いしますねっ!
posted by 国定勇人 at 16:00| 新潟 | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

燕三条トレードショウ、始まる。

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ものづくり月間の先陣を切る形で、“燕三条トレードショウ”が開幕しました。

今回のメインテーマは“庖丁”。

世界中への動きが加速している成長期待品目の1つです。

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こうした動きに呼応して、ジェトロ新潟さんが世界中のバイヤーを集めて下さったことにも感謝申し上げますっ!

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ところで…

先日ご紹介したプリンス工業さんの“ゼット缶切”がお目見えしておりました。

お話を伺うと、プリンス工業さんが創業するときから(厳密には修行していた時代から)製造販売している“ザ☆プリンス工業”的逸品なのだとかっ!

それ以外にも、見たこともないデザインの、かつて製造されていた缶切など、見るだけでも勉強になるし、何よりも楽しめるブースとなっております。

もちろん、どのブースも見どころ満載っ!

是非どうぞっ!(個人的には、アーネストさんのキャベツの千切り道具に食指が動きました!)
posted by 国定勇人 at 12:04| 新潟 🌁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月01日

ものづくりのまちを再認識する10月です!

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10月が始まりました。

世の中的には消費増税というのがメイントピックだと思うのですが、燕三条地域にとっては、明日から“燕三条トレードショウ”が、明後日から“燕三条工場の祭典”が、そして17日からは“燕三条ものづくりメッセ”が開催されるという、市外からお越しの皆さまには、ものづくりの真髄に触れる、そして私たちにとっては、私たちのものづくりの実力を再認識し、そこに住まう者としての誇りを感じる、ものづくり月間なのでありますっ!

私もまた、千客万来の心地良い忙しさが明日から始まりますが、とにもかくにも、“一生懸命に”のめり込んで、“必死に”楽しんでくださいませっ!

ちなみに、上の写真は、畳の表替えのため私用で訪れた畳屋さんで撮ったもの。

こういう道具に目がいってしまうのは、職業病なのでしょうか…燕三条病なのでしょうか…

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そうそう。

市外からお越しになられる皆様へ。

先ほどご紹介した3つのイベントのうち、“燕三条工場の祭典”を満喫したいっ!という方に、恥も外聞もなくお勧めしたいのは、クルマ(自家用車やレンタカー)での移動です。それも可能であれば、軽自動車っ!

市長として誠に申し上げにくいのですが、少なくとも三条市は公共交通をデマンド交通“ひめさゆり”に特化しており、このシステムはタクシーサービスとの違いを明確にするシステムを採用している関係上、正直申し上げて、“自由自在に”“気の向くままに”工場を巡りたいと思っているであろう圧倒的多数の来場者の皆さまには使い勝手がよくありません。

また、とりわけ三条市内の道は狭隘なものが多いのも特徴的ですし、魅力的な工場はそうした狭隘な道が入り組んでいる“まちなか”に佇んでいることが多いため、可能であれば、軽自動車による移動をおススメしたいと思います(昨年まで、期間中に特化した二次交通の環境整備にチャレンジし続けたのですが、あまりご利用されることもなかったので、拙ブログでは思い切って私見を申し上げることとしました)。

クルマでお越しいただけるのであれば、写真のような桃源郷のような下田郷の風景に辿り着くのも中心市街地から30分程度っ!

やっぱり、お車をおススメしたいと思いますっ!
posted by 国定勇人 at 13:35| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

若さを羨む年頃…

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先日、長らくお付き合いをさせていただいている新潟大学の西村研究室の学生さん達から、@二七の市の資材置き場のリデザイン、A中心市街地の各拠点間を歩きたくなるような環境づくり(まちのリデザイン)、について、プレゼンを頂きました。

プレゼンを拝聴していて何よりも驚いたのは、彼ら彼女らが建物のデザイン(西村研究室はいわゆる建築系が専門領域です)に留まらず、私たちのまちの政策や社会的課題を調べた上で、その政策目的遂行(或いは社会的課題解決)のビジョンを思い描き、そのビジョンの1つの表象として建物のデザインを提案しているところっ!

何で、若くして、そんなに視野広く物事を捉える(或いは捉えようとする)ことができるのですかっ!(もちろん西村教授の指導の賜物なのでしょうが、それにしても突き抜けているような気がします…)

同じ年齢だった自分を考えると、本当に、本当に、本当に恥ずかしくなるばかりですし、そんな皆さんを本当に羨ましく思います(というよりも、“妬みます”の方が正確かもっ!)。

久しぶりに、大学時代に戻りたいな…と思わせる心地良い体験となりました。

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そういえば…

まちのリデザインについては、3グループからプレゼンをしてもらったのですが、不思議なことに、全てのグループから“縁側”というキーワードが出てきました。

西村教授からは、中心市街地の拠点の1つ“ステージえんがわ”に影響を受けているはずだというご指摘をいただいたのですが、それにしても、20歳代前半(或いは10歳代?)にして“縁側”を惹起するというのはかなり意外でした。

学生さんの出身都道府県は見事にバラバラでしたが、今の若い世代の原風景にも縁側があったのでしょうか…

それは不思議な体験でした…(私自身は中学時代が縁側付きの家でしたし、今の家にも土間と居間との合間に縁側的空間があるので、かなり身近な存在ですが、私の世代でもあまり縁側は身近ではなかったような…)
posted by 国定勇人 at 10:49| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする