ブドウ棚、ロウソクの炎、そして音楽…
癒し系ですね…
ですが、この話題は後日。
さて、この県央地域にとって、極めて大きな課題の解消に向けた、小さな一歩(自分では大きな一歩と捉えていますが…)を踏み出しました。
それは、県央地域に中核病院+救命救急センター≠つくるんだっ!!ということです。
救急患者さんが救急車に運び込まれても、なかなか動き出さない様子をご覧いただいた方も多くいらっしゃると思います。
あの光景、何故生じているのか分かりますか?
もうご存知ですよね。そうです。搬送先の病院が見つからないのです。
担当医がいない、担当医が執刀中、受入れ態勢が整っていないetc.
どれも現状下では仕方のない理由ばかりです。
しかし、その結果、救急患者さんをその患者さんのお住いの地域で手当てができる一定の地域エリア内(二次医療圏といいます)の搬送率が、本来100%が理想的なのですが、私たちの県央地域では、わずか77%に留まっています。
県内の他の二次医療圏の圏域内搬送率が概ね90%以上であることを考えると、いかに低いかが分かります。
そもそも、4人に1人の救急患者さんが、新潟や長岡に搬送されているというのは、やはり異常事態です。
これは、医師や看護師が頑張るとか頑張らないとかの問題ではありません。
県央地域の医師や看護師は、本当に一生懸命医療に当たっておられます。それでも、現在の中規模な病院の林立状況では、医師や看護師の過度な負担を軽減することはできないと思っております。どころか、維持存続もかなり大変だと思っております。
そこで、ある程度大規模な病院を県央地域に設置をして、高度な医療サービスを安定的に提供できる環境を作っていこうということになります。
基本的に、これだけ大きなビジョンになりますと、県レベルでの議論になるわけですが、我々県央地域にいる市町村長はただ要望だけはする。あとは県がやるべきことであって、我々は知らない≠ニいう態度は取りたくありませんでした。
そこで、今回、次の4点からなる具体的なビジョン(フレームワーク)を県知事に提案要望させていただきました。
☆燕三条駅or三条燕IC周辺に600床相当規模の中核病院+救命救急センターを設置
☆許可病床数600床を確保するため、二次医療圏域内の病院の再編も検討
☆既設病院の再編に際しては、周辺地域住民に対する通院外来機能等の医療サービス提供機能の保持等に配慮し、中核病院のサテライト化(中核病院との一体運営)も活用
☆中核病院の設置運営については、公設民営も視野
特に、4点目は、基本的に趣旨にご賛同いただいている主体もありますので、提案内容としては、現実的に対応可能なものと思っております。
泉田県知事からも福祉保健部を窓口にします。さっそく検討会を立ち上げましょう≠ニ、私たちもビックリするくらいの前向きな返事をいただきました。
市民の生命・財産を守る
この地方自治に携わる者としての最大のテーマの実現に向けて動き出すことができたのはありがたいことだと思っております。
要望当日は、テレビ局、新聞社などなど、考えられうる報道機関がほぼ集まっておられましたし、ニュースや新聞報道(例えば、こちらやこちら)もされましたので、関心の高さが伺えますが、地域住民の生命を守るため、一日も早く、この提案を具現化していきたいと思っております。
(要望書そのものは、本日の記者会見資料(報道資料1)をご覧ください。)