昨日、三条鍛冶道場にて越後三条鍛冶まつり≠ェ実に9,500名の方々にご来場いただき、大盛況の中、開催されました。(概要はこちらもどうぞ)
ご来場いただいた皆さま、楽しんでいただけたことと思います。
そして、実行委員会の皆さま方をはじめ、今年は、巨大鑿(のみ)づくりに取り組んでいただいた三条鍛冶集団の皆さま方、木工工作広場の木楽祭=i三条は包丁の柄などを製作する職人さんが多い木工のまちでもあります)の皆様方、様々な三条ゆかりの品々を販売していただいた各ブースの皆様方本当にありがとうございました。
宝剣作の舞、火熾しの儀、遺跡物語などなど、三条鍛冶の歴史・文化にも身近に触れていただく仕掛けを関係者のご協力の下、用意させていただきましたが、これらも好評だったようで何よりです。
実は、今回の越後三条鍛冶まつり♀J催に当たり、芽出し≠したかった仕掛けがもう1つあります。
それは、これまでも触れている異地点間連携≠ナす。
この異地点間連携≠フ地域の組合せというのは、いろんな形があっていいというのが私の考えですが、今回の異地点間連携≠ニいうのは金物(打刃物)つながり≠ニいうのがコンセプトです。
今回、お声がけさせていただきお越しいただいたのは、福井県越前市の皆さま、兵庫県三木市の皆さまです。(写真は越前市、三木市さんと三条鍛冶集団との挨拶の様子です。)
これらの地域は、三条市が本年度取得を目指している打刃物の伝統工芸品指定を既に受けておられる先輩地域です。
こうした地域の行政・業界の方々にお越しいただけたことだけでも、大いに感謝をしておりますが、反面、ただ単に友好関係を築くということだけでなく、何か実益≠生み出したいという気持ちを持っていました。
そんな期待感を少しでも現実に近づけようと、実は越後三条鍛冶まつり≠フ前日に、お越しいただいた方々と伝統的鍛冶産地が地域活性化のための連携を考える〜三木市、越前市、三条市の意見交換会〜≠ネるものを開催しました。
初回としては、実に意義深い会合となり、最近の凶悪事件が発生するたびに刃物が悪者扱いされている昨今、道具としての正しい刃物の使い方、利便性を産地間を越えてPRしていくことが確認されたほか、産地グループとしての共同出展のようなものも視野に入れていく旨の取りまとめがなされました。
こうしたものは即実行できることばかりですので、直ちに次のステップに進んでいきたいと思います。
また、今回、意見交換を重ねるにあたって、更に2つのことを再認識しました。
1つ目は、実は、行政サイドのみが連携の周回遅れではなかろうかという気付き≠ナす。
産業界は、少なくとも企業ベースでは、色々な交わりが既に始まっております。
ここに、行政が後付けでも追いついていくこと(連携していくこと)は必要最低限やらなければならないことです。(写真は今回の三木市さんのブースです)
幸い、越前市長さんも三木市長さんもご理解いただけているからこそ、幹部職員の方々を三条に送り込んできていただいていると思っていますので、ここは是非ともやっていかなければならないと思っております。
2つ目は、多層構造での連携が必要だという再認識です。行政、民間、各種団体…
こうした中で、三木青年会議所のメンバーやさるとる≠ウんのような勝手連がいち早く反応していただいたことは、ありがたく思っております。(写真は、勝手連の皆さまと嘉瀬燕三条JC理事長との写真です。)
青年会議所では、燕三条JCと三木JCが来年、長野で開催されるアジア太平洋大会に向けて、連携強化していく提案も今回なされ始めたようですので、その成果も大いに期待しております。
今回の越後三条鍛冶まつり≠ヘ、小さくても大きな成果につながる一歩を踏み出せたと思っております。
(全く関係ありませんが、今朝の日経新聞に30代首長が全国に誕生していることをまとめた記事があり興味深く拝読しました…)