2010年03月15日

来年度予算の見方@

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今日は、民生と経済文教の各常任委員会審議。

イコール不意の呼出しに備えての執務室待機。

この執務室待機、私にとっては、1年に4回まとまった時間をいただけるので(しかも職員も委員会対応なので内部協議も基本的にはない)、ある意味貴重な時間でもあるのですが、それはあくまで私個人の話。

議会審議は二元代表制の一翼である議会主導でありますし、市長の本来の職責は行政事務執行者であることも理解しております。

現状の議会運営が合理的理屈の上で成立し、それが今もってなお、色褪せていないことも理解しているつもりです。

ただ、執行機関と審議機関が表舞台で正論をぶつけ合うのが議会だと思いますし、そう考えれば考えるほど、本会議審議は市長・副市長出席、常任委員会審議は補助職員(+教育長)のみで対応という現在の構図は見つめ直す必要があるかもしれませんね(私がよく覗いている箕面市は常任委員会にも市長・副市長が出席するようですし、県内にもあるようです)。

こうした議会運営の在り方も、基本的には、議会の専権事項ということを十二分に理解した上での書込みですが、この書込みが、改選後における議会運営の見直しのきっかけになればいいと思います。

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閑話休題。

来年度予算案について、折角のまとまった時間がありますので、私なりの見方を申し上げたいと思います(実は、その想いの全てをぶつけているのが施政方針です。三条市の施政方針は形式を省き、分かりやすく作り上げているつもりですが、どうしても長くなってしまいます。ここでは誤解を恐れずにもっと大胆に解説してみます)。

来年度一般会計の予算規模は497億6,000万円。前年度対比10.5億円、2.2%の増です。

私が、この予算を編成するに当たり、徹頭徹尾心掛けたことは、財源を何とかやり繰りして、地域経済再活性化の継続支援経費を捻出したい≠ニいうものでした。

私はいつも考えます。このまちにとって不可欠なものは何なんだろう?その要素が失われてしまうと活力そのものが奪われてしまうものは何なんだろう?このまちが他の地域と比べて突出した、このまちの色合い、アイデンティティは何なんだろう?≠ニ…

この問いを市長就任後も絶えず自らに問いかけ続けました。

そして、今、確信しております。この地域の殆ど全ての人が当たり前だ≠ニ思っているものに…

それはものづくり≠ナす。

このまちは、誰が何と言おうとものづくり≠ノ立脚しているのです。しかも工業系のものづくり≠ェ圧倒的な主役です。

それは、農業を否定しているのではない、建設業を否定しているものでもない、教育や福祉が不必要だと言っているのでもない。

しかし、このものづくり≠否定してしまえば、ものづくり≠軽視してしまえば、このまちの色合い、アイデンティティ、求心力は、あっという間に瓦解していきます(ちなみに、お隣の燕市も全く同様だと思います。だからこその燕三条地域です)。

ものづくり≠ェあるからこそ、人口を、少なくとも、この程度にまで集約ができて、ものづくり≠ェ一定のパフォーマンスを維持していたからこそ、農業・建設業・商店街のことにも目を向け、教育・福祉分野の充実に資源を投入できるのです。

この、私たちにとっての色合い、アイデンティティ、求心力そのものであるものづくり≠ェ今危ない。危なくなってから1年半。

だからこそ、今こそ、このものづくり≠ェ瓦解しないよう、全力を投入しなければならない。

昨年の2月以降、断続的に、経営安定化策、経済の再活性化策をフルアクセルで踏み込み続けてきました。

それでも、乱暴な言い方をすれば決定的な底割れ状態は回避できているが低値安定の状態が続いている≠フです。

だからこそ、地域経済再活性化の継続支援は1丁目1番地でなければなりませんでした。

しかし、そのためには、財源が必要です。

実際、リーマンショック以前の地域経済関連予算(平成20年度当初予算)は約65.8億円でしたが、リーマンショック後の地域経済再活性化対策経費は、度重なる補正措置の結果、実に120.2億円にまで膨らんでいました。

このフルアクセル状態を続けなければならない。しかも、補正ではない、1回の予算で、できれば平成21年度1年間で実際に支出した90億円規模相当額を捻出しなければならない。これが私どもの至上命題でした(もちろん金額だけではなく中身そのものも大事ですが、それは次回に…)。

一方、市税収入は、9.8億円の大幅減収です。

この歳入減と歳出増≠ニいう相反した関係を解消することができたのが地方財政対策の有効活用≠ニ行政改革の推進≠ナした。

国政レベルでは、地方財政の疲弊を抑えるため、地方交付税と臨時財政対策債の大幅増に踏み切っていただきました。三条市では、その規模が12.6億円。

また、国による第二次補正予算も有効に活用させていただきました。これで9.5億円の有効活用。

これらは大変助かりました。

そして、残りが行政改革。職員人件費の削減、ムダの排除(総枠配分方式による編成)で6.1億円を浮かせることができました。

この組合せにより、地域経済再活性化関連経費97.4億円を何とか捻出することができました。

これらの事柄を、なるべく分かりやすく2枚にまとめたものがこれです。

こうした予算措置を通じて、このまちのアイデンティティであるものづくり≠ェ何とか立ち直ることを期待しております。
posted by 国定勇人 at 11:37| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする