
前回の読書感想文では、新渡戸稲造氏の“武士道”を取り上げたのですが、その際にも書き記したとおり、そもそも“武士道”なるものの体系的な書物は、江戸期には存在しなかったということ。
“武士道”なるもののの重要な構成要素は儒教なのでしょうが、それだけでは、日本独特の“武士道”たり得ないわけで、何か“日本人的な”エッセンスが付与されているはず…
そんなモヤモヤ感を胸に、書店で、次なる本を捜し求めているときに、偶然目に入ったのが、この“日本を創った12人”(堺屋太一著)。
もともと堺屋さんの本は大好きで、好んで読んでいる方だと思いますが、この本は、12人を通じて、堺屋さん自身が考えている“日本人観”“日本人像”を垣間見える構成となっており、非常に理知的で論理的な堺屋ワールドなだけに、いちいち納得しながら、読み進むことのできる面白い本となっております。
ちなみに、前編に登場する日本を創った6名は、聖徳太子、光源氏、源頼朝、織田信長、石田三成、徳川家康。
詳しくは後編を読み終えた後にしようと思いますが、聖徳太子、光源氏辺りは、“なるほどね〜”と唸らせる堺屋ワールドが炸裂しております。
非常に読みやすい本ですので、ちょっとした休憩時間などに読むのにおススメの一冊です。


