2015年09月04日

これぞ、行政の本丸だ。

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昨日のNHKさんのニュース、或いは今朝の新潟日報でも取り上げていただいていた、昨日のISFnetグループさん、市内4つの社会福祉法人さん、そして私どもの障がい者就労支援に関する6者協定の締結式でありますが、私自身の心境としては、これまでの各種協定の締結式以上に万感の思いを以って臨みました(関連記事はこちら)。

私と障がいを持つ方々との出会いは、社会人になりたての郵政省入省1年目のとき。他の霞ヶ関入省組とともに臨んだ初任行政研修のプログラムの1つ“ボランティア研修”に遡ります。

当時の私がお世話になったのは、当時の用語でいうところの知的障がい者向けの授産施設。

この施設で、丸1週間、朝から晩まで、一緒に作業を行い、一緒に食事を囲み、一緒に遊び、一緒にじゃれ合う(施設の皆さんも目を丸くしておりましたが、本当ですっ!研修後半は特に利用者の皆さんに仲間と認めていただいたらしく、濃厚なスキンシップの連続に戸惑いを覚えるほどでした…)など、トコトン彼ら彼女らに寄り添いました。

そうした体験を通じて痛感したことが、彼ら彼女らは、私以上に目が輝いていて、情熱的で、仕事に打ち込んでいて、仕事仲間を大切にしているという、当時の私にとっては意外な事実。そして、にも関わらず、社会から阻害され、やりたいと思う仕事の種類も仕事の量もともに決定的に不足しているという厳しい現実。

“こういう彼ら彼女らを手助けしていくことこそ、本来行政のやることではないのか…”

これこそが、私の障がいを持つ方々に対する考え方の原点となり、今に至るまでの一貫した考えを確立するに足る強烈な原体験でありました。

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そしてその強烈な原体験から10数年後…

最初の市長選でお邪魔した重度身体障がい児者の施設の極めて劣悪な環境を見たとき、再び私の心に灯がともりました。

“障がい者支援は、自分が何とかするっ!”と…(大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当にそう決意したのです…)

その後のこれまでに至るまでの歩みについては敢えて触れませんが、幸いなことに、市内4つの社会福祉法人の理事長さん方を始めとする真に気持ちの通じ合うことのできる方々に恵まれ、課題を共有し、その課題を乗り越えるための実に様々な改善策を施すことができました(分かりやすいところでいえば、グッデイいきいきサポートセンターといったところでしょうか…)。

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そして…

そんな私たちの思いを遥かに凌ぐ人物に巡り合うことができました。

それがISFnetグループの渡邊社長さん。

社長さんの障がい者を始めとする情熱の猛々しさには、初対面から圧倒されるばかりでした。

圧倒されるばかりではありません。

圧倒される以上に共感を覚えたのが、社長さんが心底、障がい者を対等な“人”として見ているということ。

これって、なかなかできることではありません。私自身も否定できませんが、やはり心の奥底で、彼ら彼女らを“可哀想だ”といった感情を始めとする“哀れみ”の対象に押し込んでしまいがちなところ、社長さんには、それが全くない。

しかも、それを口で語るだけではなく、自らの企業体の中で、それを実現させているというのが凄まじいっ!

“彼ら彼女らだって、スーツを着て、闊歩して会社に通いたいんだ”“彼ら彼女らだって、しっかりと働いた分だけ稼げる職場を探しているんだ”

そうした対等な“人”として考えれば、自ずと沸いてくる職場イメージを自ら整え、実践している社長さんと、この三条の地でも理想的な職場環境をまずは作り上げたい…そう思いました。

今回の協定締結を機に、来年4月以降、そんな理想的な職場環境の第一歩が“三条ものづくり学校”を舞台に踏み出されます。

もちろん、これが実現できても障がいを持つ生産年齢層の、しかも経済環境というごく一面の環境であっても必要十分な環境が整うわけではありません。同じ生産年齢層の生活環境、しかも対等な“人”として満足に過ごすことのできる生活環境をどのように構築していくのか。生産年齢層の上の世代、“親亡き後”の彼ら彼女らのあらゆる環境をどのように構築していくのか。

我々が手を打っていかなければならない課題はまだまだ山積しておりますが、その山を前に呆然としている暇はありませんっ!

とにかく、目の前の課題に着手して、少しでも理想的な環境を切り開くこと。

新たなページが今開かれました。

どうか暖かく見守ってくださいませ。



この素敵な渡邊社長さんを始めとするISFnetグループさんに引き合わせてくださったのは、三条市地域活性アドバイザーに就任していただいている青山社中の朝比奈さんでした。

朝比奈さん、本当にありがとうっ!
posted by 国定勇人 at 14:26| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする