2015年12月22日

民主主義の進め方

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本日は、三条市議会第5回定例会の最終日。

三条市立学校設置条例の一部改正を含む私どもの提案した全ての議案について、ご可決いただきました。

これを以って、143年の歴史を刻んできた三条小学校が、平成29年4月1日、裏館小学校に吸収統合されることが確定いたしました。

本議案の採決結果は、賛成17名、反対7名でありました。

この結果は“三条市と三条市教育委員会の進め方には諸手を挙げて賛成するところまではいかないが、耐震診断の結果を鑑みれば、子供たちの命の安全を守るためにも、今回の提案は止むを得ない。また、今の三条小学校の生徒数を鑑みた場合、改築存続の道などあり得ない”という民意の表れではないかと考えますし、私自身の三条市民全体から受ける体感温度とかなり近似的ではないかと思っております。

そういう意味では、やはり議会は民意の代弁者としての役割を果たしておりますし、市長と議会からなる二元代表性(間接性民主主義)は三条市においてもしっかりと機能していると思います(ちなみに、本日の名古屋議員の賛成討論は考えさせられるところがありました。我々に対する厳しいご指摘はもちろんのこと、議員さんの果たすべき役割に関する言及部分などはなるほど…と思わずにはいられませんでした)。

では、何故タイトルが“民主主義の進め方”なのか…

それは、今回の三条小学校の統廃合案に対し、徹底抗戦された“新しい三条小学校地区を考える会”なる組織を牽引した役員(役員全員とは敢えて申し上げませんが…)の進め方に強い疑問を感じているからです。

ご存知のない方のために、彼らの運動を簡単に説明しますと、@反対署名活動を展開、A教育委員会の開催する説明会に対して出席しないよう働き掛け、ボイコット、B公開質問状の提出行為などを通じてマスコミにアピール、といったところでしょうか。

しかも、教育委員会、地域住民に対し、嘘を付いてまでです(正確に申し上げれば、教育委員会には明らかに嘘を付き、地域住民や保護者に対しては少なくとも事実に反すると受け止められても致し方のない表現をしたといったところでしょうか…)。

でも、よく考えてみてください。

学校の統廃合に関わる権限は、民主主義のルールによって制定された法律によって、教育委員会に付与されております。

もし、本当に統廃合を覆したいのであれば、或いは条件闘争を含めて自分たちの思いの一部でも実現したいのであれば、教育委員会との対話のチャンネルを自ら閉ざしてしまったら、どのようにして、それを実現できるというのでしょうか?

まして、交渉相手者である教育委員会に嘘を付いて、教育委員会は誰を信用して交渉のチャンネルを持てばいいのでしょうか?

マスコミを引き連れて、教育委員会を訪れて、“私たちの意見を聞いてください”などというやり方で、教育委員会が胸襟を開いて話し合いに応じるなんて、本当に考えているのでしょうか?(繰り返しになりますが、この点については、交渉のチャンネルを維持すべく、マスコミのいない中で率直に意見交換を望む教育委員会の要請に対し、嘘を付いてまでしてです…)

マスコミの好む派手なパフォーマンスを展開することで活路が見出せると、本当に考えているのでしょうか?

彼らは複数の市議へ自分たちの運動に賛同するよう働き掛けをしてきたわけですが、その接触を通じ、今回の統合案が可決される見通しになるのは予測できていたはずです。

にも関わらず、強硬な方針を維持し続け、結果として、不安や心配を抱えている保護者や地域住民の声を直接教育委員会に伝えるチャンスを自ら握りつぶしたことに対して、或いは自分たちの要求を何一つ実現できなかったことに対して、何の自責の念を覚えないのでしょうか?

署名活動の展開などを通じて保護者や地域住民の感情を喚起させた後始末は、どのように取るつもりなのでしょうか?

それさえも、行政の責任だと言い募るでしょうか?

少なくとも、考える会の役員は、多くの地域住民を巻き込んだ先導者という意味においても、その巻き込む過程をマスコミに積極的に流してきたという意味においても(今回の案件で、私どもがマスコミに情報を提供したのは私の記者会見程度であり、それ以外のニュースソースは彼らから発せられたものです)、“か弱き一市民”ではなく、立派な“プロ市民”です。

プロであれば、今回の正式な民主主義のルールに則って判断された結果を真摯に受け止め、彼らなりの論理で進めてきた民主主義の過ちを自らの責任において終結させるべきではないでしょうか?

少なくとも、その総括がない限り、依然として、本来彼らが交渉しなければならなかった教育委員会は誰を信じて、閉校に向けた相談をすればいいのかという大事な大事な課題は放置され続けることとなり、結果として保護者や地域住民に迷惑を掛けることになると思います。

それもまた、行政の責任だということだけは勘弁してくださいね。

以上、チャンネルが失われた今、申し出る相手がいないので、ブログという誰もが目を留めることのできる手段を致し方なく使わさせていただきました。
posted by 国定勇人 at 14:47| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする