2016年05月30日

三条ものづくり学校の比較優位性への貢献を論ずる

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ここ何度か続いている“三条ものづくり学校の比較優位性への貢献を論ずる”シリーズですが、もう暫くお付合いのほどを…

繰り返しになりますが、私たちは、価格決定力を確保するためには、@製品そのもの(ここでは、いわゆる製品を巡る“世界観”も含めております)に圧倒的な比較優位性を持たせること、A製品として仕上げていくまでの過程の中で圧倒的な比較優位性を持たせること(極端に言えば、他者が同様の製品を同水準の品質では作ることのできない状態を作り出すこと)、のどちらかが不可欠であると考えております。

今回はこのうち、@製品そのもの(ここでは、いわゆる製品を巡る“世界観”も含めております)に圧倒的な比較優位性を持たせること、に焦点を当てて、これまでの取組を論じていきたいと思います。

私たちの取組の中で、この方面の最大のヒット作といえば、“庖丁工房タダフサ”の展開を置いて語ることはできないでしょう(その詳細については敢えて言及しませんが、地方創生のモデルそのものと言っていいほどの成果を挙げております)。

本プロジェクトの実施に当たっては、高度な技術を有するタダフサさんの存在はもとより、タダフサさんの有する高度な技術を踏まえつつ、需要側のニーズなどからコンセプトを固め、そのコンセプトの見える化に全神経を注ぎ、見える化(製品化)されたモノのみが持つ存在価値を際立たせる販路を見出し、その存在価値を消費者の心にしっかりと刺さるようなトータルデザインを施す中川政七商店の中川淳社長さんの存在が不可欠でありました。

私は、ここにこそ、このアプローチでの比較優位性を成立させるポイントがあると思っております。

つまり、製造能力を有するタダフサさんだけでは比較優位性を勝ち取ることができず、私たちの称する“コト・ミチ人材”そのものと言っていい中川さんだけでは製品化できず…

この両者の組合せこそがあって初めて、圧倒的な比較優位を勝ち得たのだと思っております。

今、この“庖丁工房タダフサ”モデルの市内展開が続いております。

その流れの1つがこちら、永塚製作所さんの“FIELD GOOD”シリーズ。

こちらは、永塚製作所さんと、同じく“コト・ミチ人材”の雄である“method”の山田遊さんの組合せで生まれたもので、今後の展開が期待されるものであります。

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で…

で、ですね。

三条ものづくり学校との関係なのですが、私は、三条ものづくり学校に、中川さんや山田さんのような“コト・ミチ人材”の梁山泊を創り上げたいと思っております。

もちろん常駐でなくてもいい。

少なくとも、三条ものづくり学校がそうした人材が出入りする場所なんだと多くの皆さんに認知されれば、それでいい。

そんな思いで、今まで紹介した“コト・ミチ人材連携支援事業”1つとっても、できる限り、その場を三条ものづくり学校で開催してもらいえるよう、お願いをしてきたところです。

でも、まだまだ道半ば。

我々行政だけでは限界があるので、ここはやはり、餅は餅屋。

中川さんや山田さんを通じたわらしべ長者戦略はもちろん継続的に実施していくこととして、ここはひとつ、三条ものづくり学校の指定管理者である世田谷ものづくり学校の手腕に期待したいところです。
posted by 国定勇人 at 11:55| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする