2016年06月10日

難しい…

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これから書き綴っていくことは、少し“上から目線”に感じられるかもしれません。

でも、難しいことを正直に吐露しないと、それを克服する対策も講ずることができないのではないかと思い、敢えて書き綴ることとしました。

と同時に、私自身とて、これから書き綴る危機管理対応について、今なお自信を持ちきれていない平々凡々な首長であると自覚していることも予めご承知置きくださいませ…

ということで、危機管理対応の枢要ともいうべき、危機管理意識の話題を…

昨日も触れましたとおり、今回の出張では、“水害サミット”を主宰させていただくとともに、危機管理トップセミナーの講師として講演をさせていただきました。

とりわけ、“水害サミット”には石井国土交通大臣にもご出席いただき、会員市町村長一同、改めて身の引き締まる思いをしたところであります。

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お蔭様で、水害サミットも12回の開催を重ね、会議における議論は“全体としては”回数を積み重ねることに深みを増し、参加市町村長自身がそれなりの意識レベル、技術レベルにまで達してきていることもまた、実感してきているところであります。

他方、議論を深め、危機管理意識を一定レベルにまで高め、危機管理対応能力に磨きを掛けているのは、毎回出席を重ねている市町村長だけであって、“水害サミット”本来の目的である“全国に情報発信することで広範な防災・減災意識を高めていく”ことには繋がっていないのではないかと感じることも否めない事実であります。

今回の会合でも、出席された方の発言を伺っていると、或いは被災された市町村長さん方の様子を仄聞すると、“それって、随分前に課題となって議論し、それを克服するための対策も整理したはずなのに…”と感じる場面も少なからず…(もちろん、少なからずの市町村長さんは私など足元にも及ばないほどの知識と胆力で対応に当たられたことは申し上げるまでもありません…)

でも、考えてみれば、それも致し方のないことなのですよね。

その首長さん方からしてみると、私たちが12年前(私自身で言えば5年前)に経験して覚知したことをこの1、2年で経験したばかりなのですから…

そして、恐らく、その首長さん方からしてみると、議論の積み重ねの上に到達した“水害サミット”の今の議論は琴線に響かず、今の議論のベースとなっている部分そのものに深い関心を寄せているはずでしょうから…

そういう意味では、我々は我々元来のメンバーだけが満足する議論に走りすぎているのかもしれません。

少なくとも、我々の議論のベースになっている“災害時にトップがなすべきこと”を毎回毎回確認する努力を怠ってはいけないと思いますし、更に申し上げることが許されるのであれば、12年も前に被災した我々が牽引し続ける実行委員会のあり方を見直し、より直近の災害で被災された(それ故、災害未経験の市町村長さんにとっては、より共感を覚えやすい)市町村長さんにバトンタッチする準備をそろそろしていかなければならないのかもしれません。

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こうした想いがより強くなったのが、この“水害サミット”の翌日に開催されたトップセミナーでの講演。

当初持ち込んだ資料は、公助について、ある程度の運用体制を確立したことを前提に、“でも、それはあくまで、我々の主観に過ぎない”“大切なのは、主観に基づき構築したシステムを地域住民が客観的にどのように受け止め、どのように行動したのかである”ということに重きを置いた内容となっていたのですが、目測100人を上回る市長さん方を前にして、“このテーマで本当に響くのだろうか?”とふと不安を覚えてしまったのです。

被災経験のある市町村長だって、そもそも“どのような公助の運用体制を構築すべきなのか?”ということに、まずは関心を持つはずなのですから…

そこで、急遽話法を変え、前半を“どのような公助の運用体制を構築すべきなのか?”を中心に据え、後半を当初想定していたテーマに当てることとしました。

すると…

明らかに、前半に強く関心を寄せる市長さんと、後半に強い反応を見せる市長さんに会場内が分かれたのです。

これは難しいな…

どうすれば、“全国に情報発信することで広範な防災・減災意識を高めていく”ことが叶うのでしょうか?

私などより、もっとこうしたことに考えを巡らせ、紐解く技術を持ち合わせている市町村長さんがいると思うのですが、それってやっぱり“逃げ”なのかな?

少し自信がなくなりました…
posted by 国定勇人 at 10:10| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする