2016年09月16日

【読書感想文】左遷論

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何となく手にした本がこちら、楠木新氏の著書“左遷論”。

市長になってから、直接人事に携わるようになりましたが、俗に言われる“左遷”というのは、この本の副題にあるように“組織の論理、個人の心理”の一言に尽きます。

大事なことは、“左遷”意識は個人の心理から生まれる以上、直接発令(厳密には内示)する者が発令(内示)される側に、“何故そうするのか?”ということをしっかりと伝え、できれば納得できるレベルにまで持っていくことだと思います。

私の場合、課長以上の異動内示と課長補佐への昇格とポスト内示は、私自身が直接行いますが、ここに留意する必要があるのだと改めて感じたところです。

ちなみに…

今ほども書いたとおり、左遷意識は、組織の論理と個人の心理のギャップから生ずるものであり、世に言う左遷というものは基本的には存在しないのではないかと思っています。

少なくとも、自分の経験上は…

本書でも基本的には同様の見解を貫いており、例えば、明治時代の文豪、森鴎外は、軍医監(少将相当)に昇任した上で、第12師団軍医部長として小倉赴任をしているのですが、このことを森鴎外本人は“左遷された”と思っているのですが、その後、陸軍軍医総監(中将相当)に昇進して軍医トップである医務局長に就任しているところからみても、小倉左遷は本人の思い込みにしか過ぎないのですよね…

でも、ここに人事の難しさを感じます。

なかなか面白い本ですので、是非どうぞっ!



こんな読書感想文を書いていたら、大学時代の友人で同じ日に中国留学に旅立ち、その後16年間も北京に滞在し続けた泉京鹿さんから、彼女自身が翻訳された“紫禁城の月”という本が届きました。

プロフィールを見ると、母校フェリス女学院大学の非常勤講師をされているのですねっ!

みんな立派な大人になっているなぁ…

自分も頑張らねばっ!
posted by 国定勇人 at 11:23| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする