2017年06月16日

公助の限界

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今年も石井国土交通大臣をお迎えし、“水害サミット”を開催することができました。

大臣を迎え議論できることは、被災市町村にとってとても救いになりますので、事務局を預かる代表発起人として、本当にありがたく感じております。

本当にありがとうございます。

今回のサミットは特に非常に中身の濃い議論ができたなぁというのが素直な実感であります。

こうした濃い議論が展開できたのは、大臣をお迎えしたこと、そして水害サミット創設以来初めて被災市町村長の意見を伺うということで、陸前高田市長さんをお迎えし、東日本大震災当時の災害対応の実態、それを受けての教訓、我々へ伝えたいことなどを包み隠さず語っていただいたことのお蔭だと思っております。

ここに、私ども大水害を経験した首長と大震災を経験した首長とで今年4月に纏めた“災害時にトップがなすべきこと”というものがあります。これは、水害サミットの議論を通じて纏めた“災害時にトップがなすべきこと”に大震災を経験した首長との議論を通じて得られた新たな教訓を追加する形で構成されているのですが、ここに、水害サミット版では見られなかった衝撃的な言葉が新たに挿入されております。

それは、“公務員といえども人であり、家族がいる。多数の職員が犠牲になると、復旧・復興が大幅に遅れる。職員も一時撤退させることがあるということ(住民への強い責任感から、職員は危険が迫ってもなかなか逃げようとしない。職員にも自らの命を守ることを最優先に徹底しておくということ)”を日頃から住民との対話等を通じて、予め伝え、理解を得ておくというものです。

陸前高田市では先の大震災で400名ほどの職員のうち100名を上回る職員が犠牲となったとの市長さんからの発言がありました。

その後の自由討議では、過去の水害で、職員が犠牲になったことがあったと吐露するサミット参加の首長さんもいらっしゃったこともあり、この公助の限界を意識した防災体制の在り方についての示唆に富む発言が相次ぎ、災害時における公助の限界があるからこその平時からの取組の重要性、具体的な平時になすべきことについて、などなど、学ぶべきことの多い3時間超の会議となりました。

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毎年感じるのですが、この水害サミットにおける論議の1割でもいいので、幸いなことに未だ被災経験のない市町村長さんに知っていただきたい…

“災害は生じたときには、ほぼ勝負が決している”

これくらいの覚悟を持って、平常時からの防災体制の強化に臨んでいただきたいと思いますし、私どもも今回の議論を通じて改めて襟を正して出水期に臨みたいと思います。
posted by 国定勇人 at 13:07| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする