2017年06月16日

気象情報の紐解き方

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先日、長らく新潟気象台に勤務し、天気予報、注意報や警報発令に携わり続け、この4月に気象台を退職されたばかりの長峰さんを防災気象アドバイザーとしてお迎えいたしました(関連記事はこちら)。

任期は、今年の出水期が終わる9月末までとなっております。

三条市では、昨年、気象庁の“気象予報士等を活用した地方公共団体における気象情報活用支援モデル事業”のモデル市町村の1つに選定いただき、同じく気象台勤務経験者を1名お迎えしたのですが、これがまさにビンゴっ!

記憶の薄れた方も多くいらっしゃるかもしれませんが、昨年も三条市は(土砂災害由来の)避難準備情報(名称は変更しましたが一応昨年までの呼称ということで、ご勘弁を…)を発令する事態に陥ったのですが、そのとき、この方のアドバイスが災害対策本部の意思決定に当たり、大変役に立ったからであります。

で、どこが“大変役に立った”のかということでありますが…

ずばり、気象情報の紐解き方を熟知しているところっ!

敢えて言葉を継げば、この方のアドバイスの1つひとつは、我々の判断に大きく貢献し、我々を落ち着かせるのに大きく寄与したのであります。

考えてみれば、気象庁発表の注意報、警報というのは、分かりやすさも考慮して、僅か数行に集約されております。

でも、気象庁はその組織の総力を挙げてその僅か数行に集約させているのですから、その数行の裏には、明治以来の知見を始めとする、スペシャリストの集合体である組織としての膨大な様々なノウハウに裏打ちされた分析、判断が凝縮されているはずで、その一次情報作成経験者による紐解き方を解説していただければ、僅か数行の表層部だけでは分かりえない様々な予測を知ることができるわけです。

ということで、今年は自主財源で、長峰さんのお世話になることとなりました。

本取組については、先に紹介した“水害サミット”においても、また私が委員として参画させていただいている気象庁さんの“地域における気象防災業務のあり方検討会”でも、その有効性について訴えさせていただきました。

市町村長の皆さん。これ、本当にスゴイですから、是非お試しくださいませ。

でも、ポイントは、一次情報作成経験者、つまり気象台勤務経験者でなければいけないということっ!

この点については、“民業圧迫だ”という意見もあろうかと思いますが(実際、そういうご指摘もいただきましたが…)、災害対応の最前線に立ち、責任を持たなければならない私たちにとっては、二次情報ではなく、一次情報の紐解き方が重要だと考えておりますので、ご理解いただければと存じます。

(写真は、ケンオードットコムさんの写真をお借りいたしました。いつも申し訳ございません。宜しくお願い申し上げます)
posted by 国定勇人 at 17:01| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする