2017年07月07日

【読書感想文】ポピュリズム

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しつこいですが、読書感想文(まだまだストックがあるのですが、さすがに飽きが来るので、この辺りで打ち止めしたいと思います)。

さて、今回ご紹介する本は、薬師院仁志氏の“ポピュリズム〜世界を覆いつくす「魔物」の正体〜”。

その内容は、“ポピュリストにとっての敵は現行の間接民主主義そのもの”“ポピュリストは、純粋な政治的ないしは経済的な原理を持たない甚だしい日和見主義者であり、最も耳目を引き、最も扇情的な発言を話し続けることに執心する”“ポピュリストは必然的に独裁を志向せざるを得ない。なぜならば、政策が空虚で主張が一貫しない以上、「人物」を投票の目印にせざるを得ないからである”“「人物」に惹きつける最も一般的な手法が、政敵や反対者に向けた人物攻撃である。それさえ声高に叫び続ければ、現実的な「政策の中身」を言わなくても、対案を出さなくても、人々の不満を焚き付けるのと同時に、自らを何か大きな構想を抱く改革者だと印象付けることができるからだ”といったもので、そのこと自体、私の身近なところにもそうしたタイプの方がいるので、強く頷けるのですが、それ以上に感心したのは、こうした主張を様々な角度から何度も何度も取り上げ、一冊の本に仕上げているという点。

皮肉でも何でもなく、学者さんって、大変な商売なんだなぁ…とつくづく感じたのが、この本の読書感想です。

いずれにしても、“ポピュリストって何だろう?”という点について漠然と感じているところを言語化することに成功しているのは紛れもない事実。

議会人や議会に接する私たちのような人種は、読んでいて損はないと思います(特に、間接性民主主義を堅持することが民主主義を守ることだと感じている数多くの政治家は、ポピュリストの立ち位置を再確認するためにも、読まれると宜しいかと思います)。
posted by 国定勇人 at 16:05| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする