2017年08月07日

this is dynamism!!!

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今回の中国出張では、幾つかの大きな前進と合意を見たのですが、そのことに触れる前に、以前掲載したこの自転車の写真についての解説を…

この自転車、空港に着いたときから、ずっと気になっていたのです…

何故ならば、種類が3種類くらいしかなく、また型式が全く同じ自転車が郊外の空港から成都市街地の中心部に至るまで、それこそ街の至るところに駐輪され、そして多くの地域住民が利用していたからです。

しかも、昨年秋にお邪魔したときには、全く存在していなかった光景…

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“それにしても、なんで同じ自転車なのだろう…”

不思議でならなかったのですが、現地駐在の方に伺って氷解しました。

これ、街挙げてのレンタル自転車だったのです。

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システムは簡単かつ大胆。

利用したい住民はデポジットを支払い、専用アプリをスマホにダウンロード。そして、街に放置(!?)されている自転車の鍵の部分に付いているQRコードをスマホにかざすと、自動即時決済されるのと同時に、鍵が瞬時に空くというシステム(ちなみに、今の中国では、屋台でさえ現金取引はせず、スマホのアプリを介した自動即時決済(日本でいうとクレジットカードというよりもデビッドカードの電子版に近い)が日常生活に欠かすことのできないシステムとなっています)。

地域住民は、どこでも借りられ、どこでも放置(!?)できます。

専用駐輪場は全くなく、でも、何となく、街の一角に纏まって駐輪していく傾向にあります。

しかも、これは完全民間資本によるサービスだそうで、このビジネスモデルの最大の肝はデポジット制度。決して安くはない(日本円で5000円程度)のデポジットを先払いしてもらうことで、一定の資金を調達し、その運用を以って、自転車の調達コスト、サイト運営コストに充てていくという仕組みだそうです(自転車の色が異なるのは運営会社が異なるからだそうで、現在、成都市内には6社が参入しているそうです)。

これ、日本だったら、“システムの安全性は?”とか、“駐輪場の整備を完全にしなければいけないのではないか?”とか、“故障自転車の回収方法は?”とか、様々な課題を事前に整理しなければならず、恐らく10年かかってもできないでしょうね。

でも、中国は、多少の課題があるのは承知の上で、大きな果実を取りに行く国柄。これが現在の中国の活力を生み出す源泉となっているのだと私は捉えております。

英国病に近い状況に陥りつつある我が国を尻目に、小さな矛盾には目をつぶり大胆に貪欲に突き進み続ける中国。僅か1年弱で、その差が益々開いてきていることを感じます。

三条市の市長としてもちろん頑張りますが、国全体として解決していかなければならないのが現実であります。政府の果たさなければならない仕事はまだまだありますな…

頑張れ、オール日本!
posted by 国定勇人 at 15:52| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする