2017年11月20日

下田郷は漢詩の聖地でもある。

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この週末、いきなり冬が到来しましたね。

文化芸術の秋のネタを幾つか残しておりましたが、早めにリリースしないといけなくなりました…

というわけで、今回は先日、諸橋轍次博士記念館で開催された“諸橋轍次博士記念漢詩大会”授賞式のことをご紹介できればと思います。

諸橋博士といえば、日本で初めての大漢和辞典を編纂された我が国を代表する漢学者であります。

その博士の偉業を後世に伝えるためにも、博士の名を辱めない高いレベルを求めて、7年前に博士の名前を冠した漢詩大会を興すことを決し、その後、諸橋家並びに中華人民共和国駐新潟総領事館のご理解とご協力を仰ぎつつ、実行委員会が毎年大会を開催してまいりました。

今年は7回目の大会となるのですが、改めて参加者やその作品を概観すると、早く博士の名に恥じない堂々たる風格を本大会が帯び始めていることに気付きます…

まずは参加者数。

国内の42都道府県のみならず、中国、台湾、香港からも応募をいただき、その数たるや658名、766作品にまで達しました。

そして作品のレベル。

ここは門外漢でありますので、専門家の講評に従うほかないのですが、専門家に拠りますと、平仄のレベルが他の漢詩大会では見られないほどの高さだということです。私には全くチンプンカンプン(この表現もルーツは中国語ではないかと思っているのですが…)なのですが、一口に“平仄”といっても、時代、地方によって、発音が異なるため、平仄を整えることは相当の技術を要するそうで、この“平仄を整える”という所作だけでも大変なことだそうですが、本大会の応募作品は、基本的に、この点がクリアされているのだそうです。

そういう熟達者が多いからなのでしょうが、入選された皆さんは、その多くが県外であるにも関わらず、自ら授賞式に臨まれる方が数多くいらっしゃいました。

これは思わぬ経済効果であります…

僅か7年で、これほどの地位を得るに至るとは思ってもいませんでしたが、“漢詩といえば諸橋博士記念大会が世界最高峰”と評価されるまでに精進を続けてまいりたいと思っております。

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写真は、本大会上位入賞者だけに許される“流觴曲水(昔中国で陰暦3月3日に行われた宴。折れ曲がった水の流れに杯を流し、その杯が自分の前に来るまでに詩を作り、杯の酒を飲んだ遊び)”の様子。

このしつらえ(座石など)は、中華人民共和国駐新潟総領事館様のご厚意により成立しております。

本当にありがとうございます。
posted by 国定勇人 at 12:17| 新潟 ☔| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする