2018年01月15日

今回のゲリラ豪雪に関する雑感

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先週のゲリラ豪雪について、徒然なるままに書き綴ってみようと思います。

まずは、初適用した“特別警戒宣言”の発令について…

一昨年のゲリラ豪雪での教訓を踏まえ、私たちは対応体制を見直したのですが、その一環として“特別警戒宣言”“非常事態宣言”を導入することとし、今回のゲリラ豪雪がその初適用となったところであります。

この“特別警戒宣言”“非常事態宣言”はそれぞれ、災害対策基本法上の“避難勧告”“避難指示”を意識して導入したところですが、一番重要なのは、これらの宣言を発令した瞬間、私たち三条市の置かれている環境が平常時ではなく“災害時(若しくはその恐れが著しく高まった時)”と、行政機関である三条市が認知をしたということです。

このスイッチが切り替わった瞬間、私たち社会を構成している者は“公助”“共助”“自助”の役割を果たすことが社会的に要請されることとなりますし、日常生活にある程度の制限がかかることを想定していただく必要が生じます。

この社会的要請の優先順位の筆頭格は何と言っても“人の生命を守ること”。

そして、ゲリラ豪雪において想定される“人の生命を守ること”の最優先事項の1つは救急搬送の確保であると思っています。

この観点から、市民の皆様にお願いと、ある程度の覚悟を求めなければならないのが、“不要不急の外出の自粛”と“幹線道路への除雪作業の集中化(自宅周辺の除雪が(通常降雪時と異なり)行き届かなくなる可能性が著しく高まること)”の2点となります。

このうち、“不要不急の外出自粛”については、@救急搬送の最大の障壁となる交通マヒを避けるためにその最大の原因となる道路上のクルマは極力少ない方が望ましいことと、A救急搬送路の確保ためにも必要となるスピーディな除雪作業を実施するためにも当該路線のクルマは同じく少ないことが望ましいこと、という2つの理由によるものです。

また、“幹線道路への除雪作業の集中化”については、限られた除雪体制(雪国にお住まいでない方々に解説しますと、除雪体制は圧倒的路線を担っていただく地元建設業者の皆さんプラス市役所直営部隊によって構成されているのですが、それも長年にわたる公共事業の減少などにより、地元建設業者さんの除雪に係るマンパワーや機械総数等も十分に確保できない状態と化しつつあります…)の中で、普段であれば1路線1回の除雪で済むところを数時間に一回の除雪を行わなければ道路が機能しなくなるゲリラ豪雪時においては、通常時のように三条市道路網全体を均等に除雪することは困難となり、優先順位付けをしなければならなくなります。その際に優先しなければならないのが、救急搬送の最後の生命線となる幹線道路。

この幹線道路に全資源を集中投下するとなると、どうしても市内全域に張り巡らされた生活道路網への除雪は滞りがちになりますが、両宣言時においては“災害時”でありますから、お気持ちは十分分かりますが、受忍していただかなければなりません(ちなみに、除雪作業に携わっていただいた建設業者の皆さんは、ほぼ4日間、不眠不休の作業に徹していただきました…)。

と…

こうした思いも含めて導入し、初運用した先週でありますが、どこまで市民の皆様に受け止めていただけたかというと…

まだまだ、反省、工夫を積み重ねていく必要があると思っております。



続いて、全国ニュースとなったJR信越線の立ち往生について…

私たちのJR東日本さんに対して取った措置につきましては概ね、昨日の三條新聞さんの無題録のとおりでありますし、それぞれがそのときそのときの賢明な判断を模索した結果でありますので、ここで、あーだこーだ申し上げるつもりはありません。

ただし、今後のことを考えると、今回の事態を整理した上で、我々自身がロールモデルになるべきではないかと考えております。

幸い、JR東日本さんも“もう少し自治体との連携を…”とお考えのようですので、前向きに同じテーブルに着いていきたいと思います。



最後に、自治体間の財政再調整について…

これも雪国にお住まいでない方には想像も付かないと思いますが、除雪には相当な費用を要します(除雪体制が直営オンリーではないことからもお察しのとおりです…)。

具体的には、三条市の場合が1回の一斉除雪につき、2〜3千万円程度かかります。

これについてはもちろん、地方交付税制度の中でも一定の配慮が為されていて、基準財政需要額に一定額が積算されているのですが、この積算金額が昨今のゲリラ豪雪を考えると少なすぎるのではないか…と思うのです。

私たちのまちの場合ですと、およそ10回の一斉除雪を経験すると、残りは全て単独の持ち出しとなる肌感覚なのですが、この費用は雪国以外であれば全く要しないものでありまして、“雪国なんだからそこくらいは我慢しなさいよ”というのは、いかにも雪国の困難さを理解しない、地に足の着いていない理屈だと思っておりまして…

私たちは、雪が降らない地域の“日常”を確保するために、これだけの巨額を“特別に”支出することがある、これはナショナルミニマムを達成する上で当然織り込まれるべき事柄であるということを、政府関係者のみならず、雪国に住んでいない皆さんにも知っていただきたく書き綴ってみました…
posted by 国定勇人 at 15:11| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする