2018年01月22日

温故知新的ブランディング

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今回の島根出張の目的は“史実の再現を通じて鍛冶製品に新たな付加価値を生み出す”こと。

あまりご存知ではないかと思いますが(私も今回初めて知りました)、今回訪問した島根県雲南市(プラス奥出雲町)は、江戸時代の国内鉄生産量の約8割を担っていた地域です。

更に、その大部分を請け負い、国内の鉄需要を満たすため、ひたすら鉄を供給し続けたのが、たたら製鉄集団を率いた田部長右衛門家であります(田部家の文献では、製鉄事業の創業が年号まで特定されていて、室町時代創業とのこと!)。

そして、更に驚くことに、この田部長右衛門家は、江戸から明治、戦前、戦後という経済面でも大変革の時代に対応し続け、新たなコングロマリットを形成しているのですが(!!!)、現当主の25代田部長右衛門さん(写真右。写真左は今回お世話になった雲南市長さん)は、同家のルーツともいうべきたたら製鉄を再興させようと、心に決め、株式会社田部に何と“たたら事業部”を新設してしまったのです。

ここで、今回の出張の目的にようやく繋がってくるのですが、再興されるたたら製鉄によって生産された鉄や鋼を使って、製品化するのが私たち産地の仕事になりますし、この両者を有機的に結びつけることによって、私たちはともに付加価値を高め合うことができると確信しております。

というわけで、新たなプロジェクトが誕生しましたっ!

これから先のカタチにしていく取組が楽しみですっ!

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本当は、流通の再興もできるのが本望なのですが、どこか千石船を再興させる活動を展開している団体はありませんかね…(ちなみに、江戸期の田部家は4艘もの千石船を有していたそうです)
posted by 国定勇人 at 13:01| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする