2018年01月25日

防災とはコミュニケーションデザインである

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“防災とはコミュニケーションデザインである”

これは、昨日、三条市における更なる防災強化を図るための検討会に参加いただくため、ご来条いただいた片田東京大学特任教授の言葉です。

この言葉を聞いたとき、私が何故これまで片田先生の取組や提唱内容に共感を覚え、片田イズムを三条市の防災の柱に据えようと決断するに至ったのか(逆に言えば、他の防災関係の学識経験者の方々の話に共感を覚えることができなかったのか)がハッキリと分かった気がしました。

これは、私たちも陥りがちな思考方法なのですが、防災対策を進めるときには、“いかに市民の皆様に適時的確に避難情報を届けるのか”という視点を重視しがちになり、“避難情報を受け止めた1人ひとりがいかに行動変容をするのか(或いはしないのか)”という最も軸足を置かなければならない視点が疎かになりがちです。

でも、片田先生は違います。

冒頭の言葉どおり、“大切なのは人が実際に避難し、生命を保つことだ。そのためには、全ての人が避難という行動変容を起こす気持ちになってもらうためのコミュニケーションをデザインすることだ。これこそが防災学の本質でなければならない”との命題を自らに課し、研究を積み重ね、私たちにその具体的方策を示してくれます(ここで具体的方策を披露したいところなのですが、それこそが片田先生の知的財産ですので、防災に携わる関係者の皆様には、片田先生の講演に一度は触れることを強くおススメします!本当に、目から鱗の連続ですから!)。

こう考えると、私の好きな学識経験者、例えばスマートウェルネスシティ構想を提唱している筑波大学の久野教授、コミュニティデザインを主導している東北芸術工科大学教授の山崎亮さんなどは皆さん、分野は違えども、“人々の行動変容をいかに促すか”というコミュニケーションデザインに着目しているのですよね。

尤も、防災対策にしても、まちづくりにしても、スマートウェルネスにしても、私たちの実践活動は、こうした方々が思い描いているであろう理想郷には、まだまだ程遠い位置に過ぎないのだとは思いますが…

いずれにしても、諸施策を進めていく際の横串の視座を手に入れた(明瞭化した)今、改めて意識して市政運営に反映していきたいと思います。



写真は、今年の消防職団員による消防出初式の様子。

ここ数年の消防職員の工夫の積重ねがそれこそ地域住民の皆様の行動変容を促し(!?)、見学いただく方の数が劇的に増加するようになりました!

天候に恵まれたとはいえ、寒い中お越しいただいた全ての皆様に心から感謝申し上げたいと思います。

そして…

見学者ほぼゼロの状況から、立ち見も余儀なくされてしまうほどの活況を呈するほどになるまで、脳漿を搾り出して工夫を積み重ねた消防職員の努力にもエールを送りたいと思います!
posted by 国定勇人 at 11:53| 新潟 | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする