2018年03月01日

来年度の三条市の設計図

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本日、議会において、三条市の来年度の設計図ともいうべき施政方針を演説してまいりました。

この施政方針ですが、各市町村によって草案作成過程が全くと言っていいほど異なるようですが、三条市では、というより私は、この施政方針を重視しており、初稿から最終稿に至るまで約1ヶ月推敲を重ね、少なくとも10回以上に亘る草案作成会議による修正を繰り返しながら作成しております(したがって、初稿にあったもので最終稿まで残っているのは、第一段落と最終段落、そして“てにをは”くらいかもしれません…)

そんな苦心の上に生み出した設計図なものですから、お時間のある方にはご一読いただければと、押し付けがましく導入部分のみ以下に添付いたしましたので、ご笑覧下さいませ!



本日から、来年度各会計予算案をご審議いただくに当たり、私は、来年度の施政方針を明らかにし、議会を始め市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げる次第であります。

魅力的なまちとは、そこに住む人々の多くが、このまちが好きだという、言わば郷土愛的な、まちに対する「肯定感」を持っているまちです。

こうした肯定感を持つ人が増えれば、まちは更に魅力を増し、その総和が少しでも上回れば、天秤がわずかな重さの差で左右どちらかに傾くように、そのことが原動力となって魅力的なまちづくりは更に加速していきます。

そして、この肯定感は、このまちが認められたり、注目されたりといった「外からの評価」と日々の生活が良くなったと感じる「暮らしの中での実感」によって人々の中に芽生えるものだと思っております。

私は、市長就任以来、これらのことを強く意識して様々な施策を展開してまいりましたが、ようやく今、外からの評価と暮らしの中での実感の両面から手応えを感じ、天秤が肯定感の方に傾いたと、いささかの自負を持っております。

例えば、まず、外からの評価については、昨年、「燕三条 工場の祭典」が国際的なプロダクトデザイン賞である「レッドドットデザイン賞2017」を、「三条マルシェ」が「地方自治法施行70周年記念総務大臣表彰」を受けたことに代表されるように、これまでの取組が認められていること、また、県内はもとより、全国的なメディアにもかつてに比べ数多く取り上げられ、注目が増していることは、市民の皆様も感じているのではないでしょうか。

次に、日々の生活が良くなったという実感については、各ライフステージにおいて様々な取組を進めてきた結果、生産年齢層では、求職女性に占める就職率が5年前と比較して約15ポイント向上したほか、経済面においても納税義務者1人当たりの所得額が約23万円増加し、子どもを生み育てやすい環境であるか否かを示す指標である合計特殊出生率が改善傾向にあります。また、高齢層に目を転じれば、高齢化率がこの10年の間に6.2ポイント上昇しているにもかかわらず、要介護認定率は0.5ポイント減少し、その結果、平成20年度まで県内で最も高かった介護保険料が、今では県内で有数の低い金額となったことからも実感していただいているものと捉えております。

そして、何よりも注目すべきことは、自らの将来と照らし合わせ、そのまちに発展の可能性があるか否かをシビアに判断する若年層において、国勢調査結果における平成27年と平成22年の人口増減率を比較すると、人口流出が顕著な高等学校卒業後の19歳で減少率が8.7ポイント改善したほか、大学卒業後の復元力の指標とも言える24歳でも増加率が7.2ポイント改善したことであります。

こうした若年層の人口動態の改善は県内でも極めて稀有な動きであり、このまちの将来を担う若者がこのまちに魅力を感じ、人生の岐路に立ったときにこのまちを選び始めた結果であると捉えております。

しかし、ここで油断し、力を緩めては、またすぐに天秤は逆の方に傾いてしまうでしょう。

天秤が肯定感の方に傾いていると実感している今だからこそ、このまちを好きだという、このまちに対する肯定感を持った人を更に増やし、そのことが原動力となって魅力的なまちづくりを更に加速させる正のスパイラルに乗せていく必要があります。

そのため、来年度も引き続き、「このまちの基礎体力を向上させる」「人を去らせず、来たる人を追い求め、歓迎する」「人口減少社会、少子高齢化社会と共存する道を歩む」この3つの処方箋を柱に積極果敢に取組を展開してまいります。
posted by 国定勇人 at 12:24| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする