“天麩羅割烹みや嶋”
この名店の存在をかなり前から存じ上げておりました。
いつか行きたいっ!と、ずっと思っておりました。
でも、こんな思いが募れば募るほど、自分の中での初入店のハードルが勝手に上がってしまい、お邪魔するタイミングをずっと逃し続けておりました。
そんな中、意を決し、みや嶋さんにお邪魔したことのある職員に道案内をしていただき(どこまで弱腰なのでしょう…)、先日、念願のみや嶋さんの天麩羅を食すことができました。
カウンターの前でご主人が生み出していく極上の天麩羅の数々…
どれも絶品ばかりなのですが、これ以上、私が解説すると、全てが嘘っぽく聞こえてしまうので、お任せコースをお願いして出てきたラインアップをご覧下さい。
圧倒的な美味しさの海老からショーが始まります。
茄子。
鱚。
椎茸。
白魚。
蓮根。
稚鮎。
南瓜。
穴子。
ショーのエンディングを飾るのはもちろん、掻き揚げ。
あまりにも美味しかったので、アンコールとして鱚を追加注文。
私は幼いときから牡蠣が苦手。でも、焼き牡蠣と生牡蠣だけは何とか克服し、今では大好物の1つになったのですが、幼少期のトラウマになったカキフライとか牡蠣鍋とか中途半端に火が入るものが本当に苦手なのです。でも、このお店の天麩羅の味の確かさに我が身を委ねてみようと、お任せコースのときに私だけ外してもらった牡蠣に初挑戦っ!
これがもう、美味しいのなんのっ!
これまでの人生を後悔してしまうほど、印象に残りました。
でも…
でもですね、私にとってのみや嶋さんの驚愕体験は、ここから始まるのですっ!
お酒も程よく飲み、お会計をお願いして、お値段を告げられたときの衝撃ときたらっ!
“ここは日本ですよね…”
思わず呟いてしまいました。ほろ酔い加減もぶっ飛ぶほどの値段なのですっ!
カウンター形式の天麩羅屋さんはカウンター寿司と並ぶほど値段も敷居も高いのが通り相場で、その敷居の高さゆえに私自身の経験値も貧弱なのですが、東京でこれを食せば、どんなに少なく見積もっても、お酒抜きで8000円、下手したら数万円レベルなのに、この破壊的な価格と来たらっ!
昭和30年代くらいまでタイムスリップしても味わえない価格だと思います。
“で、実際幾らだったんだ?”と思われる皆さん、今でも信じられない価格をここで告白する勇気を私は持ち合わせておりません。
食べログなどで脅威の価格(食べログのメニュー写真に驚愕の答えが赤裸々に公開されております…)を確認の上、その目とその舌でみや嶋さんに走ってくださいませ。
“三条に生まれて良かった”“三条に移り住んで良かった”と、しみじみ味わえること必至ですよっ!
私個人的には、この破壊的な価格で、経営の方を心配してしまうのですが…(この倍以上の価格を設定しても絶対に文句は出ないと思いますよ!)