
昨日、お誘いをいただき、昨年秋に新社屋が完成し、新たなステージに入った富士印刷さんにお邪魔してまいりました。
これまで幾度となくご紹介してきたとおり、燕三条地域は金属加工を中心とするものづくりのまちなのですが、最終系製品はもちろん裸のままで売ることはありませんので、箱に入れるなどして販売することとなります。
ということは、金属加工メーカとパッケージ印刷会社とは密接不可分の関係となるわけですので、金属加工分野では、当地域が3大産業集積地の1つになっているのと同様、数多くの印刷会社が当地域には集積しており、富士印刷さんもその有力な企業の1つという位置付けになります。
で、実際に大人の社会科見学をさせていただいた感想なのですが、どこまでが会社の機微に触れることなのかがよく分からないので、大雑把に申し上げれば…
まず、分業が進んできた金属加工分野とは異なり、紙の調達、パッケージのデザイン化、木型(金属加工分野でいうところの金型ですね)の製作、印刷、型抜き、そして仕上げと、全ての工程を担う一気通貫型というのが最大の特徴といったところでしょうか…
しかも、各工程は相当なハイテク化が進んでいる一方で、工程間のインターフェイスや特定の工程については究極の職人技が要求されるというデジタルとアナログのハイブリッドが興味深いところっ!(しかも、デジタルも、アナログも、究極に尖がっているところが凄いのですっ!)
これは、新規参入組は易々とは参入できませんな…
こうした高い技術を誇るパッケージ印刷という支えもあって、燕三条地域のものづくりは充実強化が図られているのですねっ!
本当に勉強になりました。
富士印刷さん、ありがとうございました。
(私が生まれ育った神保町も印刷のまちだったのですが、それも既に過去のことに…子供の頃から活版印刷屋の子供の家に遊びに行ったりしていたので、会話の1つひとつが過去の思い出とオーバーラップして、最新の設備を見ているのに、ノスタルジーに浸る自分がいたりと、不思議な感覚にも襲われましたっ!)