
私が学生時代に中国に留学をしていた頃には、“あぁ、ここは共産主義国家なんだなぁ…”と感じることが街の至るところにありました。
その中でも強烈な印象を私たちに与えていたのが、街のあちらこちらに貼り出された中国共産党の政治スローガンの数々…
当時は今のように商業広告が溢れ返っている時代でもありませんでしたので、特にスローガンを掲げた横断幕が我々外国人の目を引きました。
それから、20年余り…
街の中に、当時のようなスローガンを見かけることは殆どなくなりました…
正確に申し上げると、あるにはあるのですが、商業広告に負けず劣らず目が留まるようにデザイン性が高まり、却って埋没してしまっている印象を受けます…
折角なので、空港の手荷物受取場で偶然発見したスローガンを掲げたデジタルサイネージを…(デジタルサイネージの時点で十分隔世の感があるのですがっ!)

昔は“読めば分かるだろっ!”“こういうことだから、人民よ、団結せよっ!”と言わんばかりの創意工夫もない横断幕ばかりだったのですが、そればかりの記憶しかない私には、本当に隔世の感があります。

しかし、それにしても変わりましたな…

今回の中国訪問時には、そういう状況の連続でしたから、友好都市締結25年を迎えた湖北省鄂州市の市役所を訪れ、中国共産党の1丁目1番地ともいうべき中南海正門に掲げられている“為人民服務(人民のためにサービスせよ)”を見たときには、思わず懐かしさがこみ上げてきたほどっ!

さすがに市役所は、まだまだスローガン文化(⁉)が残っていて、こうした紙コップの裏側にも…

スローガンが掲げられている辺りは、“さすが中国!”と妙に納得してしまいました(笑)
以上、少し時間があったので、本題ではない小さなトピックに触れさせていただきました。