
ようやく、中国出張の話を少しだけできそうです。
今般の中国出張の目的は大きく分けて、重慶市巴南区、四川省成都市、そして湖北省鄂州市に関連する3つのものがありました。
このうち、重慶市巴南区における大きな目的は、今年、同区訪条団を受け入れ、友好都市協定を締結した、その返礼であったのですが、何に驚いたのかといえば、受入れ側となる先方の体制っ!
中国は日本の地方自治制度と異なり、執行側のナンバー1は市長(重慶市は直轄市なので、市長に相当するのは区長)ではなく、共産党地区委員会書記となります(その序列は、市長(区長)が共産党地区委員会副書記であることからも一目瞭然です)。
しかも、とりわけ、格式を重んじる国ですから、書記が出てくる機会は滅多になく、仮に出てこられても、少なくとも私たちの経験では、書記と市長が同時に現れることは殆どないのが通常の受入れ体制なのです…
しかし、今回は明らかに違いましたっ!
節目節目には必ず、書記、区長、副区長が揃い踏みで私たちをお迎えいただいたのですっ!
これは、少なくとも私の乏しい経験では初めてのことっ!
いかに、私たちのことを考えていただいているのかが十二分に伝わってきます。

先方の意気込みは、こうした形式に留まりませんでした。
私たちが友好都市を締結した目的の1つは、重慶市の消費市場への私どもの製品の進出、浸透なのですが、それを汲み取った副区長さんが、実務レベル会議で、期限を付した形で、明確に当該部署に指示を飛ばし、最初のプロジェクトの立上げを私たちの想像以上のスピード、本気度で臨んでくれたのです。
これは本当に驚きました。
今まで、先方は、経済交流よりも、息の長い文化・教育交流に軸を置く発言を繰り返していたのですからっ!
私たちも、私たちに対する先方の期待に十分に応えていかなければなりません。
しっかりと、臨んでいきたいと思います。
ちなみに、この張副区長さんとは、相互の交流の中で顔を合わせる機会も既に6回ほどにも達し、完全に朋友の間柄となりました。
今回の重慶市巴南区の滞在中のほぼ全てをアテンドしていただきました。
本当に感謝申し上げます。
上の写真は、街を散策していたときに張副区長と私とが揮毫したもの。どちらが副区長のものなのかは一目瞭然ですよね⁉

それにしても、人口が急激に増えているとはいえ、まだ人口は100万人程度…(日本では政令指定都市並みですが、中国と日本の人口比率を考えれば、三条市並みというのが感覚としては近いと思います…)
にも関わらず、こんなに大きい庁舎があるだなんて…
さすが、中国っ!
一度、社会科見学したいものですねっ!