
引き続き、中国出張の話題を…
中国出張のもう1つの訪問先は成都のイトーヨーカドーさんでした。
成都におけるイトーヨーカドーさんのステータスは私たちが考えるそれとは大きく異なり、高いブランドイメージを持つ、云わば“高級百貨店”的位置付けでして、私たちは数年前、ここでテストマーケティングをさせていただき、また電子商取引の提案をいただいてからのお付き合いとなっております。
さて…
まず驚いたことが成都の発展スピード。
経済成長率は中国全国の平均を上回っているのはもちろん、驚くべきは人口の増加幅。
急速に都市化が進んでいる成都市の人口は現在1600万人ですが、10年後の2030年には3000万人に達することが確実視されております(直轄市である重慶市並み!)。
ですから、消費意欲も旺盛で、売れ筋商品の価格帯を見てみると、ほとんど日本の感覚と大差がありません。

ということで、あらゆる分野における欧米ブランドが貪欲に成都の消費市場を開拓し続けております(日本でも一部メーカは本当に熱心なようでした)。
で…
“あ〜、所詮、井の中の蛙だったんだな…”と反省したのはここから…
先ほど、“成都の消費市場の開拓”と簡単に触れましたが、ライバルと目される欧米ブランドの販促頻度をそれとなく伺ってみると、“1ヶ月に1回から2回は特設会場でフェアを行っている。しかも、いわゆる商品を並べるタイプのフェアではなく、五感に訴える簡単な体験型のフェアを手を変え品を変え展開している”“テナントとして入っているエリアでは、毎日、とりわけ週末は様々な体験企画が組み込まれ、顧客に飽きられないように工夫をしている”とのこと…

ん…
想像をはるかに上回る手数の多さに、思わず怯んでしまいます…
“販路開拓は継続性が大切”“成果が出ないからと諦めないで、少なくとも5年10年は毎年出続けることが大切”と、日本ではよく耳にするフレーズが標準感覚となってしまっていた私にとっては、本当に目からウロコの落ちる思いでありました…
これでは、益々日本は取り残されてしまいますな…
せめて、燕三条地域だけでも、世界に伍していかなければっ!
というわけで、ネジを巻いていきたいと思いますっ!