
宇多津、高松、東京と長きにわたった旅烏生活もようやく終焉を迎え、日常生活が戻りつつあります…(と思っていたら、明日、明後日も上京でした…)
これまで溜め込んだお伝えしたいあれやこれやを消化していくためには、むしろ、直近で起こった出来事からコツコツと処理していくことに如くはなしっ!ということで、今日の話題から…
それはクマ対策。
先週の庁議で最近多発している人里におけるクマの出没への“ある対策”を講じようということとなり、早急に取り組むようにと指示していたのですが、それを漸く今日から取り組むこととなりました。
それがこの写真。
実は、とある事業者さんのご寄附をいただき、発災前、発災後のいずれにおいても迅速な情報収集が可能となるドローンを本年度より消防本部に配備していたのですが、これを人里におけるクマ対策に使えないか?というのがミソでございまして…
というのは、今般のクマの出没情報を分析してみると、必ずしもクマが里山に戻っているかどうかが従来とは異なり不確実になっている状況となっておりまして、河川敷の草むらを始めとする人里そのものにクマが居残っていないかどうかを確認する必要が生じていたのですが、そのときに“あのドローンが使えるのではないか?”となったわけであります。
今日改めて確認してみると、このドローンには熱感知センサーも装備されているとのことでしたので、早速試してみたのでありますが、これがすこぶる有効と思われるのですっ!
私も遠隔操作画面を通じて確認したのですが、例えば、田畑で作業されていらっしゃる人の動きも一目瞭然っ!人間の体温より高いクマであれば、捕捉可能となるでしょう。
というわけで…
やや遅きに失した感があるのですが、今日、下田地域を中心にドローンによる確認調査を行っておりますっ!
☆
実は、今回の話題について、身内の恥ずべき話を披露するようで少し逡巡したのですが、指示後に私自身が確認を怠っていた自責の念からも敢えて触れておこうと思い、書き綴っています。
先ほどさらりと触れましたが、ドローンによる対策を指示を出してから実行まで1週間も要しています(より正確に申し上げれば、今日の庁議で“明日から…”と報告してきたものを今日からに前倒し指示しました)。
クマは人に被害を加えます。
クマを動物保護の観点から論ずる必要があるということも承知をしておりますが、市長として、市行政としては、市民の生命第一に考えることは当然のことだと思っておりますし、農林水産省が獣害という言葉を使っている以上に、市民に危害を加えかねないクマの目撃情報が多発し、その最後の目撃情報が集落方面に向かっていったということであれば、それはもはや“災害”です。
その“災害”を未然に防ぐ可能性があるにも関わらず、その可能性の前提となるべき確認調査に1週間も時間を要するとは、私たち行政の怠慢と申し上げるほかありません。
大変申し訳なく思っております。
その上で、市内において重大な事案に至っていなかったことに感謝をしつつ、これまでの怠慢を取り戻すべく、関係部署ともども頑張っていきたいと思います(あっ、写真には消防職員が写っておりますが、今回の事案について消防には非はありませんので、念のため…)。