
新型コロナウィルス感染症に関して、三条市を含む新潟県が置かれている状況は“正しく恐れる”から“過度に恐れる”段階へと進んでおります。
その顕著な事象が“外出自粛要請”と“営業自粛要請”です。
このうち、私たち1人ひとりに例外なく要請されているのは何でしょうか?
言わずもがな、“外出自粛”です。
でも、この“外出自粛”とはどのくらいの程度“家に閉じ込まらなければならない”のでしょうか?
ここで、改めて花角県知事から私たち県民に発せられたメッセージを確認してみましょう。
県知事からのメッセージでは、“5月6日までの間、(中略)医療機関への通院、食料・医薬品・生活必需品の買い出し、必要な職場への出勤、屋外での運動や散歩など生活の維持のために必要な場合等を除き、外出を自粛してくださるようお願いいたします”と、とりわけ“活発な高齢者”に対しては“感染した場合の重症化のリスクが高いことを、いま一度、思い起こしていただき、食料など必需品の買い物や、散歩、必要な農作業などを除いて、外出を自粛して、家で過ごしてください”とされております。
ここで大切なポイントの1つは“生活の維持のために必要な場合”の中に“散歩”が位置付けられていることです。
東京を始めとする“外出自粛要請”期間が1ヶ月以上にも及ぶ地域では、厳格な外出自粛による健康二次被害が発生する懸念が高まっていると、“スマートウェルネスシティ首長研究会”の中でも、筑波大学の久野教授などから問題提起がなされている状況です。
こうしたことも受け、新潟県では“散歩”を“生活の維持のために必要な場合”と位置付けていると推察しております。
三条市でも、私のメッセージの中で“感染予防策を講じつつ、散歩など適度な運動をしてください”とした上で、“健康を維持していくためには少しずつでも歩くことが大切です。こうした家にこもりがちな状況だからこそ、1日の合計で8,000 歩を目標に散歩などに取り組んでください。幸い三条市には、人が多くいない自然豊かな環境が数多く存在しています。例えば、そうした普段は行くことがないような場所に車などで赴き、適度な間隔を確保するなど、必要な感染予防対策を講じた上で、楽しみながら歩いてください。そしてその際にはぜひお子さんも連れて御家族で一緒に楽しんでください”としたところです。
さて、ここからが本日の本題です。
では、散歩における“感染予防策を講じつつ”“適度な間隔を確保する”というのは具体的にはどのような状態を指すのでしょうか?
この具体的な目安が一昨日開催された“スマートウェルネスシティ首長研究会”において示されました。
上の動画をご覧下さい。
これがそのエビデンスとして採用されたものの一端なのですが、ここでは結論だけ申し上げます。
@散歩をする際には、5メートルの間隔を保ってください
A並んで散歩する際には、2メートルの間隔を維持してください
Bこれらの環境を常時満たすことが困難な場合にはマスクを着用して下さい(三条で散歩をする場合、あまりこうした状況に陥ることは考えられませんが、例えば、弥彦線高架下の歩道は人気の散歩コースであるため、ここを散歩する際はマスク着用をおススメします)
ちなみに…
こちらの動画はジョギングの場合です。
ジョギングの場合、@縦方向10メートルの間隔を保ってください、A並んで散歩する際には、2メートルの間隔を維持してください、Bこれらの環境を常時満たすことが困難な場合にはマスクを着用して下さい、となります。
さらにサイクリングの場合は、@縦方向20メートルの間隔を保ってください、A並んで散歩する際には、2メートルの間隔を維持してください、Bこれらの環境を常時満たすことが困難な場合にはマスクを着用して下さい、となります。
そうです。
“散歩5m、ジョギング10m、サイクリング20m”を心掛ければ、毎日気兼ねなく外での運動ができることとなるのです。
こんなときだからこそ、“散歩5m、ジョギング10m、サイクリング20m”を心掛け、適度な運動を維持することで、身体だけでなく、心もリフレッシュできると思います。
GWは、この適度な運動を日々のアクセントに取り入れ、それ以外は家でお過ごしいただきますようお願い申し上げます。