
先日、三條新聞さんにこんな全面広告が…
これを受け、メディアでは“今年の「燕三条工場の祭典」は中止”との文字が躍るようになりました。
彼ら彼女らのメッセージにも明確に“2020年、燕三条工場の祭典は開催を中止する。”と謳っているのですから、それは確かにその通りなのかもしれませんが、“燕三条工場の祭典”実行委員会はただ単なる中止を考えているわけではないと思います(もし、そうだったら“燕三条工場の祭典”らしくありませんものねっ!)。
むしろ、同じメッセージにある“今年、燕三条 工場の祭典は新しい形でKOUBAと人を繋いでいく。”との文言に注目したいと思いますし、そこにこそ、“燕三条工場の祭典”(+実行委員会)らしさがあると思うのですっ!
これまで新たなカタチを紡ぎ上げ、新たなスタイルを提案し、発信し続けてきた彼ら彼女らが単なる祭典中止で終わることがないことは、全ての“燕三条工場の祭典”ファンが知っているはず…
現に、メッセージ以外の彼ら彼女らの想いを書き綴った文面でも“今年度は燕三条に足を運ぶことが難しい状況下だからこそ、KOUBAの迫力やそこで働く職人の魅力を新たな形で皆様にお伝えすべく、そのあり方を検討しています”と力強く書き込んでおります(参考までに、その思いの丈が編み込まれた全文を以下に引用したいと思います)。
今年の燕三条工場の祭典はただ単に中止するのではない!
新型コロナウィルス感染症拡大により求められることとなった“新しい生活様式”に相応しい新たなカタチを提案するのだ!
否、この感染症拡大により生じているダイナミックな社会変革後の姿を新しく挑戦する“燕三条工場の祭典”を通じて示していくのだ!
そんな彼ら彼女らの魂が伝わってくるようです。
というわけで、今年の彼ら彼女らの新たなる挑戦に大いに期待したいと思いますっ!
そして、新しく提案されるであろう、ポスト新型コロナウィルス社会における“燕三条工場の祭典”を楽しみたいと思いますっ!
乞う、ご期待っ!
☆
「燕三条 工場の祭典」は、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響を鑑み、2020年の開催を見送ることを決定しました。
深刻な状況が続いていますが、皆様を元気にお迎えできる日まで、KOUBA(工場・耕場・購場)でも感染の抑制を念頭に対策を進めています。
ただし、5月からは、100を超える各参加KOUBAが「Stay Safe 生きろ、KOUBA」と題したポスターをピンクの「テープ」で斜め45度のストライプに貼ることで、今年度の開催中止を発表するとともに、あらためて緊急事態宣言発令下に迎えるゴールデンウィーク期間中の不要不急の外出自粛、安全の確保を呼びかけていきます。
また、ものづくりが困難な局面を迎えているのは燕三条地域に限ったことではなく、日本全国、世界各国においても同様です。
私たちはものづくりを未来へと繋いでいく前向きな姿勢、その意気込みを喚起するメッセージを掲げ、発信していきます。 “開け、工場!”のキャッチフレーズとともに工場を開放してきた「燕三条 工場の祭典」ですが、今年度は燕三条に足を運ぶことが難しい状況下だからこそ、KOUBAの迫力やそこで働く職人の魅力を新たな形で皆様にお伝えすべく、そのあり方を検討しています。
燕三条地域は洪水による不作から金属加工業がもたらされ、その技術の発展によって多くの困難を乗り越えてきた歴史を持つ土地です。 「燕三条 工場の祭典」の新たな取組もまた、今回の困難を乗り越える一助となることを目指します。
新たな情報につきましては、公式ホームページやSNSを通じて随時ご案内していきますのでご注目ください。 また、KOUBAの日々の情報はFacebookを中心に発信していきます。オンラインからぜひ応援ください。
どうでもいい話なのですが、最初、この画像を一緒にアップするつもりでしたが、何となく、私の思い描く“燕三条工場の祭典”感が伝わらなかったので、少し皺の入った新聞をそのまま写真に撮ってみました。
やっぱり、こっちの方が“燕三条工場の祭典”っぽいな…
現場感の出し方であったり、同じ匂いを共有させていく感じであったり、それを巻き込む感じであったり、それが連帯感に繋がっていく感じであったり…
これは、リアルでも仮想空間でも、失われることのない“燕三条工場の祭典”の持つ普遍的な価値観なのかもしれませんね。