
先ほど庁内の連絡調整会議を終え、国や県の新たな動きを踏まえた三条市の新型コロナウィルス感染症に関する基本的考え方を整理しましたので、その概要をここに書き記したいと思います(なお、個別項目については、拙ブログにおいても順次解説を加えていきたいと思いますが、まずは本日中に更新されるであろう市HPでご確認いただければ幸いです)。
まずは、現行の(“過度に恐れる”を基本とする)運用方針を改めるタイミングについて。
運用を改めるタイミングを5月11日からとします。
何故ならば、明日から2日間の平日を迎えますが、その後再度土日に突入するため、広義で言えば“5月10日までがGW”と捉えることもでき、国内での大移動が行われるGWを見据えて現行の運用方針へのシフトチェンジを図ったそもそもの経緯を鑑みれば、GW明けを“5月7日”とするよりも“5月11日”とする方が合理的と判断したからです。
(なお、私たちは(何度も申し上げておりますが)保健所を持たない、感染症対策に何ら権限を有していない一般市であるため、私たちが整理したこのタイミングは法的にはあまり効力のあるものではありません。従って、例えば、休業等に関する考え方(緩和措置等)は法の定めにより県が打ち出した明日からの適用となりますので、私どもの考え方の整理に必ずしも合わせる必要はございません。その上での個別判断をお願い申し上げます。)
次に、5月11日からの新たな基本的考え方(運用方針)について。
大雑把に申し上げれば、県を跨ぐ水際対策については“過度に恐れる”ままで、それ以外の私たち自身の社会、経済活動を含む日々の生活については“正しく恐れる”に緩和(平常化)する形で臨んでいくことを確認しました(逆に言えば、県の方針に関わらず、5月10日までは全ての面で“過度に恐れる”を貫きたいと思っておりますので、ご理解、ご協力のほどを!)。
このうち、水際対策については、“新型コロナウィルスを三条市内に持ち込まない、持ち込ませない”ことを堅持します。
具体的には、4月6日の私からのメッセージを引き続き堅持することとします。
このため、県外との往来等に係る2週間の自宅待機が困難な方への支援(宿泊プラン)について、引き続き越前屋ホテルさんのご協力を得て、運用方法を大幅に見直した上で継続するほか(新たなプランはこちら)、昨今の各種報道に伴う“気の緩み”を少しでも防ぐため、燕三条駅における上越新幹線の乗降客数を毎日定時観測し、公表する取組を明日より始めることとしました。
こうした“目安”を設け、“気の緩み”を見える化することにより、全ての市民の皆さまのご協力を引き続き頂く中、県を跨いだ往来が再び活発にならない一助となることを期待したいと考えております(私たちのまちは“ものづくりのまち”であり、それには人の往来もまた不可欠な要素であることは私どもも十分理解しているところですが、一日も早く、新型コロナウィルス感染症を収束化させ、経済活動を完全回復させる方が結果的には私たちの経済にもプラスに働くと思いを定め、国や県の基本的考え方に積極的に同調することとしました。どうかどうか、当面の間、ご理解の上、ご協力下さいませ)。
次に、私たち自身の社会、経済活動を含む日々の生活については上述したとおり、“正しく恐れる”へと軌道を元に戻したいと思います。
但し、以前の“正しく恐れる”状況とは大きく異なる点があります。
それは、私たちが生活する際の、社会・経済活動を営む際の日々の場面に、“新しい生活様式”を取り入れていくということ。
本日の連絡調整会議では、まずは、@市内小中学校を11日から再開するに当たって、“新しい生活様式”に沿った学校活動における基本的考え方の整理、A“新しい生活様式”に沿った形での新たな外食や飲食を伴うイベントを提案する“#三条エール飯プラス”プロジェクトの始動、を確認しました(このように、11日よりテイクアウトから再び飲食店での飲食へと促していくこととしたことから、体育文化会館で展開している“#三条エール飯お弁当販売プロジェクト”は10日を以って終了させていただきます)。
なお、“新しい生活様式”に沿った形での少人数のイベントの具体的提案なども順次行ってまいります。
最後に、新たな三条市独自の経済支援策について。
市内経済の不透明感は更に増し、宿泊業や飲食業などでは大きな影響を受けてから既に2ヶ月近くも経過し、深刻な状況が続いております。
こうした状況を踏まえ、第三弾目となる新たな三条市独自支援策を策定し、明日から発動することとしました。
こうした支援を通じて、全ての経済活動に関わっている方々が一人の取り残しもなく、今回の新型コロナ禍を乗り切れるようにしてまいります。
ということで、私たち三条市は5月11日から新たなステージに突入します。
私も5月11日以降、これまで自粛していた市内の空気を感じ取る行動を再始動致します。
全ての市民が全ての企業、事業所が一丸となって、1人の取り残しもなく、乗り切っていきましょう!