
現在国会で審議が行われている第2次補正予算案ですが、雇用調整助成金の大幅拡充などの陽の当たる政策の陰で(⁉)、もの凄い政策が盛り込まれております(より正確に申し上げると、盛り込まれているようにみえます)。
その政策とは、中小企業向け資本性資金供給・資本増強支援事業として盛り込まれた資本性劣後ローンのことっ!
私はこれまで申し上げてきたとおり、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う政府の各種支援策はリーマンショック時よりも遥かに幅広で深掘りされていて概ね歓迎評価すべきとの立場である一方、制度融資についてはもっと大胆に踏み込まなければ、らーめん屋さんのような個人経営的事業主さんにとっては資金調達しにくいのではないかと主張してまいりました(関連する拙ブログはこちら)。
それが何と今回の第2次補正予算案では改善されたところか、私の想像の遥か上を行く劣後ローンの設定という形で実現されようとしているのです。
劣後ローンの概要についてはこちらの記事に譲るとして、“原則として「長期間、償還不要」の融資”である劣後ローンの設定ですから、少なくとも政府の本気度だけは窺えるのではないかと…
問題は、こうした大胆な制度が趣旨目的のとおり、今回の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い深刻なダメージを受けている事業主さんに、迅速かつ確実に利用され、経営悪化を食い止める魔法の杖に化けるのかどうか…
私たちとしても、予算措置を講ずるなどして市としての支援スキームを早急に構築し、市内事業者の皆さんをお支えしていきたいと考えております。
ちなみに、今回の第二次補正予算案に組み込まれた金融支援策は、本日ご紹介した劣後ローンの設定以外にも様々な空前絶後の大胆な支援メニューが詰み込まれております。
私たちだけでは消化不良に陥りそうなので、予算措置を講じてでも広く研究を深め、迅速に事業者の皆さんに繋ぐ体制を講じていきたいと考えており、そんなことを念頭に置きつつ、2段落前の表現があるものとご理解いただければ幸いです。