2020年06月24日

災害対策本部の在るべき姿とは?

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平成16年の7.13水害、平成23年の7.29水害と度重なる水害を経験した三条市は、数々の至らぬ点を含めた経験を正直に吐露する責務があります。

大変ありがたいことに“三条市で発生した2度の水害の経験を話してほしい。それを受けて見直した災害対応体制を話してほしい”と全国各地からお声掛けをいただき、これまで、本当に数え切れない数の講演に臨んでまいりました。

その講演の中で、意識的に時間を割いたのが災害対策本部の在り方であります。

何故ならば、災害対策本部の在り方こそ、災害対応のノウハウが凝縮された枢要そのものであり、かつ第三者の目に触れにくいブラックボックスだからです(災害が現在進行形にある最中は特に、マスコミを本部内に入れてはいけません。何故ならば、マスコミもまた彼らの使命を果たす観点から、災害対策本部内にある有象無象の情報をその正確性を私たちに確認を求めることなく伝えてしまう傾向にあり、それがかえって混乱を与え、正しい情報を迅速に伝える妨げとなってしまうからです。それ故、うまく機能している災害対策本部であればあるほど、本部内の様子は外部に漏れにくく、結果としてブラックボックス化してしまうのです)。

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もちろん、私たちも完璧な正解を持ち合わせているわけではありませんが、試行錯誤の上、現時点で辿り着いている災害対策本部の在り方だけは、率直に申し上げるようにしております(私たち市町村長は選挙を通じて選ばれるわけですが、そこには災害発生時の対応能力試験があるわけでもなく、他方で、その在り様を体系的に学ぶ機会も少ないからです。水害サミットを除いては…)。

その1つが災害対策本部内の情報共有の在り方です。

私たちはICTの進展によって格段に情報を手軽に入手できるようになりました。

でも、考えてみれば、これは個人単位での話。

まだまだ、集団が、組織が同時に情報をスムーズにストレスなく共有するにはICTはまだまだ心許ないのが正直なところであります(特に、時々刻々と状況が変化し、情報が入り乱れる災害進行段階においては…)

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そのときに、役に立つのがアナログ的手法。

特に、白地図は、その時点での三条市がどのような状況に陥りつつあるのかを可視化し、災害対策本部員が同時に情報共有するのにはまだまだ有効な手段だと思います(もちろん、ICTを補完的に活用しながらですが…)。

多少の時間ロスはあるかもしれませんが、災害状況を俯瞰するだけでもそれを遥かに上回る効果がありますし、情報が途絶しているのではないかと疑われる地域を炙り出すには、この白地図を置いて、今のところ、他に手段はないのではないかと考えております。

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そうした確認作業をするのが先週末の水害対応訓練だったのですが、私たちはまだまだ改善をしなければならないところがいっぱいある発展途上期にあると考えさせられる訓練でもありました。

例えば、こちら。

各地区ごとに発令した避難情報を一覧にしたものなのですが、この状況こそ、市民に対して、タイムリーに分かりやすく可視化して提供しなければならない最も大事な情報であるにも関わらず、市ホームページにこうしたスタイルで掲載していないことが判明しました…

これもまた素早く改善しなければならない事項です。

明日は、災害支援物資搬入搬出訓練を行います。

こちらもまた、緊張感を持って臨みたいと思っております。
posted by 国定勇人 at 11:01| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする