
長年にわたり職員の胃袋を掴み続け、近隣の皆さまからも愛され続けた市役所地下にある"ひめさゆり食堂"が本日を以って閉じることとなりました。
閉じることとなった要因は、経営的なものではなく、制度的なもの…
障害者総合支援法では障がい福祉サービス事業所ごとにサービス管理責任者を必ず配置しなければならないのですが、サービス管理責任者の資格要件が厳しい(8年の実務経験など)こともあって、サービス管理責任者のパイの奪い合いが始まっており、その結果、待遇面でなかなか太刀打ちできない地方都市の社会福祉法人から競争力のある都心部に人材が奪われ、サービス管理責任者を確保することができなくなった福祉サービス事業所は存続することが制度的に許されなくなり、その結果、閉鎖を余儀なくされる…
大雑把に申し上げると、今回の"ひめさゆり食堂"の閉店に至る経緯はこんな感じです。
もちろん法制度の趣旨にも堂々たる正義がきっと存在するのでしょう。
そこをロクに勉強もせずに苦言を呈するのも如何なものかということも十分に理解しているつもりですが、今日まで大過なく運営され、冒頭申し上げたとおり、当市職員や近隣の皆さんの胃袋を満たすのみならず、そこに通い働くことで、障がいを持ちながらも人生の幸せの一端を感じていた食堂スタッフが、サービス管理責任者が配置できないというそれだけの理由で、一夜にして路頭に迷うことになることとなるのです(もちろん、社会福祉法人の皆さまとも相談の上、そんなことはさせませんが…)、少なくとも現場では…
恐らく想定していなかった事象なのでしょうが、これが地方における障がい福祉分野の実態であります…
この現実を目の当たりしては、やはり、どこに正義があるのだろうか…と呟かざるを得ません。
これから、3ヶ月間、庁舎の耐震補強工事の関係で物理的にも閉鎖を余儀なくされるのですが、こうした点が何とかならないものだろうか、考えを巡らせてみたいと思います。
いずれにしても、ひめさゆり食堂の皆さま、これまで長きにわたって、ありがとうございました。
カツカレーを頼むとき、いつもいつも、大好きな福神漬けを大盛にしてくれて、本当にありがとうございました。
いつか必ず、再会を果たしましょうね!
(大変申し訳ございません。私の理解力不足の点があって、アップしたときの文章に加筆修正を加えております。)
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明日は、三条マルシェが"新しい生活様式"に則った尖ったスタイルで再出発します。
題して、ドライブスルーマルシェ!
改めてご報告させていただきます。