<患者の概要>
1 年代:30歳代
2 性別:男性
3 職業:会社員
4 居住地:三条保健所管内(三条市)
5 症状・経過 :@7月24日から発熱あり(24日:38.4°C、25日:37°C台)、A7月24日帰国者・接触者相談センターに相談、B7月25日帰国者・接触者外来において検体採取、C7月26日保健環境科学研究所における検査の結果、陽性が判明
6 行動歴:7月13日〜16日、20日〜22日まで東京都で勤務
7 濃厚接触者:現在調査中
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以上が、保健所を有する(感染症対策の法的権限を有する)新潟県が昨日発表した、三条市内で陽性が確認された方に関する情報の全てであり(報道資料はこちら)、私たち三条市もまた、皆さんと同様、これ以上の当該患者さんに関する情報を全く持ち合わせておりません。
そして、これ以上の情報を三条保健所から入手するつもりもありません。
何故ならば、陽性確認後の三条保健所の対応手順を伺えば、当該患者さんを原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないからです。
では、陽性確認後の三条保健所の対応手順はどうなっているのか…
ここは隠す必要もありませんし、情報を開示し、情報を共有することで、感染拡大に対する不安も(私たちもそうであったように)相当程度軽減されると思いますので、ここに披露したいと思います。
まず、感染拡大をピンポイントに抑えるためには、濃厚接触者の洗い出しが必要不可欠です。
濃厚接触者とは、@陽性患者に症状が現れた2日前から、A陽性患者がマスクを着用しない状態で1m程度の範囲で15分間接触していた者、を指します。
これについては、これまでも巷間言われてきたことでもありますし、これまでの専門家間における議論の蓄積の中で示されてきた事柄でもありますので、そんなに違和感はないと感じ取っていただけると思います。
この洗い出しが昨日から急ピッチで始まっているのが今日現時点での状況です。
その上で…
保健所から連絡を受けた(既に連絡は始まっております)濃厚接触者は、連絡を受けたその瞬間から、その後のPCR検査の結果如何に関わらず、2週間の外出自粛が求められます。
ここでの最大のポイントは、その後受けることとなるPCR検査の結果、陰性であったとしても、2週間の自宅待機が要請され続けるということ(もちろん、陽性反応が出た場合には、直ちに入院措置となり、その方を起点とする濃厚接触者の洗い出しが別途イチから始まります)。
この安全サイドに立った隔離措置によって、当該陽性患者を原因とする感染拡大リスクは限りなくゼロになると認識しております。
こうした手順が確立されている以上、何の科学的知見を有さない私たちがそれ以上の情報を知ろうと余計な詮索をすることには、如何なる意味も正義も存在しません。
そこにあるのは(詮索している当事者がどういう想いで詮索しているかどうかに関わらず、社会的評価としては、)単なる好奇心のみであり、誹謗、中傷、いじめに加担する結果を招く以外何も生み出さないということであります。
昨日発出したメッセージには、そうした思いも込めさせていただきました。
まだお読みでない方は是非ともご一読下さいませ。
もう1つ申し上げたかった水際対策については、改めて書き綴りたいと思います。
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今朝の新聞に、災害時における避難情報の一本化が一斉に取り上げられておりました。
これについては中央防災会議防災対策実行会議の委員として申し上げたいことがあるのですが、新型コロナウィルス感染症対策がひと段落してから書き起こしてみたいと思います。