
書きたいことがたくさんあるのですが、そういうときに限って時間がない…といういつもの法則に陥っておりまして…
というわけで、困ったときの読書感想文です。
本日ご紹介するのは"なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?"です。
以前読んだ本で石田梅岩が創設した石門心学に初めて接し、渋沢栄一の"論語と算盤"と同じくらい、日本における経営学とは何か?、或いは一種独特の日本らしい資本主義の日本らしさを形づくるものは何か?というものに対する一定の答えを与えてくれたような気がして、更にその実態を掴むべく手にしたのがこちらの本です。
この本、本当に面白いです。
経済活動を行う上での倫理観、しかも日本人らしい倫理観を説いているのが江戸期に生きた石田梅岩の確立した石門心学であり、これがそのまま渋沢栄一に引き継がれているのではないかと思えるくらい、その系譜は一致しているように感じました。
と同時に思ったのが、私たちは一口に"欧米"と一括りにしがちですが、"欧"と"米"の間には相当の隔たりがあり、私たちの資本主義は欧州のそれに近いのではないかということを本書を通じて再認識させられたこと…
もちろん、同書ではそこまではっきりとこうした関係性について言及していないのですが、我が国らしい資本主義の在り方に触れると、こうした関係性に自然に至るような気がするのですよね。
随分前に読み終わった本ですのですが、かなり印象に残っている良質な本です。
是非どうぞっ!