最近サボり気味の読書感想文をまとめて大放出…
今回ご紹介するのは、仕事とは直接関係のない趣味系の日本史関連を…(但し、相当前に読み終えたものばかりなので、内容も忘却の彼方に行ってしまい、ほとんど参考になりませんので、ご容赦のほどを…)
まずは“本当の武士道とは何か〜日本人の理想と倫理〜”。
武士道といえば、新渡戸稲造の武士道であったり、佐賀藩の葉隠であったりと幾つかあるのですが、実は想像以上に武士道について明文化したもの、特に体系的に整理されたものはないのが実態でして、新書でもなかなか見当たらないのですが、そういう意味では、珍しくド真ん中のタイトルを見つけたので、買ってみました。
感想ですが、“朝倉宗滴話記”の存在など知識は付加されましたが、“武士道とはこういうものなのか…”というのがはっきりするに至るまで体系的な内容にまでは残念ながら…というのが正直な感想です。
そういう意味では、分野は違えども、渋沢栄一の“論語の算盤”は口述ながら体系的な内容となっており、あの本のレベルの高さを改めて感じたところです。
続いては“武士の日本史”。
この本はなかなか面白かったです。
平安時代頃から、いかに武士が社会的地位を獲得してきたのかについて、かなり分かりやすく解説されていて、“朝廷と幕府との力関係がどのように変遷してきたのか”といったことから、それこそ“武士道とは何か”の概説に至るまで、初歩を知るには十分満足できる内容となっておりました。
おススメです!
最後は“権力の日本史”。
一言で言えば、タイトルの付け方が上手い一冊です。
逆に言えば、もう少し、その時代ごとの権力構造を詳述してほしかったなぁ…と思ってしまいました。
でも、テレビにも出演される著者なだけあって、語り口(書き方?)が非常に分かりやすく親しみやすい。
そういう意味では、日本史が苦手な方にも読みやすく工夫されている本と言ってもいいのではないでしょうか?