引き続きご愛顧のほどを…
市長退任に際して…
本日を以って、市長を退任することとなりました。
平成18年11月12日の三条市長就任以来、凡そ14年間、三条市政にご理解とご協力を賜りましたことに対し、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。
「トップには、トップにしか分からない苦しみ、悩みがあるものだ」と組織のトップを務められている諸先輩から聞かされながら、若き日を過ごしてまいりましたが、実際、市長に就任してみると、その言葉が本当に心に響くようになり、正直なところ、何度も心が折れそうになりました。
そのようなとき、私を窮地から救ってくださったのは、道端で、買い物の途中で、イベント会場で、或いは車の中から、「市長さん、頑張って!」「市長、応援しているよ」と掛けて下さる皆さまの声でした。
その多くは私と何らの個人的お付き合いのない「市民と市長」という間柄でしかなかったわけですが、そうしたお一人おひとりに支えられて14年間の市長生活を続けることができたのは、つくづく自分は果報者だったのだと、今強く感じています。
もちろん、全ての皆さんに好意的に受け止めていただいていたなどとは微塵にも思っておりません。
私自身は1つひとつの政策について、できる限り多くの声を伺った上で、それこそ脳漿を絞り出す想いで考えを巡らし、そのとき考え得る、三条市の現在、そして三条市の将来を踏まえた最善の政策判断をしてきたつもりですが、その政策判断により全ての方々のお気持ちを満たすことは叶わず、複雑な思いをされた方々も少なからずいらっしゃったのではないかと推察しております。私が行ってきた政策の是非はまさに今を生きる市民の皆さまが、そして将来の市民が判断されることではありますが、私としてはその都度考えられる限りの最善の選択を取ってきたとはいえ、1つひとつの政策判断の中でそうした気持ちを抱かせてしまった皆さま方に申し訳ない思いでいっぱいであります。
一人の人間として、心よりお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
あくまで、その上でのことではありますが、市長就任以来、私自身が胸に秘めてきたことがあります。
それは、全ての方々のお気持ちを満たす政策は存在しない一方、「このまちに住んでいて良かった」「このまちが大好きだ」というまちとそうでないまちとの差は「良いところ51点、満足しきれていないところ49点」のまちと「良いところ49点、満足しきれていないところ51点」のまちの差にしか過ぎず、それであれば、我々地域社会が、我々地方自治が、地方行政が叡智を結集することで、この2ポイント差を逆転させることができるのではないか、力量の十分ではない私でも何とかできる範疇ではないかということ。
それこそ、この評価とて、今を生きる市民の皆さまが、そして将来の市民が判断されることではありますが、この評価結果を受けられるよう、全身全霊を傾け、私利私欲を一切捨て走り続けたことだけは正々堂々と言うことができます。
さて、終わりが近づいてまいりました。
明日からは1人の三条市民に戻りますが、私の一度限りの人生の全てを賭けてみようと決心させた、骨を埋めると心に決めた、この愛する三条市が引き続き明るい将来に導かれることを皆さまとともに希(こいねが)いながら、否、希うのみならずこの身を賭して切り拓いていくことを誓いながら、退任に当たっての皆さまへのご挨拶の結びと致します。
これからも、明るく楽しく元気よく、健康でお幸せに!
本当にありがとうございました。
2020年10月13日
2020年10月12日
最後の〇〇
事実上の市長退任日まであと2日。
退任の挨拶回りでバタバタとしていて、最終回間際の拙ブログの更新にもなかなか時間が割けられません。
というわけで(どういうわけで⁉)、簡潔にご報告を…
連日、"最後のナントカ"が続いております。
まずは、最後の表敬訪問から。
先週末になりますが、次の東京五輪出場どころか、メダル獲得の期待されている三条市スポーツ協会所属の當銘選手の表敬訪問を受けました。
最後の表敬訪問を受けるのに相応しい超大物ゲストでしたが、重々しい雰囲気にもならず、私らしい緊張感の欠片もない最後のひとときを過ごすことができました(関連記事はこちら)。
続いては、最後の東京出張から。
市長辞職に当たって幾つかの心残りは当然あるのですが、そのうちの1つに国道8号線栄拡幅のギアチェンジをし終えることができなかったというものがあります。
でも、これだけは一定の道筋を付けなきゃ…とやっぱり思い直し、栄商工会長を会長とする専門の期成同盟会を立ち上げ、先週末、国土交通省に陳情に行ってまいりました。
道路局長からも力強いお言葉もいただき、また佐藤信秋参議院議員からも本同盟会の顧問に就任いただくことでご承諾を頂いたので、出張の所期の目的は達成できたと思っているのですが、嬉しかったのが道路局長室に飾られていた盆栽っ!
なんとこちらの盆栽、三条市内の造園業の集積地である保内地域から取り寄せたとのことっ!
何でも、道の駅"庭園の郷保内"の加藤駅長が全国道の駅女性駅長会長を仰せつかっているとのことで格別のお取り計らいをしていただいたのだとか!
ありがたい限りです…
最後は、最後の公務のことを…
市長生活14年間のフィナーレを飾る最後の公務は、栄地域で行われた戦没者追弔法会。
流石に感慨深く、最後までしっかりと…という想いで臨んだのですが、気持ちが入り過ぎて2回ほど原稿を噛んでしまいました…が、戦没者に対する想いだけは真摯に臨み、無事お務めを果たすことができたのかな…と思っております。
ということで、ブログ更新も残すところあと2日。
頑張って、書き綴ってみたいと思います。
2020年10月09日
2020年10月08日
新しい生活様式の下での新しいタイプのイベント
先日開催された"三条マルシェ"。
新型コロナウィルス感染症の拡大を受け、浸透しつつある"新しい生活様式"に合わせた新しい形の"三条マルシェ"として始めたドライブスルー形式の本イベントを今回で2回目となりました。
今回の会場は、金属工業団地。
こればっかりは私自身、思いつきもしませんでした。
でも考えてみれば、工業団地は、道路幅も、道路延長も、駐車場も、かなりゆったりと作られておりますし、団地内企業がお休みする休日であれば(もちろん、団地内企業のご理解が必要ですが…)、まさにドライブスルー形式のイベントをするにはピッタリの場所なんですよね。
初回のドライブスルー型は周知不足もあってか思ったほどの利用もなかったのですが、2回目の今回は、前回よりも遥かに多くの方々(クルマ)にご来場いただき、大いに盛り上がりました。
ドライブスルー型イベントでは、楽しい気分、満喫した雰囲気を味わうのに不可欠な"一体感"という要素をなかなか得にくいのが難点でありましたが、今回はマルシェ限定のミニラジオ局を開局して、カーラジオで来場者がみんなで聴くことのできる仕掛けも用意したので、少しは一体感が演出できたのかな?と思っております。
新しい試みはやっぱり楽しい!
進化し続ける"三条マルシェ"が楽しみです!
2020年10月07日
読書感想文2連発
時間がないので、過去読んだ読書感想文を2つほど…
1冊目は藤原正彦さんの"国家と教養"。
1年くらい前に読んだ本なので、詳細な内容はすっかり記憶の彼方に消え失せましたが、とても刺激を受けた本だったことだけは深く刻まれております。
ヨーロッパでは、数世紀にわたる"教養の空白期"が存在していたことなど、全く想像だにしなかった知識もふんだんに散りばめられており、良質な一冊です。
本当におススメです。
2冊目は"渋沢栄一と勝海舟"。
この本のメインテーマである二人のことを深く知ろうとしてこの本を手に取ると、手応えがあまり感じられないかもしれません。
ただ、明治維新は単なる"幕府=悪、新政府=善"なのではない、或いは明治維新は純粋な革命ではない、という昨今の歴史観を感じ取る上では、面白い本だと思います。
それでも、渋沢栄一公が導き出した世界観、経済倫理観を知ろうとすればやはり、"論語と算盤"には敵いませんな…
2020年10月06日
純粋な気持ちが世の中を変える!
今月1日に帯織駅にオープンした「EkiLab帯織」(関連記事はこちら)。
ものづくりのまち燕三条地域の特性を生かした、ものづくりに特化したco-working spaceが主な機能の施設なのですが、私自身が心底驚いたのは、"あの"JR東日本さんと共同で立ち上げたというところっ!
この施設は、帯織駅に併設する形で、土地をJR東日本が、建物を本施設を運営するために立ち上げた新会社"ドッツアンドライン"が受け持つというコラボで実現した形となっているのですが、これを聞いた私の正直な感想は、"よくJR東日本がこの提案を受けたよな…"というものでした。
先ほど、ついつい言葉が滑って"あの"という表現を使ってしまいましたが、私どもにとっては、JR東日本という存在は難攻不落の巨大な壁という認識でしかなく、どんなに素晴らしい政策提言であってもJR東日本さんの許可や同意が必要と分かった瞬間、"それであれば、実現可能性は相当低くなるな…"という気持ちが先立ってしまい、手を出す前に諦めてしまう癖が付いてしまったのが三条市長としての14年間であったと言っても過言ではありません。
それをいとも簡単に乗り越えるだなんて…
やはり下手な先入観を持たずに、純粋な気持ちで臨めば、良い結果が得られるのですねっ!
知らず知らずのうちに変な手垢がついてしまったようですが、純粋な彼らの行動に改めて気付かされました。
下手な先入観を持たずに、まずは行動を起こして、気持ちを変えずに努力し続けば、必ず結果は得られる!
"念ずれば通ず"であります!
初心に帰る気持ちを与えてくれた彼らに心から感謝申し上げます!
皆さまも、是非お立ち寄りを!
2020年10月02日
2020年10月01日
この圧倒的な世界観を覗けっ!
本日から"燕三条工場の祭典"のオンライン版である"LIVE!KOUBA−燕三条動画と配信ー"が始まりました。
今日を皮切りに1ヶ月間、午前中に動画が、午後からライブ配信がめくるめく新たに発信され、燕三条の世界観を紡ぎ出していきます。
まずは、何はともあれ、毎日アップされる動画をご覧くださいっ!
正直、現場に足を運ぶ以上に世界観を堪能することができてしまっています…
リアルを凌駕する仮想空間(動画)を作ってほしいと言った覚えはないのですが、実行委員会の皆さん、チーム工場の祭典の皆さんが気合いを入れ過ぎてしまって、現実よりも圧倒される世界観を生み出してしまったのですね…(完全な誉め言葉です!)
それにしても、時代はここまで来たのですね。
私自身もテレビ離れして久しく、すっかり娯楽がyoutubeとなってしまいましたが、より作り込むと、ここまで世界観を可視化することができるのかと心底感心しております。
この動画を国内外からフリーアクセスできるだなんて、本当に贅沢なことっ!
次回からは、この仮想世界へのアクセスに経済的価値を付与しても、燕三条工場の祭典ファンには怒られないのではないかと思っておりますし、これからの世界(新しい生活様式の下での世界)では、これもまた立派な経済活動となる確信に近い予感がしております。
ということで…
最初で最後かもしれないフリーアクセスでの"燕三条工場の祭典"のオンライン版をご堪能あれっ!
2020年09月30日
ゴミ拾いはスポーツだっ!
"ゴミ拾いはスポーツだ!"を合言葉に、環境美化活動に競技性を加えてスポーツに昇華させた(!!!)スポGOMI大会が三条で開催されるようになって早9年!
公式トングとして永塚製作所の"MAGIP(マジップ)"が採用されるなど、何かと三条と縁のあるこの大会ですが、今や海外でも開催されるほどの広がりを見せるようになりました。
でも、こうして広がるのも頷けます。
"ゴミ拾いはスポーツだ!"のコンセプトが抜群に突き抜けているのですから!
ゴミ拾いといえば、どちらかといえば、ボランティア活動的で、社会貢献的で、それ故お行儀が良すぎる面が強く出てしまい、参加者層が限定的になってしまうところ、競技性を付与することで、一気に親しみやすく、挑戦しやすく、結果的に参加しやすくしているのですから、まさに逆転の発想であります。
お蔭様で、今年は47チーム167名の参加をいただきました。
競技開始後、あいにくの雨に祟られてしまいましたが、それでも、ほぼ過去最高の参加を頂いたのには、やはりこうした意外性があってのことではないでしょうか?
公式トングとして採用されている"MAGIP(マジップ)"は本当に気持ちよくゴミ拾いができ過ぎて、病みつきになってしまうこと請け合いです。
全国の市町村の環境担当の皆さま!
是非、このスポGOMI大会のサイトを覗いてみては如何でしょうか?
皆さんの期待を決して裏切ることはありません!
2020年09月29日
2020年09月28日
退職を申し出たものの…
議長に退職の申し出を行った翌朝…
もう少し、肩の荷が下りて、気持ちスッキリかと思いきや、いつもと変わらぬ日常が待っておりました…
退任最後の日まで、決められた公務は気を抜くことなく、全力で臨みたいと思います。
写真は、体育文化会館でのピアノの弾き込みの様子。
世界的ピアニストの山本貴志さんに弾き込んでもらえるだなんて、このピアノも贅沢ものですね!
2020年09月25日
議長に退職を申し出ました。
本日は三条市議会9月定例会の最終日。
本会議の始まる30分前の9時半、議長に市長職を辞する旨の申し出を行いました。
また、そのご開会された本会議において、議員の皆様方に退任のご挨拶をさせていただきました。
やはり感慨深いものがありますね。
スマートに退任挨拶を終える予定でしたが、登壇した瞬間これまでの市長生活14年近くが走馬灯のように脳裏を駆け巡り、声が震え、涙が込み上げるのを抑えるのが精一杯という体たらくでありました。
災害発生など深刻な緊急事態が発生しない限り、本日を以って意思決定の場には参画せず、予めお約束をさせていただていたお客さまとの面会、各種イベントや外部との会議への出席のみの公務となるとはいえ、正式な市長退任日は10月15日でありますので、皆さまには改めてご挨拶をさせていただこうかと思っておりますが、想いの大半については簡潔に議場での退任挨拶にまとめておりますので、ここにその全文を添付致します。
ご笑覧いただければ幸いです。
議長より、議員各位にご挨拶させていただく機会を与えていただきました。
本当にありがとうございます。
本日の本会議に先立ち、市長職を辞する旨の申し出を議長にさせていただきました。
私の正式な市長退任日は10月15日となるところでございますが、本議場においては最後の登壇の機会となると思い、少し早いかもしれませんが、退任の挨拶をさせていただきたく存じます。
平成18年11月12日の三条市長就任以来、凡そ14年間、議員各位には大変お世話になりました。深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
また、この場をお借りいたしまして、市民の皆さま方にも心から感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。私自身は1つひとつの政策について、できる限り多くの声を伺った上で、それこそ脳漿を絞り出す想いで考えを巡らし、そのとき考え得る、三条市の現在、そして三条市の将来を踏まえた最善の政策判断をしてきたつもりですが、その政策判断により全ての方々のお気持ちを満たすことは叶わず、複雑な思いをされた方々も少なからずいらっしゃったのではないかと推察しております。私が行ってきた政策の是非はまさに今を生きる市民の皆さまが、そして将来の市民が判断されることではありますが、私としてはその都度考えられる限りの最善の選択を取ってきたとはいえ、1つひとつの政策判断の中でそうした気持ちを抱かせてしまった市民の皆様方に申し訳ない思いでいっぱいであります。
さて、議員各位とは14年もの長きにわたり、この議場において様々な議論を積み重ねさせていただきました。
私は、この1つひとつの議論の積み重ねこそ、二元代表制の真骨頂であり、「地方自治は民主主義の学校」といわれる所以の体現化そのものであり、三条市政をより豊かでより奥深いものにしてきたものと確信しております。
思い起こせば、平成23年の3月市議会定例会の最終日。私は、国民健康保険税率の引上げ幅を巡り、結果的には市長人生で唯一の事実上の議会否決の憂き目に会いました。私自身にとっては、それこそ様々な要素を勘案し、考えを巡らせた上での最善の引上げ幅だと自負して臨んだ議案でしたので、全会一致での修正案可決は苦い思い出であることには違いがないのですが、それと同時に、3月定例会における議論を通じて、「私どもの提案より議会側の理屈の方が理に適っているかも…」と是認している自分がいたこともまた否めない事実であります。これこそまさに、この議場が二元代表制の舞台装置として今もなお生々しくも生き続けているその証左なのではないでしょうか。
私は、この議場が二元代表制の舞台装置として形骸化せず、生々しくも生き続けていくことこそが三条市発展の原動力となり、三条市発展の鍵となることを固く信じております。
私は本日ここに、議場での最後の足跡を残して去るわけでありますが、議員各位がこれまで同様、否、これまで以上にこのまちの発展のために議論を尽くされることを期待し、私の一度限りの人生の全てを賭けてみようと決心させた、この愛する三条市が引き続き明るい将来に導かれることを共に希いながら、退任の挨拶の結びと致します。
これまで、14年の長きにわたり、大変お世話になりました。
議員各位の今後益々のご活躍を心よりお祈り申し上げます。本当にありがとうございました。
2020年09月24日
市長退任をこのタイミングとした理由
先ほど、各派代表者会議で、辞職の申し出を明日議長にする旨を説明を申し上げ、その後囲み取材を受けました。
この囲み取材の中で、"市長退任のタイミングを決める上で、安倍総理の突然の辞任、菅総理誕生と高まる解散ムードは影響しているのか?"といった趣旨の質問をいただき、"全く影響していないといえば嘘になるが、私は市政を預かっている立場なので、タイミングを計る上で100%近く占める判断基準は「市政に混乱を極力与えないこと」だった"とお答えしたところです。
これは嘘偽りのない想いなのですが、これが果たして十分に上手く伝わったどうかは自信がありませんので、以下に、各派代表者会議で申し上げた私の市長退任に至った経緯、理由を全文掲載いたします。
ご笑覧いただければ幸いです。
☆
皆さま、おはようございます。
本日は、各派代表者会議の貴重なお時間を頂き、私自身の進退に関する説明をさせていただく機会を設けていただいたことに、心から感謝を申し上げます。
一昨年の11月12日、私は市民の負託を得て4期目となる市政を預かることとなり、その任期満了となるまでの間、誠心誠意市政運営に取り組む気持ちで日々の公務に努めてきたところでございますが、昨年春頃より、「国政の立場から三条市を含むこの地域の発展、新潟県の発展にその身を投じてはどうか」との声を多数頂戴する中で、私自身もその道に進む覚悟を固め、昨年9月29日、来る衆院選において自由民主党の公認候補となることを事実上意味する自由民主党新潟県第4選挙区支部長の内定を頂いたことはご案内のとおりであります。
そして、これもまたご案内のとおり、この支部長内定受諾は即ち、私自身の任期途中での市長辞職もまた不可避であることを意味したわけでありますが、そのような状況の下、私はこれまで、市政に混乱を与えない最適な辞職のタイミングはいつなのかということを常に頭の片隅に置きつつ、市政運営には全身全霊を傾注してまいりました。
今回辞意を固めるに至りましたのは、@三条市民にとっても、私自身にとっても長年の悲願であった県央基幹病院の整備計画が紆余曲折の結果決着し、今年の6月県議会において建設関連予算が可決され、令和5年度の開院が確実となったこと、A三条市政の一年の流れを俯瞰したとき、昨年度決算の認定を議会から頂戴し、来年度予算の本格編成に入る前の9月定例会最終日が市政への混乱リスクを極小化できること、B新型コロナウィルス感染症の県内における感染状況が落ち着いており、9月8日には新潟県の注意報が解除されただけでなく、三条市が水際対策として自主的に制限を加えてきた東京との往来に係る自粛要請を9月11日に解除することができたこと、などを総合的に判断した結果であり、私自身としては、明日9月25日に市長辞職の申し出を議長に行うことが最も市政に混乱を与えないタイミングではないかと考えているところであります。
以上、私自身の進退、即ち明日9月25日に市長辞職の申し出を議長に行うこととなった背景、理由についての説明を申し上げました。
なお、議長団からの格別なるご高配により、明日の本会議におきまして、退任に当たってのご挨拶をさせていただく機会を設けていただきました。この点につきましても、感謝を申し上げまして、この度の説明の結びとさせていただきます。
ありがとうございました。
2020年09月23日
私自身の進退に関する報道について
今朝、三條新聞さんと新潟日報さんに、私自身の進退に関する記事が掲載されました。
事実です。
三条市議会9月定例会最終日に当たる今週金曜日の25日に、議長に市長職を辞する旨の申し出をすることとしました(地方自治法に基づく通常の辞職とするため、実際の市長退任日は10月15日となります)。
また、明日24日の各派代表者会議と明後日25日の本会議におきまして、市長職を辞する旨、任期途中で市長職を辞することに至った経緯、理由等について、市民の代表者である議員各位に直接ご説明させていただく機会を設けることについても、議長団よりお許しを頂きました。
拙ブログにおきましても直接ご説明申し上げたいと思っておりますが、そのタイミングとしては、市民の代表者である議員への説明の最初の機会となる各派代表者会議以降とさせていただければと存じますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
まずは私の進退に関することの真偽につきましての取り急ぎのご報告でした!
2020年09月18日
燕三条、食と匠との出会い
かなりお客様を選ぶタイプのイベントとなりますが、GINZA SIXで行われる“燕三条、食と匠との出会い”のご紹介を少しだけ…
本日から来月18日までの1ヶ月間、GINZA SIX内にオープンした“銀座 極-KIWAMI-”において、燕三条の世界観を食を通じて満喫していただくイベントを開催します(関連記事はこちら)。
イベントの参加費用はお一人様2万円!
“えっ、高い!”と思わる方も多くいらっしゃると思いますが、その食材、シェフの腕、そして何よりも世界に誇る燕三条のカトラリーを始めとする優れた逸品との相乗効果が織りなす燕三条の世界観を味わっていただくコース料理としてはむしろ安いくらいではないかといささか自負しております。
もとより、今回のイベントは新型コロナウィルス感染症が拡大する前に練られたものであり、“世界の観光客目線で見たときに、日本には1回当たり1万円から3万円程度の食事を楽しむ手頃な機会(私たちには大変高く感じますが、世界の彼らにはこのような印象を与えてしまっているのが実態です…)が少なすぎる!”との声に応えようと企画したものであり(少なくとも私の認識では…)、それは感染症収束後にも必ず活かされるものと確信しております。
どころか、今回の事態により、海外旅行が絶望的になっている今、私たち日本人もまた、今までとは比較にならない熱量で国内にその視線を注いでおり、当初想定していた海外顧客のみならず、国内を再評価しようとする日本人顧客にも評価いただける内容となっているのではないかと淡い期待を抱いております…
というわけで、
2020年09月17日
いい湯らていへの誘い
下田郷は訪問いただくのに最適なシーズンを再び迎えつつあります。
稲刈りも終わりを告げようとしているこの時期、下田郷では至るところで蕎麦の花の絨毯をご堪能いただけることができます(蕎麦といえば、下田郷にはミシュランに掲載された“そば処山河”があります!)。
そんな絶好のシーズンに、道の駅“漢学の里しただ”、ミシュランにも掲載された秘湯“嵐渓荘”に加え、特におススメなのが日帰り温泉施設“いい湯らてい”です。
恥も外聞もなく自虐的に宣伝しますが、新型コロナウィルス感染症拡大に伴いお客様の足が遠のいたままの“いい湯らてい”は、3密回避を一切気にすることのないほどお客様が館内にいませんので(!!!)、感染の心配もされることなく、ゆったりとした時間をお過ごしいただくことは保証いたします!
下田郷はこのほかにも、世界的アウトドアブランドのスノーピークキャンプフィールドやキャプテンスタッグ八木ヶ鼻オートキャンプ場、渓流釣りが楽しめる吉ヶ平フィッシングパーク、スリリングなラフティングを楽しめるIRC(五十嵐川ラフティングクラブ)など、アウトドアの聖地としてのアクティビティも豊富に取り揃えております。
是非とも、こちらの分野も楽しんでくださいませ!
2020年09月16日
【読書感想文】“本当の武士道とは何か”ほか
最近サボり気味の読書感想文をまとめて大放出…
今回ご紹介するのは、仕事とは直接関係のない趣味系の日本史関連を…(但し、相当前に読み終えたものばかりなので、内容も忘却の彼方に行ってしまい、ほとんど参考になりませんので、ご容赦のほどを…)
まずは“本当の武士道とは何か〜日本人の理想と倫理〜”。
武士道といえば、新渡戸稲造の武士道であったり、佐賀藩の葉隠であったりと幾つかあるのですが、実は想像以上に武士道について明文化したもの、特に体系的に整理されたものはないのが実態でして、新書でもなかなか見当たらないのですが、そういう意味では、珍しくド真ん中のタイトルを見つけたので、買ってみました。
感想ですが、“朝倉宗滴話記”の存在など知識は付加されましたが、“武士道とはこういうものなのか…”というのがはっきりするに至るまで体系的な内容にまでは残念ながら…というのが正直な感想です。
そういう意味では、分野は違えども、渋沢栄一の“論語の算盤”は口述ながら体系的な内容となっており、あの本のレベルの高さを改めて感じたところです。
続いては“武士の日本史”。
この本はなかなか面白かったです。
平安時代頃から、いかに武士が社会的地位を獲得してきたのかについて、かなり分かりやすく解説されていて、“朝廷と幕府との力関係がどのように変遷してきたのか”といったことから、それこそ“武士道とは何か”の概説に至るまで、初歩を知るには十分満足できる内容となっておりました。
おススメです!
最後は“権力の日本史”。
一言で言えば、タイトルの付け方が上手い一冊です。
逆に言えば、もう少し、その時代ごとの権力構造を詳述してほしかったなぁ…と思ってしまいました。
でも、テレビにも出演される著者なだけあって、語り口(書き方?)が非常に分かりやすく親しみやすい。
そういう意味では、日本史が苦手な方にも読みやすく工夫されている本と言ってもいいのではないでしょうか?
2020年09月14日
為せば成る!
昨日、三条楽音祭online2020が無事フィナーレを迎えました!
本当に大変だったと思います。
でも、こうしてレガシーとして残せていることが本当に貴重な財産ではないですかっ!
まずはお疲れさまでした!
次はいよいよ…
燕三条工場の祭典online2020っ!
こちらは10月丸々1ヶ月のロングラン!
お楽しみにっ!
2020年09月12日
新型コロナウイルス感染拡大防止のための取組に対するお礼
本日付で下記のとおり、メッセージを発出しました。
これまでの皆様方からの水際対策に係るご協力に対し、心から御礼申し上げます。
なお、新型コロナウィルス感染症は残念ながら完全なる終息をみておりません。“新しい生活様式”の実践など、引き続き感染症対策を意識した日常生活を送っていただきますよう、宜しくお願い申し上げます。
☆
5月25日に全ての都道府県において緊急事態の解除が宣言された後、東京都などで再び感染者数の増加が続いたことを受け、三条市では、7月以降、三条市職員の東京都などへの職務上の往来等を禁止するとともに、市民の皆様にも東京都などへの往来等を自粛くださるようお願いしてきたほか、東京都などにお住まいの方に市内公共施設の利用を御遠慮いただく措置などを講じてまいりました。
こうした中、全国的に感染者数は減少傾向にあり、9月10日には、東京都においても小池東京都知事が都外への移動の自粛要請の終了を発表するなどしたことを受け、これまで講じてまいりました措置について、県知事が引き続き県外への移動の自粛を要請している熊本県を除き終了することとしました。
この間、皆様には、感染の拡大防止に向けてそれぞれのお立場から様々な御協力をいただき、その結果、三条市民で新型コロナウイルスに感染された方は、現在お二人に止まっております。
夏休みやお盆の時期と重なり、本来であれば親族や古くからの友人との久しぶりの再会を心待ちにされていた方も数多くいらっしゃったと思いますが、帰省を控えるなどし、そうした貴重な機会を断念してくださった皆様の御協力に対しまして心から感謝を申し上げます。
政府におきましては、感染防止が徹底され、クラスター(感染集団)が発生していないとの認識の下、先日、感染症対策として行っているイベントの参加人数の制限を19日から緩和する案を示すととともに、10月からは「Go To トラベル事業」の対象にこれまで全国で唯一除外されていた東京都を追加する案を示しました。
また、新潟県におきましても、新規感染者数が減少傾向にあるとして、7月31日に発令した新型コロナウイルスの感染状況を示す県の独自基準で最も警戒レベルの低い「注意報」を9月8日に解除しています。
このように、現在、新型コロナウイルスの感染拡大に一定の区切りを得ることができたことにつきまして、これまでの皆様の感染拡大の防止に向けた御努力に改めて感謝を申し上げますとともに、引き続き、人との距離の確保や手洗い等の徹底、各業界団体が示した業種別ガイドラインに基づく感染拡大防止のための取組など、「新しい生活様式」を実践しながら、日々の生活や社会経済活動を意識的に以前の状態に戻していってくださいますようお願いいたします。
三条市といたしましても、引き続き国や県と連携しながら、感染拡大の防止と私たちの日々の生活や社会経済活動の両立に向けた対策に取り組んでまいりますので御理解と御協力をお願いします。
2020年09月11日
水際対策の緩和
昨日、東京都が新型コロナウィルスに関するモニタリング会議を開き、専門家から感染状況の警戒度を4段階評価の最も高いレベルの「感染が拡大していると思われる」から1段階下の「感染の再拡大に警戒が必要であると思われる」に引き下げることを決めるとともに、都外への不要不急の移動を控えるよう求めていた都民への呼び掛けも昨日を以って解かれることとなりました。
これを持ちまして、三条市でも、東京都との往来等については全ての制限を解除するとともに、燕三条駅の乗降客調査も一旦終了することとしました。
引き続き、徹底した感染症対策を講じながらの日常生活をお過ごしくださいませ。
(なお、熊本県につきましては未だ「警戒レベル4」段階にあると評価されていることから、往来等の自粛を継続させていただきます)
2020年09月10日
三条市役所は「ペイペイ使えます」!
以前にも紹介した記憶があるのですが、昨日の一般質問で野崎正志議員が取り上げて頂いたので、改めてご紹介を…
三条市では、市役所(栄、下田の各サービスセンターを含む)内の各窓口や市内公共施設の受付での支払いに、ペイペイが使えます。
それにしても、ここ1年ちょっとで本当にキャッシュレス決済が進んだと思います。
三条市内での日常生活でも、現金を使わずに1日が終わることも増えてきたような…
数年前、東京に宿泊出張した際、2日目の昼食で立ち寄ったラーメン屋さんでの会計の時に初めて財布を忘れたことに気付いたことがありましたが、三条市内でも、そんなことが起こってもおかしくないですよねっ!
キャッシュレス決済は"新しい生活様式"にも合致するスマートな支払い方法です。
この際、日常生活に取り入れては如何でしょうか?
2020年09月09日
志半ばでの無念を悼む
三条市議会議員の佐藤宗司さんが昨日他界されました。
心よりの哀悼の意を表します。
今朝の三條新聞で詳報されておりましたが、中浦歌舞伎の復活など、議員さんとしての悲願成就まであと少しの案件が幾つもある中での逝去は、ご本人も恐らく忸怩たる思いがあったのではないかと推察しております。
写真は今日の本会議場の様子。
他の議員さんの出席を示す席札が立ち並ぶ中、佐藤宗司さんの議席に置かれた花が何とも言えず、そうした複雑な思いを払拭しきれずに一般質問の答弁を続けております…
2020年09月08日
三条市財政運営の通信簿
現在開会されている三条市議会9月定例会では、昨年度三条市諸会計の決算を審査いただくことが主要テーマの1つとなっており、"決算議会"とも称されております。
云わば、三条市財政運営の評価を頂く通信簿的な役割を本定例会は担っているのかもしれません。
ここで重要なのは通信簿の評価対象としてどこが重きを置かれているのかということです。
審査をいただく内容はあくまで昨年度1年間の三条市の会計決算にしか過ぎませんが、やはり大事なポイントは中長期的な観点で見た場合の財政コントロールが適切に行われているのかというところにあり、本定例会の大綱質疑においても、こうした点に着目した指摘を頂いております。
で、財政コントロールが適切に行われているのかを如実に表す実質公債費比率と財政調整基金残高の推計を表したものが上のグラフ。
お蔭様で、私たちが黄信号への閾値と考えている実質公債費比率18%以内、財政調整基金残高20億円以内をいずれもクリアしておりますし、この推計を始めた平成27年度当初と比較しても改善しておりますし、半年前の予算編成時点と比較しても更にパフォーマンスを高めていることがご確認いただけると思います(本年度予算編成時点でのグラフ等はこちら)。
さて、ここで改めて財政コントロールが適切に行われているか否かを如実に表す実質公債費比率と財政調整基金残高について、簡単に振り返りを…
実質公債費比率とは"地方公共団体の借入金(地方債)の返済額(公債費)の大きさを、その地方公共団体の財政規模に対する割合で表したもの"ですが、家計に例えるならば、家計収入(所得)に占めるローン返済額の割合に当たるものです。
何故、この数値が重要なのかということなのですが、月々20万円の返済をしなければならない2つの家庭でも、月収が30万円の家庭と100万円の家庭とでは、そのローン返済額が家計に与える逼迫度が異なることでも納得していただけるのではないかと思います(問題は、20万円という月々のローン返済額(或いは例えば500万円のローン総額)ではなく、日々の暮らしに与える逼迫度(この例えでいえば、前者の家庭はローン返済が収入総額に占める割合が66%、後者のそれが20%)ということは直感として分かることですから、言わずもがなですよね)。
ちなみに、法律では、閾値(早期健全化基準)として25%と設定されているところですが、私たちは、起債発行(新規ローン)に一定の制限が設けられる18%を自主的な閾値としており、この自主的閾値についても、上図のとおり超過することなく推移していくものと見込んでおります。
続いて、財政調整基金残高についてですが、これは家計でいうところの貯金残高です。
私たちも各家庭と同様、運転資金が枯渇しないようにすること(≒日々の生活が回らなくならないようにすること)はもちろんのこと、災害発生時における対応など、予期せぬ財政出動のために一定程度の基金を準備しておく必要があります。
この財政調整基金残高に関する私たちの閾値は20億円。
過去の災害発生時における一時的な財政出動額(その多くは後ほど国によって補填されます)からこの閾値を導き出しました。
ごくごく稀に"三条市の財政は破綻しているのではないか?"と指摘を受けることがありますが(お蔭様で、まず滅多にこのようなご指摘を頂くことはありませんが…)、どんなに計算書類を操作したとしても、最終的には、この財政調整基金残高(或いは各種基金残高の合計額)にシワ寄せが来るため、この財政調整基金残高の推移に全てが表れてしまいます(各家庭で、月収を上回る消費生活を続ければ、超過分を貯金から取り崩さざるを得ず(或いは一時的にローンを調達し、上述のローン返済割合が上昇せざるを得ず)、貯金の目減りとなって表れるのと同じことですよね)。
ということで、将来の世代に対する財政のツケがどのようになっているのかということに関心を持つことはとても大切なことですし、それをチェックするのが決算書であり、決算書を通じて明らかになる実質公債費比率と財政調整基金残高です。
少し真面目な話題となりましたが、決算議会ですので、ご容赦のほどを…
2020年09月07日
【読書感想文】「5G革命」の真実〜5G通信と米中デジタル冷戦のすべて〜
少し時間ができたので、読書感想文シリーズを…
新型コロナウィルス感染症の感染拡大どころか、そんな声が全く耳にも入らなかった昨年末のこと…
幸運にも日頃から温かく見守って下さり、適切なご指導を頂いている佐藤信秋参議院議員から「市長は郵政省出身だよね。この本を読んで5Gのことを解説してくれないか?」と渡されたのが、本日ご紹介する"「5G革命」の真実"という本。
郵政省勤務時代からもデジタル弱者の代表格と揶揄されていた私にとって鬼門の分野なのですが、佐藤先生から薦められては読まないという選択肢などはありません!
で、総務省(旧郵政省)退職後、初めてといっていいこの分野の本を読み終えての感想なのですが…(佐藤先生には、新型コロナウィルス感染症の感染拡大前にお伝え済みです…ということは、どれだけ、読書感想文をサボっているのかがバレてしまいますが…)
5G通信の導入が4G通信導入時と違って、どうしてこれほどまでに我々エンドユーザーに響かないのかがよく分かりますし、それにも関わらず、何故5G通信を導入する必要があるのかもよく解説されております。
そして何よりもありがたいのが、トランプ大統領が5G通信網整備において、何故あそこまで中国系企業の参入を拒絶しようとしているのかを素人にも分かるレベルで紐解いてくれていること(それと同時に、自動車メーカなど既存の企業が5G通信導入の恩恵を受ける勝ち組になるためにはどういうところを意識してビジネスモデルを構築していかなければならないのかも併せて解説してくれております)。
とにかく、分かりやすい本です。
きっと、佐藤先生も、私がキチンと読み上げるようにという配慮で宿題を課して下さったのでしょう。
というわけで、時期を逸した感はありますが、おススメの一冊です!
2020年09月04日
燕三条工場の祭典、動く。
2020年09月03日
2020年09月02日
2020年09月01日
三条市には古墳がありますっ!
三条に古墳があることをご存知でしたでしょうか?
これまであまり大々的に宣伝をして来なかったため、三条市民でも、その存在をご存知でない方が少なからずいらっしゃるかもしれません。
古墳が位置するのは、道の駅"庭園の郷保内"や保内公園のある保内地区。
保内三王山古墳群と呼ばれております。
学術的に確認をされたのは昭和58年ですから、40年近く前に遡ります。
新潟県内ではあまり古墳がない分(大和王権の北限か?)、その価値は高いのではないでしょうか?
(ちなみに、写真は前方後円墳です)
これまで散策路が整備されていないこともあり、宣伝ができませんでしたが、地元の皆さんの献身的なご協力により、麓には駐車場を持つ散策路が本日、整備されることとなりました。
是非歴史ロマンを体感しに来てくださいませっ!
と言いたいところですが、今の季節、かなりヤブ蚊が多いです…
もう少し気温が低くなってからのお越しをお待ちしております。
2020年08月31日
知命どころか不惑にも…
2020年08月28日
読み物としても一読の価値あり!
素直な気持ちを申し上げれば、"三条つなぐプロジェクト"にエントリーされている、新型コロナウィルス感染症の感染拡大により深刻な影響を受けている方々による各プロジェクトに、皆さまの善意を、もっと露骨に言えば、皆さまの浄財を、ご寄附をお願いしますっ!ということなのですが、そこはグッと堪えて(書き込んでいる時点で堪えていることにはなりませんが…)今回はせめてご一読を!というお願いでございます。
まずは騙されたと思って、"三条つなぐプロジェクト"を斜め読みしてください。
三条という街の幅広さ、奥深さを感じ取っていただけることは間違いありません。
もっと言えば、逆境を克服すべく、夢と希望を胸に新たな一歩を踏み出そうとする情熱的な有為な人材、まさに多士済々がこの街にいること、そしてそんな方々がこんなにも彩り豊かな夢物語を紡ぎ、現実化しようとしているのかを感じ取ることができることを私が保証します。
何よりも、そんな彼ら彼女ら(偉そうな言い方ですいません…)のストーリーを読んでいただくだけでも十二分な価値があります!
読んでいただければ、この街には確かな未来があると確信を持っていただけること請け合いです!
その上で…
ほんの少しでも共感を覚えていただければ、その少しの分だけで結構ですので、その気持ちをカタチに変えてご寄附を頂けると幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。
(連日の猛暑が続いております。こまめな水分補給など、十分な熱中症対策を講じた上でお過ごしいただきますようお願い申し上げます)
2020年08月27日
エネルギーの塊
本日の県市長会では、新潟県から福祉保健部の松本部長がお見えになり、昨今の新型コロナウィルス感染症の対応状況と地域医療構想の今後の在り様について、1時間余り講演をいただきました。
松本部長は厚生労働省からの出向組で、地域医療構想のスペシャリストであるのと同時に、ダイアモンドプリンセス号事案で新型コロナウィルス感染症対策の最前線で従事されていた方なので、まさに直球ど真ん中のテーマでした。
内容そのものは導火線が至るところに散りばめられている痺れる内容となっており、地域医療構想を全県的に進めていくためには、少なくとも松本部長の頭の中身を私たち自身がもっと共有する必要がありそうですが、その端緒としては、今回の講演はとてもいい機会になったと思います。
特に、1時間の講演に173ページに及ぶ資料で臨むところに、松本部長の執念、情熱、エネルギーを感じましたし、失礼ながら、これまでの県の姿勢とは格段に異なる真剣度、本気度を窺うことができ、少なくとも意見が合致するかどうかは別にして、松本部長が頭の中で考えていることを偏見を持たずにまずは素直に拝聴したいと心底思うことができました。
そういう意味では、今後20年先を見越した地域医療の在り方を議論する良いスタートが切れたのではないでしょうか?
松本部長の日程が合えば、個別に時間を設け、勉強させていただきたいと思っております。
(それにしても、とんでもなく暑い日が続きますね…くれぐれも熱中症にならないように、こまめな水分補給など体調管理に十分にご留意くださいませ。)
2020年08月26日
少年少女よ、大志を抱け!
2020年08月25日
新しい生活様式による新しい別れの流儀…
コソボ共和国のレオン駐日大使が離任し、帰国することとなりました。
ホストタウンの締結であったり、昨年日本で開催された世界柔道選手権に出場するための事前合宿であったり、節目節目で交流を重ねてきた大使の離任ですので、本来であれば直接お会いしたかったのですが、こういうご時世ですのでテレビ電話でのお別れとなりました。
これもまた仕方のないことですね…
レオン大使の今後益々のご活躍を祈っております。
2020年08月24日
【読書感想文】なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?
書きたいことがたくさんあるのですが、そういうときに限って時間がない…といういつもの法則に陥っておりまして…
というわけで、困ったときの読書感想文です。
本日ご紹介するのは"なぜ名経営者は石田梅岩に学ぶのか?"です。
以前読んだ本で石田梅岩が創設した石門心学に初めて接し、渋沢栄一の"論語と算盤"と同じくらい、日本における経営学とは何か?、或いは一種独特の日本らしい資本主義の日本らしさを形づくるものは何か?というものに対する一定の答えを与えてくれたような気がして、更にその実態を掴むべく手にしたのがこちらの本です。
この本、本当に面白いです。
経済活動を行う上での倫理観、しかも日本人らしい倫理観を説いているのが江戸期に生きた石田梅岩の確立した石門心学であり、これがそのまま渋沢栄一に引き継がれているのではないかと思えるくらい、その系譜は一致しているように感じました。
と同時に思ったのが、私たちは一口に"欧米"と一括りにしがちですが、"欧"と"米"の間には相当の隔たりがあり、私たちの資本主義は欧州のそれに近いのではないかということを本書を通じて再認識させられたこと…
もちろん、同書ではそこまではっきりとこうした関係性について言及していないのですが、我が国らしい資本主義の在り方に触れると、こうした関係性に自然に至るような気がするのですよね。
随分前に読み終わった本ですのですが、かなり印象に残っている良質な本です。
是非どうぞっ!
2020年08月21日
子ども達の好奇心はどんな苦境をも乗り越える
今日、明日の2日間、本格的なお仕事体験ができる"キッザニアマイスターフェスティバルin三条"が開催されております(名称からのお察しのとおり、キッザニアさんから監修を頂いております)。
今年は、新型コロナウィルス感染症感染拡大の影響により、夏休みが短くなったり、そもそもイベント参加に二の足を踏む心理環境に陥りかねない社会情勢になっている中、参加するお子さんの数が極端に減るのではないかと密かに危惧をしていたところですが、蓋を開ければ、27のお仕事に248名の参加とほぼ例年並みの参加状況となりました。
こうした参加しにくい環境にも関わらず、飽くなき好奇心を持ち続け、挑戦してくれた子ども達に心からエールを送りますし、こうした子ども達の挑戦心、冒険心を否定することなく、背中をそっと押してくれた親御さんの寛大なお気持ちに心から感謝を申し上げます。
今回、私が見学したのはITエンジニアのお仕事現場(それに加え、私も参加した子ども議会)。
私にはチンプンカンプンの専門用語が並び、反射的に拒絶反応が起きてしまうのですが、こうした自ら築く壁が大人の好奇心を減退させ、未知なる領域へのチャレンジ精神を削ぐのだそうです…(トホホ…)
子ども達を見倣って、偏見を持たずに貪欲に色んなことを吸収したいと思います…
ちなみに、このITエンジニアのお仕事を提供していただいたIT企業さんはひょっとすると、三条市内にサテライトオフィスを構えてくれるかもしれませんっ!
どうか、どうか、その構想が実現しますよう、お願い申し上げますっ!
こちらは、子ども達がお仕事を体験した後に貰えるお給料。
三条市内で製作された本イベント専用通貨"キマフ"です。
でも、ほぼ円との等価交換ですので、子ども達にとっても良い刺激になるでしょう!
それにしても、こうした状況下でも、本当にこのイベントを開催できて本当に良かったです。
3密回避の徹底など、ご協力いただいた参加企業の皆さまには、例年以上の無理難題をお願いしましたが、それらも全て飲み込んでいただいたことに心から感謝申し上げたいと思います。
本当にありがとうございましたっ!
熱中症にはくれぐれもご注意を!
間もなく、マイスターフェスティバルin三条で体験できるお仕事の1つである子ども議会が始まりますので、ごくごく簡単なことを…
連日、酷暑が続いております。
水分補給をこまめに摂るなど、熱中症対策にはくれぐれもご留意頂きますようお願い申し上げます。
☆
昨日発出していたメッセージの中で、"現在検査中の1名を除き、全員の陰性が確認されております"という箇所があったかと思いますが、これまで検査結果待ちであったこの1名の方におきましても、陰性が確認され、その結果全員の陰性が確認され、完全なる封じ込めを果たすことができましたので、この場をお借りしてご報告申し上げます。
引き続き、"ひょっとしたら感染しているかも…"と思われるような症状が出たりした場合には、積極的に三条保健所に相談していただきますよう、私の立場からも宜しくお願い申し上げます。
2020年08月20日
三条市内の医療機関における新型コロナウイルスの感染者の発生事案について
表題について、次のとおりメッセージを発出しましたので、ご一読いただければ幸いです。
☆
昨日、三条市内において新型コロナウイルスに感染された方が確認されました。
このたび感染が確認された方は、一昨日感染が確認された燕市在住の方と同じ三条市内の医療機関に勤務される方です。
感染リスクの高い高齢者等が多く利用する医療機関で立て続けに感染が発生したことに、更なる感染拡大を心配されるお気持ちは十分に理解できますが、現在新潟県において万全の対策が講じられていることから、市民の皆様におかれましては、過度な反応等は控えてくださいますようお願いいたします。
具体的には、上記のような医療機関の特性に鑑み、通常の濃厚接触者には該当しない程度の接触があった同僚、患者にまで濃厚接触者の範囲を拡大し、その全ての方(108人)(以下単に「接触者」という。)を特定した上で症状の有無に関わらずPCR検査を実施しております。
その結果、このたび感染が確認されたお二人それぞれの接触者のうち、当該医療機関に関係する方につきましては、現在検査中の1名を除き、全員の陰性が確認されております。(この1名については検査の結果が判明するまで自宅待機とされています。)
なお、このお二人の勤務場所は、外来患者を診察する施設とは別の施設であり、施設間の行き来もしていないなど、これまでに特定された接触者以外の方との接触がないことも確認されております。加えて、当該医療機関は、通常の消毒に加え、更に徹底した院内の消毒措置を既に終えております。
こうしたことから、今回感染されたお二人を直接の原因とする更なる感染拡大の封じ込めに成功したものと判断しておりますので、当該医療機関を安心して受診されるようお願いいたします。
繰り返しになりますが、このように新潟県による万全の対策の下、現時点で三条市内の感染経路は、完全に特定されており、PCR検査等の結果、このたび感染されたお二人を原因とする市内での感染拡大の可能性はほぼなくなったことから、市民の皆様におかれましては過度な反応等は控えてくださいますようお願いいたします。
また、これまでも申し上げてまいりましたが、全国では、感染が確認された方に対する詮索や誹謗、中傷、いじめといった卑劣な行為がしばしば行われております。
万が一にも今回感染が確認された方が誹謗、中傷などを受ける事態に陥らないよう、市民の皆様に御理解と御協力をお願い申し上げます。
予防策を万全に講じていたとしても罹患してしまう可能性はあります。仮にいつもと違う症状が現れた場合には、周囲の目が気になるかもしれませんが、隠すことなく勇気を持って検査を受けてください。それが結果的に感染拡大の防止にもつながります。
私どもといたしましては、引き続き、新潟県と密接に連携しながら、これまで実施してまいりました感染が拡大している地域への往来等の自粛要請などといった水際対策を適宜適切に講じてまいりますので、皆様におかれましても次のことなどについて、改めて御協力をお願いいたします。
@ 知事が域外への移動の自粛を住民に要請している都道府県(8/21現在 東京都、愛知県、熊本県、宮崎県、沖縄県)への旅行や帰省等の不要不急の往来※1は、自粛くださるようお願いいたします。
A @の都道府県からの旅行や帰省等の不要不急の来訪※1は、自粛くださるようお願いいたします。
B 知事が域外への移動の自粛を住民に要請していないものの、感染者の急増などを避けるための対応が必要な段階への移行が懸念される都道府県※2(8/18現在 該当なし)への往来は、慎重に判断されるようお願いいたします。
C Bの都道府県からの来訪は、慎重に判断されるようお願いいたします。
現在は、市中での感染が広がっているという状況にはありません。くれぐれも過度な反応等は控えてくださいますよう重ねてお願いいたします。
※1 不要不急の往来(来訪):就職、転勤、進学、出張、里帰り出産、冠婚葬祭などに伴う往来等以外のもの
※2 感染者の急増などを避けるための対応が必要な段階への移行が懸念される都道府県:感染状況の評価を行うための目安として新型コロナウイルス感染症対策分科会が示した指標のうち「人口10万人当たりの1週間の新規感染者数が15人以上」「感染経路不明割合が50%以上」のいずれも満たす都道府県
2020年08月19日
ただじゃ転ぶなよ!
すっかり秋の風物詩となった"三条楽音祭"ですが、今年は中止…
ではなくっ!
オンラインで開催することとなりました。
表題のとおり、きっかけはもしかしたら私の一言だったのかもしれませんが、オンラインで開催しようと決断してくれたのは紛れもない実行委員会の面々ですっ!
彼ら彼女らの心意気に心から感謝しますし、限りない賛辞を送りたいと思います。
私たちにできる応援は、こちらのサイトに度々アクセスし、かれらが紡ぎ出そうとしている世界観の一員となって参画することと、本番当日のライブ配信を視聴することですっ!
何卒宜しくお願い申し上げます。
というわけで、敬意を表する意味で、実行委員長の熱きメッセージを添付しますので、ご覧下さいませ!
☆
いやー。ここまで来た。
やっと発表に漕ぎ着けました。
三条楽音祭実行委員長の大橋です。
まずはご報告が遅くなってしまい、すみません。
本当に悩んで悩んで、ここまで挨拶が遅くなってしまいました。
一時は中止しようと思ってました
2020年、本当に大変な年になってしまいました。
テレビを付けても、ラジオを付けても、新聞を見ても、ネットニュースを見ても、新型コロナウイルス、コロナウイルス、コロナコロナコロナコロナでオーマイガ。
正直、三条楽音祭の開催、無理だと思いました。
各地から来てくれるアーティストも、新潟で準備するスタッフも市役所職員も、当日来てくれるお客さんも開催地で暖かく見守ってくれる下田のおっちゃんもおばちゃんも、みんなを危険にさらすわけにはいかない。
そんな気持ちで4月くらいまで中止するための準備をしてました。
潮目が変わったのは5月。
国定三条市長に「今年は中止します」という報告をしに行った日。
細かく何を話したかはよく覚えてないけど、ひとこと、「ただじゃ転ぶなよ」的なことを言われてハッとしたんです。
開催出来ない理由が腐るほどある年だけど、その中で、隙間を縫って、出来る方向性ってちゃんと考えたかな?
いつも通りに出来ないとしても、得体のしれない迷惑なウイルス野郎に一矢報いることはできないかな?
頭ひねったか?苦しんだか?俺。
例年ね、いつも新しい課題が出てきては苦しむんですよ。三条楽音祭。
スタッフはみんな手弁当。お金を稼ぐためのイベントじゃありません。
だけど、大好きな下田の、中浦ヒメサユリ森林公園のおっちゃんやおばちゃんに「まったく今年もすごい人だったわ」ってため息つかれて、「でしょ」って言って笑い合う日が来るのを楽しみに準備して、開催して、片付けて、夏を終えるんです。
そんな中浦ヒメサユリ森林公園で開催出来ない。
それじゃ意味ない、とも思ってたけど、一年は長いよ。
きっと、中浦で三条楽音祭が開かれるってことを覚えていてもらうためには動く必要がある。
それも楽しみながら、来年に繋がるように。
それで、決断しました。
やります!
三条楽音祭は2020年、会場をオンライン上に移して、生配信と収録のミックスで開催します!
しかも、来年は現地でも配信や収録が出来るように、スタッフがカメラを回します。
もちろん、プロの力も借りながら、ですが。
右も左も分からないとはまさにこのことで、決まってから大急ぎでブッキングして、このホームページも作って、ポスターも作って、機材も買って、てんやわんや。
ここまでテンパってるの、まじで久しぶり。(笑)
だけど、スタッフ一同、がんばります。
いつもの楽音祭みたいに各地からとはいかないけど、東京の出演者にも協力を快諾してもらい、事前に東京で収録した三条楽音祭用の映像を撮ってもらい、新潟の出演者の生配信時にミックスしてお届け出来るかたちにします。
#プレイバック楽音祭
それと、楽音祭って音楽だけじゃないし、三条のこと忘れてほしくないから、TwitterとInstagramでキャンペーンも開催します。
ツイッターやインスタで「#三条楽音祭」と「#プレイバック楽音祭」ってハッシュタグ付けて過去の三条楽音祭の写真を投稿したら、スタッフ間で「いいね!」って思った写真に景品差し上げます。
あ、フォローもお忘れなく。景品当てた人には相互フォローでDMするので。
三条楽音祭 Twitter / Instagram
景品は今まで支えてくれた三条や燕の企業さんの逸品揃い。
全員に配る景品は用意できないけどさ、これを機に三条楽音祭に来たことあるみんなで昔を振り返るってのもありかな、って思って。
ぜひ投稿してみてください。
ドシドシご応募お待ちしております!
三条にご飯を食べに来てください!
そんで、これも大事。
コロナウイルスで大変ってどこも一緒だと思うけど、三条の飲食店も大変そうです。
僕らの出来ることなんて微力でしかなくて、一番はお客さんに足を運んでもらうことが何よりも大きな力だと思うから、今年は飲食店の出店が無い代わりに三条の飲食店にご飯食べに行ったり、お酒飲みに行ったり、テイクアウトしに行ったりしてください。
そんで、三条楽音祭のポスター貼ってもらう三条市内のお店のリストも後日ホームページに掲載するから、そこにも行ってみて。
お会計時に「三条楽音祭」って言ってくれたら、今年限りの、雨にも負けないスペシャルなステッカープレゼントできるように準備してるから。
最後に
いやー。今年、今までで一番はじめてづくし。
だけど、みんなに楽しんでもらえるように頑張って準備するから、配信日当日はぜひぜひ見てほしいです。
もし「パブリックビューイング出来るよ」なんてお店もあれば、連絡ください。
スクリーンや大画面で見ながら、やっぱ、みんなでお酒飲んでもらって、体揺らしてほしいもんなー。
と、いうわけで、長文駄文、つらつらとごめんなさい。
2020年も三条楽音祭開催します!
詳細はこの特設サイトとSNSで随時更新していくから、要チェックしてみてください。
こんな時代だからこそ、みんなで踊って楽しもう!
よろしくおねがいします!
2020年08月18日
売上高3割減の事業者さんにも支援します。
昨日の全員協議会で、依然に報告した新たな支援策について報告させていただきましたので、ここで改めて触れてみたいと思います。
今回の新たな支援策の最大のポイントは、従来の売上高5割減以上の新型コロナウィルス感染症拡大に伴う深刻な影響を受けている事業者さんに加え、売上高3割減の事業者さんにも支援しようとするところです(詳細はこちら)。
今年1月以降1ヶ月でも該当すれば支援対象となりますし、該当となれば、今年4月からの遡り適用とさせていただきますので、今一度、ご自身の会社の計算書類を確認いただければと思います。
この支援措置はとりあえず来月末までとさせていただいておりますが、政府の雇用調整助成金の特例措置の適用期間が延長されれば、私どももそれに倣い、延長することを考えておりますし、恐らくその可能性が高いため、そうした観点からも今一度の該当しているかどうかの確認をしていただくことをおススメします。
なお、詳細につきましては、三条市役所第二庁舎1階にて相談窓口を開設しておりますので、お手数ですが、足をお運びいただければ幸いです。
昨日、本年度第1四半期のGDP成長率が戦後最悪の落込みとなったと報じられたばかりですが、私どもも、週1回の市内企業に対する定点観測調査を中心に、市内経済の動向に細心なまでの注意を払い、必要な措置をタイムリーに展開していく所存であります。
官民挙げてこの難局に立ち向かい、今回の事態を何とか克服していきましょう。
2020年08月17日
苦い思ひ出…
お盆休みが明けました。
皆さまは如何お過ごしになりましたでしょうか?
ご案内のとおり、今年のお盆休みは例年とは全く様相の異なるものとなりましたが、市HPにある燕三条駅の上越新幹線乗降客の推移を眺めてみても、新型コロナウィルス感染症を"持ち込まない""持ち込ませない"という私どもの水際対策にもご理解、ご協力をいただいていることが見て取ることができ、ここに改めて、ご協力をいただいた市民の皆さま方、ご趣旨をご理解いただき自重的な行動を取って下さった全ての皆様方に、心から感謝申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
さて…
私のお盆休みですが、その全てを新潟県内で過ごしました。
そのような中、記憶に残ったのが上の写真です。
下田郷開発の社員と一緒に(当て職ではありますが、一応同社の社長を務めております…)上越市内にあるラーメン屋まで遠征しようと企画し、喜び勇んで遠征したところ、この結果に…
忘れられない思い出です!
これが最大の苦い思い出でした!と言いたいところですが、もっと苦い思い出と執念のドラマがありまして…
しかも、同じ上越市内のお店のことで…
これについては、簡単に私のインスタグラムで触れたいと思いますので、全く関心はないとは思いますが、宜しかったらどうぞ…(今日中にはアップしたいと思います。ヒントはアジフライの写真です…)
2020年08月12日
読書感想文
夏休みといえば、読書感想文ですよね。
随分溜め込んでしまったので、肝心の内容を忘れてしまっておりますが、幾つかご紹介を…
まずは"本社は田舎に限る"。
地方行政に携わっている方々の中ではかなり有名な株式会社あわえ代表取締役の吉田基晴さんが書いた本です。
内容の詳細は忘れてしまいましたが、最近読んだ地方行政(地方経済)関係の本では一番共感を覚えたことだけは記憶しております。
東京から故郷である徳島県美波町へ会社を移転した方の経験談が満載なので、受け入れる我々側にも為になることばかりです(町長さんとの面識もあるので、余計に親近感を覚えました。ちなみに、町長さんがかなりの男前なので、よろしかったらホームページを覗いてみてくださいませ)。
かなりおススメです。
こちらは、大変親しくさせていただいている青山社中筆頭代表の朝比奈一郎さんも加わっている"どうする地方創生〜2020年からの新スキーム〜"。
様々な分野で実績を積まれてきた方々による対談集なので、好き嫌いの一言では終わらないバランスの取れた多角的視野からなる良質の一冊となっております。
個人的に強く共感を覚えた方が1名いらっしゃったことだけは記憶しているのですが、その肝心の方の名前を忘れてしまいました…
おススメの一冊です。
さて、ここからはご紹介するべきかどうか迷ったのですが、一応読んだものですから…
まずはこちら、"「地方ならお金がなくても幸せでしょ」とか言うな!"から…
日本の映画などのカルチャーから地方の実態を紐解こうとする姿勢は面白い試みだと思います。
が、やや表層的に映る印象を個人的には受けました…
最後に、こちら"地域再生の条件"。
こちらは本に原因があるのではありません。
2007年に初版発行のものを2020年に読んだ私に原因があります。
これを読むと、いわゆる地方行政、国と地方の関係、地域(地方)社会、地域(地方)経済が、さすがに重層的多面的になってきているのだなぁとつくづく感じるようになりました。
そういう意味では、現段階と一昔前とを比較する上で一読の価値があるかもしれません。
以上、駆け足で、夏休みの宿題恒例の読書感想文としたいと思います。
2020年08月11日
昨年の教訓を生かす
三条市内の集落付近に子熊が見つかり、付近には親熊がいるかもしれず、近隣集落にお住まいの方々に危害を加える可能性を排除できないことから、三条市では第3次配備に移行することとし、経済部長を班長とする現地対策班と私を本部長とする対策本部を立ち上げることとしました。
現在の状況ですが、19時50分に子熊を捕獲することに成功し、親熊が付近にいるかどうかを確認致しましたが、夜間の状況では正確な確認に至らず、今晩の探索は打ち切ることとしました。
明朝5時より、猟友会の皆さまのご協力による地上からの再探索と消防本部によるドローンからの再探索を行うこととしました。
それまでの間、外出はくれぐれも控えていただくよう、周辺集落の皆さま方には私どもからお知らせをしたところです。
なお、本体制でありますが、これは昨年全国的に多発したクマの住民への危害等を受けて整備したマニュアルに基づくものです。
昨年の教訓を生かすべく策定したマニュアルが機能したかどうかについては、明日以降、改めて検証したいと思います。
(写真と本文とは一切関係がありませんので、念のため…)
2020年08月08日
三条市は意識的に傍観します。
政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会から新たに示された指標等を受け、市役所で担当部局と簡単な協議を行いました。
まずは協議を経ての結論でありますが…
三条市では、これまで市民の皆さまへのメッセージ等で示してきた基本的考え方を変えず、お盆を迎えることとしました。
その第一の理由は"水際対策"という点にのみ着目して指標等を分析しても、具体的に参考とすべき対応指針のようなものが見えてこないからです(基本的には、感染が拡大している地域と自分たちの地域との関係性というよりも、自らの地域の感染拡大状況に応じた自らの対応指針に重きを置いたものとなっているので、これも当然といえば当然ですが…)。
現時点では、感染が拡大していると思われる都道府県の知事さんが今回の指標等をどのように受け止め、どのように対策を打ち出し、発信していくのかを見守るほかなさそうです。
というわけで…
三条市は、意識的、戦略的に傍観することと致します。
いつもとは異なるお盆休みを迎えざるを得ないことを心苦しく感じておりますが、皆さま方にとって、こうした状況下にあっても最善最高のお盆休みとなることをお祈り申し上げます。
2020年08月06日
あ〜、夏休み!
明日から17日までは市長という役職としては夏休みに入りますっ!
が、新型コロナウィルス感染症の拡大状況が予断を許さない中、いつ何時、市としての対応が求められるか分かりません…
ということで、例年とは異なり、家族でどこかへ遠出っ!ということもなく、大人しい夏休みになりそうです。
これも新しい生活様式ですかね。
皆さま方におかれましても、感染拡大地域への往来は控えていただき、願わくば県内再発見の夏休みにしていただければと存じますっ!(更に申し上げれば、今年の夏休みは是非とも下田郷でお過ごしくださいませ。詳しくはこちらをご覧ください)(帰省に関する市民の皆さまに対するメッセージはこちら)
あっ、そうそう。
よほどのことがない限り、拙ブログの更新も夏休みに入りますので、宜しくお願い申し上げます…
2020年08月05日
寄附のカタチ
今回は寄附のお話を少しだけ…
大変ありがたいことに、三条市には様々なご寄附の申し出をいただき、基本的にはそれらを感謝しながらお受けをしているところですが、最近特に印象に残るご寄附がありましたので、2件ほどご紹介したいと思います。
まずは、三条管工事業協同組合さんのご寄附から…
最近の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、いわゆる共用設備を介した感染リスクが指摘されるようになりました。
こうした状況の下、同組合さんからは、小中学校の中の共用設備の1つである水道用蛇口レバーをご寄贈いたただくこととなりました(関連記事はこちら)。
これにより、蛇口に直接手指を当てることなく水道栓を開閉栓できるため、感染リスクが格段に軽減できるのですね。
こうした発想を全く持ち合わせていなかったので、本当にありがたく思っております。
続いて、新潟精機さんおご寄附から…
頂いたのは定規なのですが、これがスグレモノっ!
ミリ単位の目盛りが同じ高さで並んでいるのではなく、1ミリから5ミリに掛けて高さが高くなる山型の形をしているのが特徴の定規なのです。
これは便利です。
小学校の算数の問題で目盛りを数え間違えて不正解になった経験があるのですが、こうした間違いはかなり軽減されるのではないでしょうか。
でも、この定規の本領は、発達障害を抱えている児童生徒さん向けにこそ、如何なく発揮されるそうです。
たしかに、私たちも見やすくなるということは全ての人々にとっても見やすくなるということ。
こうした点に着目して小中学校に寄附していただけるとは本当にありがたい限りです(関連記事はこちら)。
本日ご紹介したもの以外にも想いの籠ったご寄附を多数いただいているのですが、本日はここまでのご紹介とさせていただきます。
ご寄附をいただいた全ての皆様方に、この場をお借りして心から感謝申し上げたいと思います。
本当にありがとうございます!
(こうしたありがたいご寄附もちょうだいしておりました!)
2020年08月04日
新型コロナウィルス感染症に係る経済支援策を拡充します。
新型コロナウィルス感染症拡大(+再拡大)に伴う地場産業への悪影響がなかなか改善されません。
三条市ではこれまで、企業と雇用を守ることが唯一かつ最善の経済支援策であると思いを定め、基本的にはこの二本柱("企業""雇用"を守ること)に特化した支援策を実行してまいりましたが、まだまだ先行き見通しが付かない中、更に財政出動することを決断し、これまでの経済支援を強化した上で延長することとしました。
まずは、これまで経済支援の対象範囲としてこなかった事業者に対し、財政出動することとしました。
具体的には、30%以上50%未満の範囲内で1ヶ月でも売上高が昨年同月と比較して落ち込んだ事業者に対して、固定費支援を4月まで遡る形で行います。
従来は持続化給付金対象事業者(1ヶ月でも売上高が昨年同月と比較して50%以上落ち込んだ事業者)のみを対象に、企業そのもの並びに従業員を守るため人件費を含む固定費補助を行ってまいりましたが、そこまで売上げの落込みは見られないものの、長引く悪影響により、経営体力が奪われているとの声を数多く伺うことになった中、持続化給付金対象事業者のそれほどではないものの、1回限定の協力金という形ではなく、毎月毎月発生する(或いは発生してきた)固定費に対してその月ごとに補助支援を行うという制度設計にさせていただきました。
続いて、支援対象期間でありますが、今ほど申し上げた新規拡充策を含めた三条市独自の経済支援措置全般をまずは1ヶ月延長することとしました。
これは政府による雇用調整助成金の特例措置が9月末で期限を迎えることによるものですが、昨今の報道によれば、政府与党はこの特例措置の期間を更に延長することに含みを持たせているようですので、私どもも当座9月末までとしている支援対象期間について柔軟に取り組むつもりです。
以上の支援措置を今週から開始したいと考えております。
詳しくは市HPをご覧いただければと思います。
2020年08月03日
夏が来た!の一方で…
新潟もようやく梅雨が明け、本格的な夏がやってまいりました。
でも他方で、新型コロナウィルス感染症は節目を迎えるどころか、新潟県内でも注意報が新たに発令されております。
でも、こんなときだからこそ、私は敢えて申し上げたい。
感染拡大地域からの水際対策は徹底しなければなりませんが(詳しくはこちら)、県内における日常生活、社会経済活動はまだまだ"過度に恐れる"段階にはなく、"正しく恐れる"段階であり、うがい、手洗い、咳エチケット、手指消毒といった感染予防策、三密回避策の徹底さえ気を付けていただければ、これまでどおりお過ごしいただいて構いません。
県内にだって、楽しめるところはたくさんあります。
下田郷も含めて、今だからこそ、是非県内の良いところの再発見の旅に出掛けましょう!
2020年07月31日
内閣府が検討している避難情報の見直しについて
今週初めに、新聞各紙が一斉に"内閣府、避難情報を一本化へ"という旨を報じました(比較的全体像を解説していると思われる記事はこちら)。
私は中央防災会議防災対策実行会議の委員を仰せつかっているため、この報道には強い関心を持っております。
で、この見直しの方向性について私の意見をまず簡潔に申し上げると、"賛成"であります。
でも、複雑な気持ちの上での"賛成"でありますので、ここでその想いを吐露したいと思うのですが、私は今でも"避難勧告""避難指示"という市町村長が持つ2種類の災害対策基本法に基づく避難情報発令権限を手放すべきではないと考えております。
特に、水害のように、雲行きが怪しくなってから実際の災害発生までの時間がある程度確保できるようなタイプの災害においては、災害危険性の逼迫度が時々刻々と変化していくため、地域住民とのリスクコミュニケーションを図る道具は多ければ多いほど良く、その象徴である法的権限を有する避難情報も同様に多ければ多いほど良いと考えるからです。
この点について、多くのマスコミが端折って報じているように、今回の見直しがただ単純に"避難勧告"と"避難指示"を一本化するということだけであれば、もちろん反対でしたし、未曾有の被害を受けた水害を2度も経験した市の市長として、反対の論陣を最後の最後まで張り続けなければならないという覚悟を持っておりました。
また、今回の見直しのきっかけとなった大きな論拠の1つに"警戒レベル4の中に「避難勧告」と「避難指示」が混在していることは地域住民を混乱させるだけである。分かりやすくシンプルにメッセージを出すためにも、この2種類の避難情報を一本化すべきである"というものがあるのですが、これも私には到底理解できない見解でありました。
何故ならば、"避難勧告""避難指示"は昭和36年の災害対策基本法成立以来50年以上にわたって運用されてきた法的根拠を有する避難情報であるのに対し、5段階の"警戒レベル"は昨年から運用が始まったばかりの法的根拠を有さない避難情報であるばかりか、"避難勧告"発令段階から"避難指示"発令段階に至るまでというリスクコミュニケーションをできるだけ細かく取らなければならない最も重要な時間帯を"警戒レベル4"と一括りにしてしまった、むしろ"警戒レベル"の設定そのものに問題があると言わざるを得ないものだからです。
それでもなお、何故、私が"賛成"なのかということでありますが…
今回の見直しではまず、"警戒レベル"の考え方に修正を施すこととしております。
つまり、"災害発生(=リードタイム確保不可)"のときのみと位置付けられていた"警戒レベル5"の考え方を見直し、新たに"災害が発生しているおそれ若しくは災害発生直前(=リードタイム確保は困難であるものの、リードタイム確保不可ではない)"という状況もまた"警戒レベル5"に組み込むこととしたのです。
これにより、従来の"警戒レベル4"の状況のうち、より事態が逼迫している状況の時間帯(市町村の考え方によっては避難指示を発令すべきと考える時間帯)が切り出され、"警戒レベル5"に組み入れられることとなりました。
その上で、"警戒レベル5"の状況下において、緊急に安全を確保するよう促す避難情報を新設し、災害対策基本法上に位置付けることとする…これが今回の見直しの全体像であるというのですから、私は反対の矛を収めることとしました。
私なりに解釈すれば、今回の見直しにより、避難勧告発令レベルが"警戒レベル4"に、避難指示発令レベルが"警戒レベル5"に改組される、ということ過ぎず、後から運用が開始された警戒レベルと従来の災害対策基本法上の避難情報との整合性がようやく図られたと見るべきですからね。
以上、多くの皆さんには、何の興味も持たれないニッチな話題だったかと思いますが、ある一定のニッチな階層の方々には是非とも、私の想いを知っていただきたく、拙ブログで吐露させていただきました。
次回からはまた通常のブログに戻ります…
2020年07月30日
三条マルシェらしい新しい生活様式ですなっ!
歩行者天国と大小様々な企画を組み合わせた、三条市が誇るイベント"三条マルシェ"。
月に1回ほどのペースで開催され、開催の都度数万人規模の市民の皆さまにお越しいただき、すっかり日常生活の一部に溶け込んだ"三条マルシェ"ですが、今般の新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、今年の開催が一度もできずにおりました。
そんな折、実行委員会のYさんに会う機会があって、よもやま話をしていると、"ただ単に延期するのでは、三条マルシェらしくない""政府が提案した「新しい生活様式」を正面から受け止める形で、三条マルシェらしい尖ったスタイルでの開催はできないだろうか"という話の流れに…
で、"じゃ、そういうわけで宜しくっ!(何かいいアイデアを考えてね)"といつもの調子でボールを投げるだけ投げて、その日は分かれたのですが…
流石は、我らが誇る三条マルシェ実行委員会です。
彼ら彼女らが考えた、新しい形とは"完全ドライブスルー型"の三条マルシェ。
飲食や雑貨の購入はもちろん、ライブイベントも全てクルマの中で完結するスタイルを考えてくれたのです!(関連記事はこちら)
残念ながら、来場者数は想定していたよりは少ない結果となりましたが、こうした新しいスタイルを世の中に提案できただけでも、大きな成果があったと思います。
個人的には、YouTubeのライブ配信を始めとするSNSと連動する形で、それぞれがそれぞれのクルマに乗っていても、何らかの一体感、臨場感が得られるテイストを付加できれば、もっと面白くなるのではないかな?と思いましたが、いずれにしても、更にヴァージョンアップした形で、必ず第二弾を開催してくれることでしょう!
その日を楽しみにしたいと思います!
2020年07月29日
差別的取扱いなのか…
昨日も触れましたが、三条市は水際対策の一環として、市内公共施設の利用、市主催イベントへの参加について、@東京都在住の方々についてはご遠慮いただいているほか、A大阪府、福岡県、埼玉県、愛知県、奈良県、京都府、千葉県、滋賀県、神奈川県、和歌山県、兵庫県及び鹿児島県在住の方々については、住所及び氏名の確認並びに行動履歴の記録等の依頼をお願いしているところです。
こうした措置について、先日の記者会見で、"この取扱いについて、東京都民に対する差別に当たるのではないか?"との質問を頂戴しました。
この質問をした記者によれば、ネット上でも話題になっているとのことでしたので、ネット世界の端くれに位置する拙ブログでも改めてお答えした趣旨をご紹介したいと思います。
が、その趣旨を説明する前に…
今回の事案の前提にあるのは"新型コロナウィルス感染症対策"であるということを確認する必要があります。
"何を当たり前のことを…"と思われるかもしれませんが、この世の何人にも原因があるわけでも、この世の何人も悪者なのではなく、諸悪の根源は新型コロナウィルスそのものにあり、我々人類が立ち向かわなければならないのは新型コロナウィルスそのものであるということです。
でも一方で、この新型コロナウィルス感染症は単独で舞い込んでくるのではなく、ヒトを介して感染拡大していくということも忘れてはなりません。
その上で…
感染が確認されていない地域では、新型コロナウィルス感染症を持ち込ませないことが感染症対策の基本となります。
そして、新型コロナウィルス感染症を持ち込ませないためには、感染症に罹患しているヒトの立ち入りを制限するほかありません。
しかしながら、実際には誰が罹患しているかを完全に把握することは困難なため、感染拡大している地域(市中感染している可能性が排除できない地域)からのヒト全体を制限するほかありません。何故ならば、感染拡大(≒市中感染)している地域では、誰が罹患しているのか分からない状態に陥っているからです。
今回世界中で実施されている外国の渡航制限はまさにこれに当たり、日本でも、一部の国を除いては、外国からの入国が厳しく制限されております。
でも、これは、例えば、中国人を差別しているわけでも、米国人を差別しているわけでも、欧州人を差別しているわけでも、アジア人を差別しているわけでもありません。
ひとえに、新型コロナウィルス感染症が拡大しないための感染症対策なのです。
そして、これは、相手が新型コロナウィルス感染症である以上、"国"単位が望ましいのか、"都道府県"単位が望ましいのか、それ以外が望ましいのか正しい答えがあるわけではありません。
さて、ここでようやく私たちの施設制限に対する考え方に入るわけですが、それでは翻って、国内の状況はどうか、そして三条市を取り巻く環境はどうかということになります。
現在の三条市が置かれている状況は、一昨日初めて感染確認事例が生じましたが、その封じ込めに成功し、もちろん全数調査をしているわけではありませんが、全国一律に規定されているPCR検査をすべきかどうかのスクリーニング結果から類推すれば、依然として、感染が確認されていない地域であるということがあります。
他方で、東京都や上記12都道府県は、厚生労働省が6月19日に発出した"今後を見据えた新型コロナウイルス感染症の医療提供体制整備について"の中で、社会への協力要請を行うタイミングとした人口10万人あたりの週平均新規感染者数が2.5人という閾値を既に上回っており、それは即ちこれらの地域が感染拡大(≒市中感染)している段階に突入していることを意味し、誰が罹患しているのか分からない状態にあると言わざるを得ません(そうでなければ、社会への協力要請などする必要もないのですから…)。
とりわけ、小池都知事はこうした事態を憂慮し、本日新たに"夏休みは外出を控えて"という発信をしており、まさに都民に対して協力要請を行っているところです。
こうした状況を鑑み、三条市では、"新型コロナウィルス感染症を持ち込ませない"という基本姿勢に立ち返り、誰が罹患しているのか分からない段階に突入している東京都を始めとする上述の都府県在住の方々に対して、三条市民を守り、三条市の日常生活、社会経済活動を守るため、世界中で渡航制限が行われているのと同じ考え方の下、唯一直接権限を発揮することができる市内公共施設への制限を行っている次第であります。
これはもちろん、我が国がアジア人や米国人、欧州人などを差別するために渡航制限措置を講じていないのと同様、私たちもまた東京都民などを差別するためではなく、あくまで新型コロナウィルス感染症対策として講じているものであります。
殆どの方々はこうしたことをわざわざ書くまでもなく、ご理解いただいているものと思いますが、記者さんからご質問をいただいたので、改めて考え方を整理させていただきました。
何卒、ご理解賜ればと思います。
2020年07月28日
水際対策について(重ねてのお願い)
三条市内で初めて感染が確認された方について、保健所を有している(感染症対策に法的権限を有する)新潟県による会見等でも、感染経路が"東京で感染したと思われる"旨説明があったとおり、改めて水際対策が重要であるとの認識を新たにしたところです。
三条市では、東京を中心とする感染の再拡大の兆候が見られて以降、水際対策を再起動しているところですが、ここに改めて、水際対策に関するお願い事項を非公式に逐条的に解説していきますので、ご一読いただき、ご協力いただければ幸いです(お願い事項が記載されているメッセージの原文はこちらに、水際対策について言及しているブログはこちらとこちらにあります)。
☆
〇東京都との不要不急の往来自粛について(東京都からの来訪自粛も含みます)
東京都との往来及び来訪(以下"往来等"と呼びます)については、不要不急の往来等の自粛をお願いしております。
今般の東京都との往来等の自粛要請に当たっては、"往来等自粛すべき事由""往来等やむなしとする事由"それぞれについて代表的な事由例を明記させていただいております。即ち、@"往来等自粛すべき事由"としては"旅行""帰省"を、A"往来等やむなしとする事由"としては"就職""転勤""進学""出張""里帰り出産""冠婚葬祭"を例示しましたので、参考にしていただければと思います。
なお、東京都在住の方々については、市内公共施設の利用、市主催イベントへの参加をご遠慮いただいております(この点については改めて申し述べたいと思います)。
〇大阪府、福岡県、埼玉県、愛知県、奈良県、京都府、千葉県、滋賀県、神奈川県、和歌山県、兵庫県及び鹿児島県への往来等に際しての慎重な判断依頼について
上記12府県との往来等については、慎重に判断していただくようお願いしております。
ここでいう"慎重に判断"とは、極力、東京都との往来等の自粛要請に倣っていただきたいという趣旨です。
何故ならば、私どもが把握している政府が発出している行政文書のうち唯一"社会への協力要請を行うタイミング"に言及しているものの中に、その具体的な閾値として"人口10万人あたりの週平均新規感染者数2.5人"を上回っているのが東京都に加え、この12府県だからです。
この背景事情を踏まえれば、本来であれば、これら12府県も東京都と同様の取扱いとすべきかもしれませんが、不要不急の他県への移動を控えるよう都民に協力を求めた都知事と異なり、これら12府県知事からは都知事のような言及がなされていないため(加えて、新潟県知事からも東京都との往来以外には言及がなされていないため)、保健所を有しない(感染症対策に法的権限を有しない)三条市としては、これらの知事の発言を十二分に尊重せざるを得ず、東京都との往来等とそれ以外の12府県のそれとの間で表現上の一定の線引きをすることとしたというのが真意であると捉えていただければ幸いです(なお、三条市職員及びそのご家族に対しては、東京都とこれら12府県との間に線引きを設けることなく、公私にわたる13都府県との往来等の禁止を指示しているところです)。
なお、これら12府県在住の方々については、市内公共施設の利用、市主催イベントへの参加に際し、住所及び氏名の確認並びに行動履歴の記録等の依頼をお願いしているところです(この点については、東京都民の利用のご遠慮と同様、改めて申し述べたいと思います)。
〇上記13都府県との往来を余儀なくされる方々への要請について
往来等を余儀なくされる方々には、@マスクの着用や三密の回避などの感染予防策、往来後の健康観察(2週間程度)の徹底、A万が一の際に感染経路を追跡できるよう、行動履歴(どこで、誰と、どれくらいの時間、どのような形で会った、どの飲食店を利用したなど)の記録及び保存(2週間程度)、BCOCOA(接触確認アプリ)の利用、をお願いしております(東京都などからの来訪者と会う場合も同様にお願いしております)。
私もCOCOA(接触確認アプリ)を利用しておりますが、利用手続きは簡便です。是非ご利用下さいませ。
〇東京都(できればプラス12府県)からの来訪者との会食について
東京都などからの来訪者との会食については、特に慎重に判断していただくようお願い申し上げます。
ここでいう"特に慎重に判断"とは、@できれば会食の機会を避けていただきたい、Aやむを得ない場合は、“対面ではなく横並び(或いはできるだけ2m程度の間隔を空ける)”“おしゃべりは控えめに”といった政府が推奨している新しい生活様式を徹底する形で会食をしていただきたい、という趣旨です。
これは、普段の市民生活における飲食に際しては、同一グループ間であれば、手指消毒以外はあまり細かいことを申し上げていないところですが、そのルールは東京都などからの来訪者との会食については適用しませんよ、かなり厳格なルールを適用しますよ、という趣旨です。
☆
以上、クドクドと書き綴りましたが、何卒ご理解、ご協力を賜ればと存じます。
宜しくお願い申し上げます。
2020年07月27日
本件に関する大きな山は越えました。
先ほど、新潟県より、三条市内で初めて感染が確認された患者さんに係る濃厚接触者について、@県内における濃厚接触者は2名であったこと(いずれも三条市在住者)、AそのいずれもPCR検査の結果陰性であったこと、が発表されました。
この事実確認により、今回感染が確認された方を原因とする更なる市内感染の広がりはなくなりました。
あとは、この患者さんの症状が快復され、陰性に転ずることを祈るばかりです。
その上で…
改めて感じたのは、水際対策の重要性。
ピンポイントでの封じ込めができれば、市内における日常生活、社会経済活動をこれまで通り維持していくことが可能となることを今回の事案は私たちに示してくれました(というわけで、過度に恐れることなく、市内における日常生活、社会経済活動は普段どおりやっていきましょう!)。
というわけで、明日にでも、水際対策で協力を申し上げる点について、改めて書き綴ってみたいと思います。
これ以上知らないし、詮索しません。
<患者の概要>
1 年代:30歳代
2 性別:男性
3 職業:会社員
4 居住地:三条保健所管内(三条市)
5 症状・経過 :@7月24日から発熱あり(24日:38.4°C、25日:37°C台)、A7月24日帰国者・接触者相談センターに相談、B7月25日帰国者・接触者外来において検体採取、C7月26日保健環境科学研究所における検査の結果、陽性が判明
6 行動歴:7月13日〜16日、20日〜22日まで東京都で勤務
7 濃厚接触者:現在調査中
☆
以上が、保健所を有する(感染症対策の法的権限を有する)新潟県が昨日発表した、三条市内で陽性が確認された方に関する情報の全てであり(報道資料はこちら)、私たち三条市もまた、皆さんと同様、これ以上の当該患者さんに関する情報を全く持ち合わせておりません。
そして、これ以上の情報を三条保健所から入手するつもりもありません。
何故ならば、陽性確認後の三条保健所の対応手順を伺えば、当該患者さんを原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないからです。
では、陽性確認後の三条保健所の対応手順はどうなっているのか…
ここは隠す必要もありませんし、情報を開示し、情報を共有することで、感染拡大に対する不安も(私たちもそうであったように)相当程度軽減されると思いますので、ここに披露したいと思います。
まず、感染拡大をピンポイントに抑えるためには、濃厚接触者の洗い出しが必要不可欠です。
濃厚接触者とは、@陽性患者に症状が現れた2日前から、A陽性患者がマスクを着用しない状態で1m程度の範囲で15分間接触していた者、を指します。
これについては、これまでも巷間言われてきたことでもありますし、これまでの専門家間における議論の蓄積の中で示されてきた事柄でもありますので、そんなに違和感はないと感じ取っていただけると思います。
この洗い出しが昨日から急ピッチで始まっているのが今日現時点での状況です。
その上で…
保健所から連絡を受けた(既に連絡は始まっております)濃厚接触者は、連絡を受けたその瞬間から、その後のPCR検査の結果如何に関わらず、2週間の外出自粛が求められます。
ここでの最大のポイントは、その後受けることとなるPCR検査の結果、陰性であったとしても、2週間の自宅待機が要請され続けるということ(もちろん、陽性反応が出た場合には、直ちに入院措置となり、その方を起点とする濃厚接触者の洗い出しが別途イチから始まります)。
この安全サイドに立った隔離措置によって、当該陽性患者を原因とする感染拡大リスクは限りなくゼロになると認識しております。
こうした手順が確立されている以上、何の科学的知見を有さない私たちがそれ以上の情報を知ろうと余計な詮索をすることには、如何なる意味も正義も存在しません。
そこにあるのは(詮索している当事者がどういう想いで詮索しているかどうかに関わらず、社会的評価としては、)単なる好奇心のみであり、誹謗、中傷、いじめに加担する結果を招く以外何も生み出さないということであります。
昨日発出したメッセージには、そうした思いも込めさせていただきました。
まだお読みでない方は是非ともご一読下さいませ。
もう1つ申し上げたかった水際対策については、改めて書き綴りたいと思います。
☆
今朝の新聞に、災害時における避難情報の一本化が一斉に取り上げられておりました。
これについては中央防災会議防災対策実行会議の委員として申し上げたいことがあるのですが、新型コロナウィルス感染症対策がひと段落してから書き起こしてみたいと思います。
2020年07月26日
三条市内での感染確認を受けての市民の皆さま等へのお願い
本日、新潟県より、7月13日から16日まで、20日から22日までの間、東京都で勤務した行動歴を持つ三条市民1名の新型コロナウィルス感染症の感染確認が発表されました。
これを受け、私からのメッセージを発出しました。
このメッセージにおいて申し上げたかったポイントは、@三条保健所において濃厚接触者を洗い出し、自宅待機等の措置を講ずることにより、今回感染が確認された方を原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないことから、過度な詮索や誹謗中傷はもちろん、過剰な反応を控えていただきたいこと、A勇気を持って検査を受けていただいたことに感謝するとともに、感染拡大の防止の観点から、いつもと違う症状が現れた場合には、本日感染が確認された方のように勇気を持って検査を受けていただきたいこと、Bこれまで申し上げてきた水際対策に今まで以上にご協力をいただきたいこと、の3点であります。
まずは下記メッセージをご一読いただければ幸いです。
なお、市内小中学校、幼稚園、保育所、保育園については、休校や休園等の措置は行わず、通常通りに授業等と行います(施設利用、イベント参加については、こちらをご覧下さいませ)。
☆
本日、三条市内において新型コロナウイルスに感染された方が確認されました。
感染が確認された方はお一人であり、現在新潟県において濃厚接触者の調査等が行われておりますが、濃厚接触者とされた方に対しても症状の有無に関わらずPCR検査を実施し、検査結果が判明するまでは全員が自宅待機となります。その上で、仮に陽性であった場合には直ちに入院となり、また、陰性であった場合にも念のために接触から14日間は自宅待機を継続することになります。
このことから、今回感染が確認された方を原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないため、不安を感じるお気持ちは十分に理解できますが、過度な反応等は控えてくださいますようお願い申し上げます。
また、これまで全国では、感染が確認された方に対する詮索や誹謗、中傷、いじめといった卑劣な行為がしばしば行われております。
しかしながら、今回感染が確認された方は、そうした状況にも関わらず、勇気を持って検査を受けてくださったものであり、三条市長として心から感謝を申し上げるとともに、万が一にも御本人が誹謗、中傷などを受ける事態に陥らないよう、市民の皆様に御理解と御協力をお願い申し上げます。
予防策を万全に講じていたとしても罹患してしまう可能性はあります。仮にいつもと違う症状が現れた場合には、周囲の目が気になるかもしれませんが、今回の方のように、隠すことなく勇気を持って検査を受けてください。それが結果的に感染拡大の防止にもつながります。
私どもといたしましては、引き続き、新潟県と密接に連携しながら、これまで実施してまいりました感染が拡大している地域への往来等の自粛要請などといった水際対策を適宜適切に講じてまいりますので、皆様におかれましても7月17日の私からのメッセージでお願いした次のことなどについて、改めて御協力をお願いいたします。
@知事が域外への移動の自粛を住民に要請している東京都への旅行や帰省等の不要不急の往来(※1)は、自粛くださるようお願いいたします。
A東京都からの旅行や帰省等の不要不急の来訪(※2)は、自粛くださるようお願いいたします。
B知事が域外への移動の自粛を住民に要請していないものの、厚生労働省が示している社会への協力要請を行うタイミング(※2)を過ぎている大阪府、福岡県、埼玉県、愛知県、奈良県、京都府、千葉県、滋賀県、神奈川県、和歌山県、兵庫県及び鹿児島県への往来は、慎重に判断されるようお願いいたします。
C上記Bの12の府県からの来訪は、慎重に判断されるようお願いいたします。
繰り返しになりますが、現在は市中での感染が広がっているという状況にはありませんので、くれぐれも過度な反応等は控えてくださいますようお願いいたします。
※1 不要不急の往来(来訪): 就職、転勤、進学、出張、里帰り出産、冠婚葬祭などに伴う往来等以外のもの
※2 社会への協力要請を行うタイミング 基準日(人口10万人当たりの週平均新規感染者数が2.5人となった日)から1日〜7日後
2020年07月22日
神は細部に宿るはずでは…
長年にわたり職員の胃袋を掴み続け、近隣の皆さまからも愛され続けた市役所地下にある"ひめさゆり食堂"が本日を以って閉じることとなりました。
閉じることとなった要因は、経営的なものではなく、制度的なもの…
障害者総合支援法では障がい福祉サービス事業所ごとにサービス管理責任者を必ず配置しなければならないのですが、サービス管理責任者の資格要件が厳しい(8年の実務経験など)こともあって、サービス管理責任者のパイの奪い合いが始まっており、その結果、待遇面でなかなか太刀打ちできない地方都市の社会福祉法人から競争力のある都心部に人材が奪われ、サービス管理責任者を確保することができなくなった福祉サービス事業所は存続することが制度的に許されなくなり、その結果、閉鎖を余儀なくされる…
大雑把に申し上げると、今回の"ひめさゆり食堂"の閉店に至る経緯はこんな感じです。
もちろん法制度の趣旨にも堂々たる正義がきっと存在するのでしょう。
そこをロクに勉強もせずに苦言を呈するのも如何なものかということも十分に理解しているつもりですが、今日まで大過なく運営され、冒頭申し上げたとおり、当市職員や近隣の皆さんの胃袋を満たすのみならず、そこに通い働くことで、障がいを持ちながらも人生の幸せの一端を感じていた食堂スタッフが、サービス管理責任者が配置できないというそれだけの理由で、一夜にして路頭に迷うことになることとなるのです(もちろん、社会福祉法人の皆さまとも相談の上、そんなことはさせませんが…)、少なくとも現場では…
恐らく想定していなかった事象なのでしょうが、これが地方における障がい福祉分野の実態であります…
この現実を目の当たりしては、やはり、どこに正義があるのだろうか…と呟かざるを得ません。
これから、3ヶ月間、庁舎の耐震補強工事の関係で物理的にも閉鎖を余儀なくされるのですが、こうした点が何とかならないものだろうか、考えを巡らせてみたいと思います。
いずれにしても、ひめさゆり食堂の皆さま、これまで長きにわたって、ありがとうございました。
カツカレーを頼むとき、いつもいつも、大好きな福神漬けを大盛にしてくれて、本当にありがとうございました。
いつか必ず、再会を果たしましょうね!
(大変申し訳ございません。私の理解力不足の点があって、アップしたときの文章に加筆修正を加えております。)
☆
明日は、三条マルシェが"新しい生活様式"に則った尖ったスタイルで再出発します。
題して、ドライブスルーマルシェ!
改めてご報告させていただきます。
2020年07月21日
新潟県民は下田郷で遊ぼうっ!
先日何気なくスマホ画面をスクロールしていたら、上の写真にある画面が出てきました。
自分たちで仕組んだPR活動の一環なのにも関わらず、一介のユーザーとしてスマホを眺めているときに目に飛び込んでくると、やはりハッとしてしまいますね…
ということで、三条市は市民、県民の日常生活、社会経済活動を守るため、感染拡大地域である東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、京都、奈良からのご来訪を自粛、或いは慎重な判断をお願いしているところですが(関連ブログはこちら)、逆に申し上げれば、それ以外の地域の方々の日常生活、社会経済活動の自由を誰も遮ってはおりません。
特に、新潟県民の皆さん!
これまで、まとまった休みには、県外で、或いは海外で羽を伸ばそうと、全国、世界各地に足を運ばれていたかと思いますが、こんなときだからこそ、足元の観光スポット、体験スポット、自然体感スポットに目を向けてみませんか?
"灯台下暗し"という諺を実感できる満足度100%の充実したバカンスを過ごすことができますよ。
とりわけ、三条市にある下田郷は本当におススメですっ!
絶対に120%満足していただけることを保証しますっ!
騙されたと思って、是非、足をお運び下さいませっ!
少しでも興味を持たれた方は是非こちらを覗いてみて下さいませ。
この4連休、そして夏休みは、下田郷で過ごしましょう!
下田郷は貴方を癒します。下田郷は貴方に良き思い出を刻みます。下田郷は貴方を幸せにします。
皆さまのお越しを心からお待ち申し上げております。
2020年07月20日
避難準備情報段階ではありますが…
新型コロナウィルス感染症の都市部における再拡大を受け、先週金曜日、新たなお願いのメッセージを発出しました。
下の方に全文を添付しましたので、ご一読いただければ幸いです。
さて…
ここで、新たなお願い発出に当たっての非公式見解を書き綴ってみたいと思います。
まずは、私ども現状認識でありますが、東京を中心として新規感染者が再び多くなっている状況が続いておりますが、水際対策を含む感染症対策については依然として、"避難勧告"発令にまでには至らない"避難準備情報"段階にあると捉えております。
とはいえ、徐々に"避難勧告"発令段階に近付きつつあるとの認識を深めているのもまた事実でございまして、この度のメッセージにおいても、東京都との往来等については"不要不急の往来自粛"を、埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、大阪府、奈良県との往来等については"慎重に判断"を求めることとしたところです。
なお、東京都との"不要不急の往来"については、(三条市における経済活動を極力維持する観点から)出張については含まず、旅行については"不要不急"に該当するものと認識しているところですし、更に踏み込めば、家族、友人の往来についても、出産や冠婚葬祭といったやむを得ないものを除けば"不要不急"に該当するのではと考えているところです。
三条市では、今後の都市圏における感染拡大状況如何によっては更なるお願いを申し上げることも十分に想定されることから、市HPなど市から発せられる情報に十分留意頂ければ幸いです。
また、感染は完全には防げないものですし、私たちは罹患してしまった方々を守り切りたいと考えております。私たちが恐れているのは、感染が確認されることで社会的批難を浴びるのではないかと心配され、一定の症状が出てもPCR検査を受けることを躊躇い、その結果、市内における感染拡大が発生してしまうことです。
自分自身、そして三条市という地域社会を守るため、万が一症状が出た場合には勇気を持ってPCR検査に臨んでいただきたくお願い申し上げます。
先ほども申し上げたとおり、その結果陽性が確認されても、私たちは検査を受けた勇気を称えることはあっても、非難することは決してありませんし、あらゆる手立てを駆使して守り抜きたいと考えております。何卒、ご理解賜ればと思います。
(以下具体的なメッセージです)
☆
昨日開催された新型コロナウイルス感染症対策分科会の提言を受け、政府は「GO TO トラベル事業」の対象から東京都を発着とする旅行を除外することを決定しました。また、小池東京都知事は、東京都における感染者数の増加が続いていることを受け、引き続き不要不急の他県等への移動を控えるよう都民に協力を求めています。
こうした状況を踏まえ、当市での感染拡大を防止するため、次のことを市民の皆様にお願いいたします。
〇知事が域外への移動の自粛を住民に要請している東京都への旅行等の不要不急の往来は、自粛くださるようお願いいたします。
〇東京都からの旅行等の不要不急の来訪は、自粛くださるようお願いいたします(なお、三条市では、水際対策を強化する観点から、東京都にお住いの方の市内公共施設の利用を当面許可しないこととします)。
〇知事が域外への移動の自粛を住民に要請していないものの、厚生労働省が示している社会への協力要請を行うタイミング※1を過ぎている埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、大阪府、奈良県への往来は、慎重に判断されるようお願いいたします。
〇埼玉県、千葉県、神奈川県、京都府、大阪府、奈良県からの来訪は、慎重に判断されるようお願いいたします。
また、出張などにより上記の都道府県(以下「東京都など」という。)との往来等を避けられない場合には、これまでお願いしてまいりました次の対応を実施されるよう改めてお願いいたします。
〇マスクの着用や三密の回避などの感染予防策、往来後の健康観察を徹底してください。
〇万が一の際に感染経路を追跡できるよう、行動履歴(どこで、誰と、どれくらいの時間、どのような形で会った、どの飲食店を利用したなど)を記録してください。東京都などからの来訪者と会う場合も同様にお願いいたします。
〇COCOA(接触確認アプリ)の利用を御検討ください。
〇東京都などからの来訪者との会食については、特に慎重に御判断ください。
(健康観察や行動履歴の記録の保存は、東京都などへの往来等の後、2週間は実施されるようお願いいたします。)
新型コロナウイルス感染症の市内への流入を防ぐことは大切ですが、仮に予防策を万全に講じていたとしても罹患してしまう可能性はあります。その場合には、周囲の目が気になるかもしれませんが、隠すことなく勇気を持って検査を受け、適切に対処することが、結果的に水際対策の強化にもつながります。
いつもと違う症状が現れた場合には、躊躇することなく、かかりつけ医、帰国者・接触者相談センター(0256-36-2362)、又は三条市健康づくり課(0256-34-5445)に御相談くださるようお願いいたします。
※1 社会への協力要請を行うタイミング基準日(人口10万人当たりの週平均新規感染者数が2.5人となった日)から1日〜7日後
※2 現時点では、往来等を自粛いただく期間は、それぞれの都道府県知事の移動に係る自粛要請が解除されるまで、往来等を慎重に判断いただく期間は、社会への協力要請を行うタイミングに係る基準を下回るまでを想定しています。
☆
現時点で、社会への協力要請を行うべき客観的な評価基準は上記※1にある"人口10万人当たりの週平均新規感染者数が2.5人"しかありませんが、この基準に照らした場合の直近の数値を参考までにお知らせします。
@東京都:約10.79人 A埼玉県:約3.22人 B千葉県:約3.00人 C大阪府:約2.84人 D奈良県:約2.78人 E京都府:約2.71人 F神奈川県:約2.70人
2020年07月17日
イルリポーゾが新潟の食文化の底上げに貢献しているんだぜっ!
昨日に引き続き、“ミシュランガイド新潟2020特別版”の話題を…
今回見事1つ星を果たした三条市内イタリアンの名店“イルリポーゾ”のオーナーシェフ原田さんですが、以前のブログでもご紹介させていただいたとおり、“ラボクチ”という自主勉強会を立ち上げ、月に1回程度、料理ジャンルを問わない、しかしそれぞれの料理に対する探究心だけは誰にも負けない新進気鋭の県内若手料理人に対し、お互いに切磋琢磨する機会を提供しております。
私もお声掛けをいただき、一度だけ参加させていただいたのですが、その熱心さにただただ驚かされたことを今でもよく覚えております。
そんな“ラボクチ”ですが…
この度の“ミシュランガイド新潟2020特別版”でとんでもない快挙を遂げてしまったのですっ!
どんな快挙なのかですって?
“イルリポーゾ”さんのほかに、2軒もが掲載入りを果たしてしまったのです。
これを快挙と言わずして、何を快挙と言えばいいでのしょうかっ!
1つ星を獲得するだけでもとんでもない快挙なのに、自ら主宰する勉強会から、更に1つ星が1軒、ビブグルマンが1軒も輩出したのですから、それぞれの皆さんの不断の努力の結実であることはもちろんのこと、原田さんの功績も忘れてはなりません。
間違いなく、新潟の食文化の底上げ、向上に、相当程度貢献いただいたと申し上げても過言ではありません。
本当に、感謝感謝でありますっ!
以下、この“ラボクチ”参加後どうしても行きたくなり、お邪魔することのできた掲載店“鮨登喜和”さん、“osteria IL SANTO PIATTO”さんをそれぞれ簡単に写真で紹介したいと思います。
まずは、見事1つ星に輝いた新発田市の“鮨登喜和”さん。
こちらは味はもちろんのこと、提供されるお寿司に見合わない信じられないくらいの値段の安さに驚かされます。
先日ご紹介した“天婦羅割烹みや嶋”さん同様、値段を少なくとも2倍にしてもまだ安いと思わせるほどのコスパの良さでありました。
私の大好きなYoutubeチャンネル“ikko's films”で新潟県で訪れたお寿司屋さんがこちらだったことも激しく頷けます。
続いて、ビブグルマンとして掲載された加茂市の“osteria IL SANTO PIATTO”さん。
上の写真でフライパンを振っているのがオーナーシェフの桑原さん。
こちらは家族で訪れても気後れすることのないアットホームな雰囲気が特徴のレストランで、大好きなお店です。
どちらのお店も私が味の解説をすること自体が野暮ですので省略しますが…
本当におススメですっ!
2020年07月16日
公共施設の飲食店がミシュランに掲載される日が来るなんて!
(このブログを書き込んでいる間に、“都内の新規感染者、280人以上”との速報が入りました。これについては、本日中に、今までの水際対策レベルを引き上げるべきかどうかを含めて検討したいと思います)
昨日に引き続き、“ミシュランガイド新潟2020特別版”の話題を…
昨日発表された“ミシュランガイド新潟2020特別版”に掲載された三条市内の飲食店なのですが、そのうち2軒がなんと公共施設の中にある飲食店なのですっ!
こういうケースって、これまでのミシュランガイド掲載店の中にあるのかしら…
いずれにしても、三条市の公共施設がいかに洗練されたものであるのかを如実に物語る疑いようのない証でありますっ!(強引な後付けの感はありますが…)
このうち、“三条スパイス研究所”が入っている公共施設“ステージえんがわ”ですが、こちらは、施設コンセプトはもとより、そのコンセプトを実現するため、施設の設計デザインから、実質的に活動に参画していただいているNPO法人えんがわの設立に至るまで、何度も何度も検討を重ねた思い入れの深い施設の1つです。
こだわりは“三条スパイス研究所”についても然り。
当時の担当職員が“ステージえんがわ”に相応しい飲食店を探し回り、東京にある“SPiCE Cafe”のオーナーシェフ伊藤さんと出会い、熱心に口説き、監修していただく形で誕生した官民共同で生み出された新しい飲食店でありました(その当時の経緯についてはこちら)
ちなみに、この“三条スパイス研究所”は二・七の市と組み合わせた共食事業にも参画していただいており、ワンコイン(500円)のあさイチごはんも提供しておりますので、是非どうぞっ!
“0256 bistro&meals”が入っている“三条ものづくり学校”も深い思い入れのある施設の1つ。
旧南小学校をリノベした“三条ものづくり学校”は、徹底して“世田谷ものづくり学校”をパクることとしました(パクリ過ぎて、指定管理者も“世田谷ものづくり学校”を運営している法人にお願いしております…)。
私が“世田谷ものづくり学校”をパクるために視察に行った際、同校1階に入居していたカフェに大変感動し、“こんなカフェを旧南小にもオープンさせよう”と決意したことを今でもハッキリと覚えております。
そのとき誘致したカフェは残念ながら撤退してしまいましたが、その後入居を決断していただいた“0256 bistro&meals”がミシュランに掲載されるなんてっ!
本当に、想像だにしませんでした。
私は残念ながら、“三条エール飯”のテイクアウトでしか味わったことがありませんが、優しい癒される味!というのが第一印象。
落ち着いたら、是非お邪魔したいと思います。
そうそう、最後に大事なことを1つ。
この“ミシュランガイド新潟2020特別版”発表を受けて、知事に対して“ミシュランが自ら発行している東京版と自治体が連携することで発行が実現している新潟版のようなものとの間で、掲載に当たる基準に差異があるのでしょうか?”と臆面もなく質問したのですが、答えは“全くない!”とのことでした。
むしろ、ミシュラン社側の最もこだわるポイントの1つが“どの地域のガイドも完全に同一基準を適用すること”だそうで、これで顧客の信用を維持するのだそうです。
当然と言えば当然ですよね!
ということで、ミシュランが認めた味をどうぞ満喫してくださいませっ!
2020年07月15日
ミシュランガイド新潟2020特別版の掲載店、決まるっ!
新型コロナウィルス感染症拡大や豪雨災害を中心に後ろ向きな話題が多い昨今ですが、昨日は久々に明るい話題が新潟県内を駆け巡りました。
そうです。
“ミシュランガイド新潟2020特別版”の掲載店(旅館、ホテル)の発表の話題です。
三条市からは、2つ星が1軒、1つ星が1軒、ミシュランプレートが7軒、そして旅館が1軒選ばれましたっ!
見事に掲載を果たされた皆様方、誠におめでとうございますっ!
実は、掲載店発表を前日に控えた一昨日の夕方、どうしてもあの圧倒的なコストパフォーマンスを誇る“天婦羅割烹みや嶋”の天ぷらが食べたくなり、職員2名と一緒に同店を電撃訪問(⁉)し、舌鼓を打ったばかりでありました。
きっと神様が“掲載されたら人気が更に高まって行きづらくなるから、今のうちに行っておけ!”と教えてくれたのでしょうな…
あの雰囲気では、ミシュランガイドに掲載されるとはご主人も女将さんも微塵にも予想していないようでしたが、本当におめでとうございます。
しばらく、あの美味しい天ぷらを堪能できないかと思うと寂しいばかりですが、願ってもない吉事ですっ!心から祝福し、更なる成長を期待するばかりであります。
ちなみに…
拙ブログでも、掲載された店舗や宿を紹介しておりましたので、幾つかリンクを貼りたいと思います(大変光栄なことに全ての飲食店、旅館にお邪魔しておりました!)。
まずは、2つ星の“UOZEN”さん。
過去のブログ記事を検索すると、3件ほどヒットしました。
こちら、こちら、そしてこちらをご覧下さいませ。
続いて、1つ星の“イル・リポーゾ”さん。
食事をしたときの記事があったような気がしていたのですが、見つからなかったので、オーナーが主催する料理人仲間の自主勉強会に参加したときの記事をどうぞ(こちらです)。
しかし、このメンバーから、1つ星に輝いた新発田市の鮨登喜和さん、ビブグルマンに輝いた加茂市のオステリア・イル・サントピアットさんを輩出しているのですから、凄いですよね!
最後に、ミシュランプレートのご紹介…
うなぎ鈴の音さんはこちら。
三条スパイス研究所さnはこちらほか多数…(公共施設内の飲食店がミシュランに選ばれるのは珍しいのではないでしょうか…)
そば処山河さんはこちらほか、フラれ記事を含めて多数…
大衆食堂正広さんもこちらほか多数…
そして、天婦羅割烹みや嶋さんはこちら。
そうそう、旅館として掲載された嵐渓荘さんを忘れてはなりません。嵐渓荘さんの記事はたくさんあるのですが、今回は敢えて竜王戦の時のこちらをリンクに貼りました。ご笑覧下さいませ。
(0256Bistro&Mealsは、三条エール飯で取り上げた記憶があるのですが、ツイッターとインスタでのご紹介に留まっていたかもしれませんね…また、鮨大越さんは連れて行っていただいたので、写真を撮ることができず、記録媒体に残っておりません…)
いずれにしても、これで、県内飲食業界がこの明るい話題をきっかけとして新潟県民による需要が喚起され、V字回復できればと願っております!
2020年07月14日
新型コロナウィルス感染症に係る水際対策への協力願い
新型コロナウィルス感染症に係る水際対策に関して、以下のとおり、私からのメッセージを発出しました。
水際対策レベルそのものについては依然として“避難準備情報”段階にあるものの、最近の東京都における新規感染者数の推移を見ていると、更なる協力をお願いしなければならない局面に入っていると判断し、メッセージを発することとしたものであります。
お願いのポイントは“東京都からの来訪者との会食について特に慎重に御判断ください”という一点に尽きるのですが、ここでいう“慎重に”という言葉を非公式に解説を致しますと、@できれば会食の機会を避けていただきたい、Aやむを得ない場合は、“対面ではなく横並び(或いはできるだけ2m程度の間隔を空ける)”“おしゃべりは控えめに”といった政府が推奨している新しい生活様式を徹底する形で会食をしていただきたい(現在、市民同士での会食においては、私たちは、これほどの厳格さをお願いしておりません。市民同士での会食の在り方についてはこちらをどうぞ)、ということです。
私たち市民の日常生活、社会経済活動を維持していくためには、今こそ、東京都からの感染流入を未然に防ぐことを目的とする水際対策が不可欠であります。
(本来であれば、更なる強化を講ずべき局面を迎えつつあるのではないかと考えているところですが、これ以上のレベル強化については、感染症対策の法的権限を有する新潟県の動向を待ちたいと思います。)
以下がメッセージですので、ご一読いただければ幸いです。
☆
新型コロナウイルスの感染が極めて限定的である新潟県では、意識的に日々の生活や社会経済活動を以前の状態に戻していくべき局面にありますが、その一方で、東京都では、新規の感染者数が高い水準で推移し続けており、小池東京都知事は、感染の拡大を警戒しなければならない段階にあるとの認識の下、都民に対して不要不急の他県への移動について注意を呼びかけています。
こうしたことを受け、7月7日に私から、市民の皆様に東京都との往来等について慎重に御判断くださるようお願いしたところですが、現在の東京都でのクラスターの発生状況や今後東京都からの帰省等の増加が予想されることに鑑み、改めて次のことをお願いいたします。
会食によってクラスター(感染集団)が発生していることを踏まえ、東京都からの来訪者との会食については、特に慎重に御判断ください。
なお、東京都などとの往来状況について、その傾向を把握するため、現在、JR燕三条駅の新幹線乗降者数を毎週水曜日と土曜日に独自に調査し、市のホームページで公表しています。
繰り返しになりますが、感染が極めて限定的で感染経路も把握できている新潟県においては、三密の回避などの感染予防策を適切に講じながら、様々な活動を意識的に以前と同様の形で送っていただくことが重要であると考えておりますが、今後感染経路がわからない感染者が急増するような事態を招かないためにも、感染の拡大を警戒しなければならない状況にある東京都との往来については、慎重に判断されるよう重ねてお願い申し上げます。
2020年07月13日
7.13水害、7.29水害を忘れない。
平成16年に発生した7.13水害から16年が経過し、平成23年に発生した7.29水害から9年が経過しようとしております。
これまでの間、信濃川、五十嵐川、刈谷田川の各河川の抜本的改修のほか、五十嵐川、刈谷田川には大規模な遊水地が、五十嵐川上流の笠堀ダムでは堰堤の嵩上げ工事が行われ、それぞれほぼ概成を見ております(この点については、ひとえに国土交通省さん、新潟県さんのご尽力によるものです。心から感謝申し上げます)。
しかし、現在九州を襲い続けている豪雨状況を見ていると、7.13水害時の総雨量500o、7.29水害時の総雨量1,000oをいとも簡単に上回る豪雨が続いており、水害対策とはハード整備に加え、やはりソフト対策が必要なのだと痛感せざるを得ません。
三条市では、7.29水害前から、堤防直下や山際以外にお住まいの方々には避難所への避難(水平避難)ではなく、垂直避難(自宅の二階などに避難すること)を呼び掛けるなど、独自のソフト対策を進めてきているだけでなく、市民1人ひとりの自助力は他地域と比較しても格段に高い地域であると実感しており、災害に対する備えは決して引けを取らないと思っておりますが、やはり慢心はなりません。
例えば、次世代への継承。
7.13水害のときに生まれた子供は既に16歳の高校生となり、その後の7.29水害を記憶していたとしても、中学生以下は水害未経験者であると考えなければなりません。
幸い三条市では、東京大学の片田特任教授を防災対策総合アドバイザーに仰ぎ、長年防災教育を地道に続け、今年は第四中学校における取組が国土交通大臣表彰を受ける(関連記事はこちら)など一定の評価を受けつつありますが、こうした次世代への継承についてはゴールがありません。
失われゆく記憶とどう向き合っていくのか…
私たちは記憶の忘却との戦いの真っ只中にいることを強く自覚し、地道に着実にソフト対策を進めていかなければなりません。
今日は、そんな誓いの日となりました。
2020年07月10日
緊張感を持って臨む
連日、全国各地の豪雨災害が多発しております。
尊い生命を失われた全ての方々に哀悼の意を表するとともに、被害に見舞われた皆様に心からお見舞い申し上げます。
三条市とても、いつ何時線状降水帯に覆われるとも分かりません。
今こそ気を引き締めて、この出水期に臨まなければならないと固く決意を新たにしたところです。
そんな状況の折、信濃川、中之口川の整備促進を訴える期成同盟会を市内で開催いたしました。
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、開催も危ぶまれた本同盟会でありますが、自然災害への備えも大切な大切な危機管理上の対策の1つであります。
三密回避を徹底しながらも開催をお願い申し上げたところ、会員市町村長さん、市町村議会議長さんからもご出席をいただき、結束を固めることができました。
国土交通省さま、新潟県さまからのご尽力を仰ぎつつ、少しでも治水安全度が向上できるよう、引き続き汗をかいてまいる所存です。
皆様方におかれましても、出水期が終わるまでのもう暫くの間、気象情報、市町村が発する避難情報に十分に気を留めていただき、早め早めの避難行動をしていただきますよう、お願い申し上げます。
2020年07月09日
読み物としても一見の価値あり
今朝の三條新聞に“三条つなぐプロジェクト”のことが大きく取り上げられておりました。
心から感謝申し上げます。
記事にもありましたように、支援を受ける側のプロジェクトが随分と立ち上がるようになりました。
今回の“三条つなぐプロジェクト”を立ち上げるに当たり、プラットフォーム構築者として心掛けたことの1つは、プロジェクトの内容紹介に留まらず、プロジェクトを起こした個人、事業者、団体の同プロジェクトに掛ける想い、起こすに至った背景、現状などにも目線を当てて取り上げるようにしたこと…
その結果、手前勝手ながら、読み物としても充実したものになっていると、いささか自負しております。
少しでも気になったプロジェクトがございましたら、目を通していただき、共感を覚えていただければ、そのプロジェクトに支援(投資)をして下さいませ!
何卒、何卒、宜しくお願い申し上げます。
2020年07月08日
エビデンスに基づく対策を講じたい!
新型コロナウィルス感染症対策そのものについて、客観的なデータ分析、評価に基づくものでなければならないことは論を待たないところですが、それだけでなく、感染拡大によって影響を受けた事業所、個人に対する支援策の企画立案に当たっても、なるべくそうあらねばならないと考えております。
三条市ではこれまで、三条信用金庫地域経済研究所さんから定期的に産業経済動向を拝聴し、支援策の企画立案に活かしてまいりましたし、今後とも引き続き、その方向性を貫き通したいと考えているところですが、感染拡大に伴う地域経済に与える影響が時々刻々と変化しているこの段階においては、三条信用金庫さんにおんぶにだっこばかりではなく、我々自身も肌でその変化を感じようと、市内事業所に対する定点観測を始めることとしました。
ただ、独自に始める以上、三条信用金庫さんと同じやり方では屋上屋を重ねるだけで意味がありません。
そこで、私たちは、これまでの数か月間で明らかになってきたマイナスの影響を受けている業種業態(例えば、飲食店やホテル、旅館)に特化し、観測頻度を高めて、三条信用金庫さんが持ち合わせているデータを補完していくこととしました。
もちろん、売上高増減DI、業況判断DIなど、データの見える化も行い、支援策の企画立案に活かすだけではなく、そうしたマクロ指標については三条信用金庫さんを始めとする関係機関と情報を共有していきたいと考えております。
思い立った以上、スピード感を持って臨むのが三条市です。
来週から調査が始められるよう、頑張ってまいります!
2020年07月07日
水際対策を再起動します。
東京都における新型コロナウィルス感染症再拡大を受け、東京都の往来に関する水際対策を再起動することとしました。
今回講じた水際対策については下記のメッセージのとおりですので、何卒お読みいただければと考えておりますが、本日発動した水際対策レベルは、自然災害に係る私どもが発する避難情報(避難準備情報<避難勧告<避難指示)を例に取れば、“避難準備情報”発令段階に当たります。
自然災害同様、今後の東京都の感染拡大状況によっては、水際対策レベルを今後、“避難勧告”レベル、“避難準備情報”レベルに格上げする可能性もありますので、私どもの発する情報に対して、今まで以上に関心を寄せていただければ幸いです(メッセージ原文はこちらです)。
☆
5月25日に新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態の解除が宣言されましたが、ここ数日東京都においては、1日当たり100人を超える感染の確認が続いています。これを受け、小池東京都知事は、不要不急の他県への移動を控えるよう都民に協力を求めており、花角新潟県知事も東京都を行き来する場合には、慎重に行動するよう県民に注意を促しています。
さらに、こうした東京都の状況は、厚生労働省が示している、感染拡大防止のための外出の自粛要請などといった「社会への協力要請を行うタイミング」を既に過ぎているとも考えられます。
これらの状況を踏まえ、当市での感染拡大を防止し、市民生活、市内における社会活動及び経済活動を守ることを目的に、三条市職員の職務上の東京都への往来等について当分の間、次のとおり対応することとしました。
〇職務上の東京都への往来の原則禁止等(職員の都内への出張、当市の事務事業の実施に伴う東京都からの来訪の禁止など)
〇職員及び職員の関係者(家族、知人等)によるプライベートでの東京都との往来の自粛要請
市民の皆様におかれましては、こうした三条市の対応も参考に、東京都との往来について慎重に御判断くださるようお願いいたします。
やむを得ず東京都へ行かざるを得ない場合には、マスクの着用や三密の回避などの感染予防策、その後の健康観察を徹底するとともに、万が一の際に感染経路の追跡を行えるよう、行動履歴(どこで、誰と、どれくらいの時間、どのような形で会った、どの飲食店を利用したなど)の記録、COCOA(接触確認アプリ)の利用について御検討くださるようお願いいたします。
また、東京都からの来訪者と会う場合にも同様に行動履歴の記録等をお願いいたします。(健康観察や行動履歴の記録の保存は、東京都への往来等の後、2週間は実施されるようお願いいたします。)
今後の感染の拡大状況などに応じて、改めて県外との往来の自粛要請など、更に強いメッセージを発出することもあり得ますので、その際には三条市での感染拡大を防ぐため、特段の御協力を賜りますようお願い申し上げます。
なお、今後の水際対策レベルの格上げ、それぞれのレベルでの具体的な対策事項に資するよう、燕三条駅乗降客調査を再び行うこととしました。
現段階では、乗降客の動向、傾向を把握できれば十分ですので、水曜日、土曜日の週2回のみ行うこととし、その結果については市HPにおいて公表しますので、随時ご確認いただければ幸いです(写真は先日、新潟に向かう際に撮ったものです。新型コロナウィルス感染症が拡大する以前には想像すらできないほど、燕三条駅の乗降客が少ないこと、首都圏との往来が緊急事態宣言解除後も戻り切っていないことが一目で分かります)。
☆
こうした水際対策は全て、市内における日常生活、社会経済活動を守り切りるためのものですので、ご理解、ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
2020年07月06日
二方面作戦の必要性
この週末、九州を中心に深刻な豪雨災害が発生しており、今もなお現在進行中です。
私たち水害経験のある市町村長によって組成されている水害サミットでは、初動対応に少しでも気持ちに余裕を持って臨んでいただくため、災害がまさに発生せんとしている市町村長に対して“災害時にトップがなすべきことは…”を送付させていただきました。
これらの箇条書きの心得が少しでも役に立っていることを祈るばかりですし、これを読んで市町村長さんが気持ちを落ち着くことができ、そのことを通じて1名でも多くの住民が助かることを念ずるばかりです。
なお、私たちは、いつでも応援できる体制を整えておりますので、何なりとお申し付けくださいませ。
その一方、東京都では連日、新型コロナウィルス感染症の新規感染者数が100名を超えているばかりではなく、6月19日に厚生労働省が都道府県に発出した文書の中で示された“社会への協力要請の推計上のタイミング”の検討の目安とされている“基準日(人口10万人当たりの週平均新規感染者数(報告数)が2.5人となった日)から3日目”を既に経過し、なおかつ数日間超過し続けております。
こうした状況を鑑みれば、三条市内の、新潟県内の日常生活、社会経済活動を極力従前どおり維持していくためにも、水際対策を(対策レベルの高低はあれども)再び講じなければならない局面に入りつつあるのではないのかと考えております。
この新型コロナウィルス感染症対策は、まさに私たち自身の問題でもあるので、今日中に何らかの一定の方向性を纏め上げていきたいと考えております。
方向性がまとまり次第、改めて書き記したいと思いますので、しばしお待ちいただければ幸いです。
☆
写真は、喜多方らーめんの名店“坂内食堂”さんの中華そば。
朝らーめんだけを食してとんぼ返りするという強行日程で昨日行ってまいりました(この店以外にもプラス2店ほど…)。
らーめんが美味しかったのはもちろんのことですが、流石に全国各地からファンが訪れる地域だけあって、三密対策が様々な形で、なおかつ以前からあるルールを上手に応用する形で講じられており、大変勉強になりました。
特に、並ばせないために混雑時によくお目に掛かる名前と人数を記入させる方式を、店を開いている間は常時お客さんにお願いすることで、クルマなどで待ち時間を過ごす工夫を施しているところなどは、コロンブスの卵的発想で妙に感心してしまいました!
色々な良き取組を貪欲に吸収していきたいものですよねっ!
2020年07月03日
この数値をどう読み解くのか?
東京の新型コロナウィルス感染症の新規感染者が2日連続で100人を超えたとのこと。
これをどう読み解くのか…
ここがとても重要だと思うのです。
検査体制が強化されたのであれば、従前の体制で計算し直すと5月上旬までと比較してどうなのか…
とりわけ、感染経路不明者のこの数は、レベル合わせをした上で第一波と比較して、どう読み解くべきなのか…
こうした点を東京都から示していただけると、新幹線で繋がっている私たちの地域も手の打ちようがあると思っております。
客観的な分析公表を期待したいと思います。
☆
写真は、燕三条地域のラーメンの名店の1つ“侍”さんの店頭にあるシンボル、ウルトラマンがマスクをしている様子。
早く、ウルトラマンがマスクを取ってもいい状況にしていきたいですよね。
2020年07月02日
反転攻勢の準備はしないとね!
新型コロナウィルス感染症拡大の影響を最も受けている業種の1つが飲食店。
それに、各種観光関連産業。
道の駅燕三条地場産業振興センター内にある“燕三条イタリアンbit燕三条本店”もまた、そんな深刻な影響を受けているお店の1つ…どころか、産業観光に訪れる国内外のお客さまに、ものづくりの世界観を味とカトラリーの両面から満足したいただく一大ゲートウェイとしての機能を担っていただけあって、余計にそのダメージは深刻でありました。
でも、産業観光の玄関口としてただ単に手を拱いているわけにはいきません。
来るべき観光需要の回復のために、この耐え忍ぶべき時間を有効に活用せねば…
そんな想いから出来上がってきたのが、ものづくりの世界観を味とカトラリーの組合せだけで魅せるのではなく、身体全体を音と映像で包み込むプロジェクションマッピングを取り入れて、まさに5感で体感していただく5D体感型レストランのリニューアルっ!
昨年3月のオープン以来、数多くの方々に体感していただき、好評を博してきた5D体感型レストランですが、さらに圧倒的な臨場感を貪欲に追求しようということで、今回、プロジェクションマッピングを刷新することとしました。
先日、その最終チェックに臨んだのですが…
本当に凄いですよっ!
新型コロナウィルス感染症が世界的に一定の収束を見せ、国内のものづくりファンはもとより、海外のものづくりファンに体感してほしい!と、つくづく感じた次第であります。
リニューアルの告知は、間もなくレストラン側からされると思いますので、是非とも足を運んでいただき、ちょっと贅沢なひとときを味わってみて下さいませ。
2020年07月01日
こんなところにも新しい生活様式が…
本日は、燕三条エフエム放送の“県央のおもしろびと”に生出演。
1年ぶりにひとちんこと、高野ひとみさんと、アハハガハハの数十分を過ごさせていただきました(冒頭、嫌々ながら⁉、いつも顔を合わせているさとちんこと、見附市在住の佐藤さんとも共演させていただきました…(笑))。
とまぁ、これだけを書けば、いつもと同じ光景なのですが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響は、燕三条エフエム放送のスタジオにまで及んでおりました…
まずは、リスナーさんに直接聞いて頂けるブースフロア。
観覧席の数が思い切り間引かれ、徹底的な3密回避策が講じられておりました。
もちろん、収録スタジオも然り…
メインパーソナリティのひとちんさんと私との間をアクリル板で仕切るだけでなく、その上で、お互いマスクを着用という徹底ぶり…
話している途中で息苦しくなったりしてくるだけで、これまで慣れ親しんできたスタジオ収録の光景とは異なる世界に私たちは突入してしまっているのだと身を以って感じてしまいます。
今後とも、試行錯誤を重ね模索しながら、感染拡大段階に応じた適度な“新しい生活様式”を確立していきたいですね!
さて…
新潟日報にも既報通り、三条市出身で3年間新潟県庁で獅子奮迅の活躍をされた佐久間総務管理部長が古巣の財務省に戻ることとなりました。
しかも、大臣秘書官としてっ!
霞が関に身を置いたことのある私は、この知らせに驚愕してしまいました。
王道中の王道を進んでいるではありませんかっ!
三条自慢の宝であります。
どうぞ、ご自愛されながら、益々ご活躍のほどをっ!
2020年06月30日
条例公布ってなんだ?
本日を以って三条市議会6月定例会は閉会し、お蔭様で、条例(改正)案、補正予算案など提出した議案すべてをご議決いただきました。
ところで…
国の法律、地方自治体の条例は、そもそも議会で議決されなければもちろん成立しないわけですが、厳密に言えば、議決された法律や条例を公布し(、当該法律や当該条例に規定された日付で施行し)なければ、効力を持ちません。
では、私たち三条市では、どのようにして公布されるのでしょうか?
条例の公布は地方自治法の規定により、@条例の制定又は改廃の議決があったとき、その日から三日以内に議長が市長に送付する、A市長は、当該送付を受けた場合は、その日から二十日以内にこれを公布する、B条例の公布に関し必要な事項は、条例でこれを定める、とされており、この規定を受けた三条市では、三条市公告式条例を定め、@条例を公布しようとするときは、公布の旨の前文及び年月日を記入してその末尾に市長が署名する、A条例の公布は、市役所三条庁舎前掲示場に掲示してこれを行う、とされているところです。
というわけで…
議会最終日を迎えるこの時期になると、こうしてせっせと署名に勤しむというわけでございます。
以上、殆どの方にとってはどうでもいい超マニアックなトリビアでした。
2020年06月29日
お気に入りの企画に参加すると思っていただければっ!
いよいよ、“三条つなぐプロジェクト”が始動します。
この目的を簡潔に言ってしまえば、新型コロナウィルス感染症拡大による影響で厳しい状況に追い込まれている各事業者さんを支援するため、事業者さんごとに寄附を募りましょうということに尽きるのですが(このプロジェクトに対する私の想いについてはこちら)、でもそれだけではプロジェクトのもたらす効果をほとんど伝えられていないとも思うのです。
このプロジェクトの本質はズバリ“つなぐ”、この一言に凝縮されていると思っております。
このプロジェクトは、困っている方々に対して寄附を通じて施しを行う、という単純なものではありません。
どちらかといえば、クラウドファンディング的なものとイメージしていただいた方がこのプロジェクトの本質をより正確に掴めると感じております。
各事業主さんが繰り出す様々な個別企画のうち、自分が共感を覚えた個別企画に寄附を通じて参画する、投資する。私たち“三条つなぐプロジェクト”実行委員会は、それぞれの個別企画の提案者となる事業主さんと寄附を通じて当該個別企画に参画(投資)する皆さんとをつなぐプラットフォームにしか過ぎない。新型コロナウィルス感染症拡大とて、各事業主さんが個別企画を生み出すきっかけになったに過ぎない。
とまぁ、こんな風に思っていただける方がありがたいかな…と思っております。
そうです。
皆さんは、三条のまちを盛り上げる投資家なのです。
“誰に投資するのか?”“どの企画に魅力を感じるのか?”“どの企画に投資すれば満足感、高揚感をより得ることができるのか?”…
そんな目線で、個別企画を見ていただき、投資していただきたく思います。
皆さんが投資家としてじっくり各個別企画を吟味していただけるよう、個別企画それぞれに、現在の状況、企画に掛ける想い、個別企画の趣旨目的などなど、かなり中身の濃い内容となっておりますので、そちらも楽しみにしていただけると幸いです。
これからもどんどん、新しい魅力ある企画が掲載されていきますので、是非まちづくりの投資家になる意気込みで投資をして下さいませっ!
2020年06月26日
クロネコヤマトの宅急便に学べ!
先日も触れたとおり、これまで全国各地で数え切れない回数の防災に関する講演をさせていただきました。
その都度申し上げてきた事柄の1つに“私たちは災害に襲われた瞬間、クロネコヤマトの宅急便にもならなければならない”ということがあります。
これはどういうことを意味しているのでしょうか?
私たちは規模の大きい災害に見舞われれば見舞われるほど、全国から災害支援物資をいただくことになります。
その1つひとつには支援したい方々の温かい気持ちが込められており、それ自体には感謝の言葉以外申し上げる言葉も見つからないのですが、これを冷静に物資(モノ)と捉えた場合、この物資は多岐に亘るだけでなく、量もトラックごとに異なり、しかも何時にどれだけのトラックが到着するのか全く予測が付きません。
それだけでなく、その頂いた支援物資をストックヤードに素早く効率的に仕分け、今度は、避難所ごとに必要となる支援物資を定時定路線のルートを組み立てた上で配送していかなければなりません。
それを平常時には全く畑違いの行政サービスに従事する市役所職員が行わなければなりません(しかも、災害対応に追われている中で、なかなか割くことのできない稀少な人員によって…)。
これはまさに、“私たちは災害に襲われた瞬間、クロネコヤマトの宅急便にもならなければならない”状態を意味します。
とはいえ、全国各地の講演では偉そうに嘯く一方、私たちはその解決策、改善策を持ち合わせておりませんでした。
そんな折、助け舟を出してくれたのが、他でもなく、まさに比喩の対象であったヤマト運輸さんでありました。
私たちは、昨年から(ようやく…)ヤマト運輸さんのご指導を仰ぎながら、災害物資搬入搬出訓練を行うこととしました。
実際にやってみると、これを訓練なしで実行するのは不可能だと空を仰ぎたくなるくらい、特別なノウハウがギッシリで、とても素人仕事ではできないことがよく分かりました。
被災経験のある市町村も、幸いにもまだない市町村も、この災害物資搬入搬出訓練だけでは絶対に毎年やった方がいいです。
これをやるかやらないかで、実際に災害が発生したときの組織内パニックがどれだけ抑制されるかが実感できると思います。
防災担当の皆さま、是非ともご一考のほどをっ!
また改めて書き綴りたいと思いますが、今日から、“三条つなぐプロジェクト”が始動します。
ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます!
2020年06月25日
政府による経済対策を使い倒すレシピとは…
今回の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い深刻な影響を受けている事業者、個人に対する政府の支援策は、支援メニューの幅、個別支援メニュー毎の深さ、のいずれにおいても、リーマンショック時のそれと比較して格段に群を抜いた充実したものとなっております。
例えば、私たち市町村が講ずる各種独自支援策の原資となる国からの地方創生臨時交付金。
リーマンショック時にもあった重要な支援策の1つなのですが、第1次補正予算における措置額に、先日政府与党から情報提供頂いた第2次補正分を加えると、2倍以上の措置額になることからも想像していただけるのではないでしょうか。
そうなると、影響を受けた事業者、個人からすれば、これだけ異次元レベルにまで充実強化された各種支援策を活用しない手はないわけであります。
三条市ではもちろんこうした動きに呼応すべく、総合相談窓口を設け、受けることのできる支援メニューを個別ケース毎にアドバイスする仕組みを講じたところですが、ここで1つ問題が…
それは、矢継ぎ早に打ち出された支援策1つひとつについて、それら支援制度を実際に運用する側に十分な理解が行き届かないまま見切り発車せざるを得なかった結果(スピード感が求められているわけですから、このこと自体は致し方のないことです…)、支援制度本来の趣旨目的を担当者レベルが十分に咀嚼することができず、本来であれば支援すべき事業者からの申請を拒絶したりするケースが出てきてしまったこと…
これがもし三条市が直接関与する支援制度であれば、自分たちの事柄ですから、改善することができるのですが、他の支援機関で生じているケースであるが故に、その実態を把握することも困難であるだけでなく、仮に把握できたとしても上手く当該個別事案を軌道修正する術がない…
これが現下最も深刻なものとして浮上してきている課題となっております。
各種支援メニューの申請に慣れない、でも相当深刻な影響を受けている事業者に寄り添い、実際の支援を受けることのできるところまで伴走する…そんな社会的主体が存在しないものか…
ここ1ヶ月ほど、その妙案を生み出すべく脳漿を絞り出す作業を続けていたのですが…
ようやくその社会的主体を見つけることができました。
その存在とは行政書士さん。
これまで2ヶ月もの長きにわたって、ボランティアで相談窓口の最前線で相談に乗っていただいた百戦錬磨のプロ集団です。
まさに、灯台下暗しでしたねっ!
先日、新潟県行政書士会と面会し、これまでの無償協力に改めて感謝申し上げるとともに、新しい伴走制度の主役としてお骨折りをいただくことをお願い申し上げ、快く了解をいただいたところであります。
6月30日の議会最終日において予算議決を頂ければ、7月1日から、三条商工会議所内に行政書士さんを主力メンバーとする専門相談チームを設けるとともに、個別事案に進んだ場合の行政書士さんに対する申請手数料補助制度を新たに設けることとなります。
泣き寝入りし掛けている事業主さんがいらっしゃいましたら、最後の気力を振り絞って、三条商工会議所の扉を叩いて頂けないでしょうか?
必ず支援に結びつけることをお約束させていただきます。
2020年06月24日
災害対策本部の在るべき姿とは?
平成16年の7.13水害、平成23年の7.29水害と度重なる水害を経験した三条市は、数々の至らぬ点を含めた経験を正直に吐露する責務があります。
大変ありがたいことに“三条市で発生した2度の水害の経験を話してほしい。それを受けて見直した災害対応体制を話してほしい”と全国各地からお声掛けをいただき、これまで、本当に数え切れない数の講演に臨んでまいりました。
その講演の中で、意識的に時間を割いたのが災害対策本部の在り方であります。
何故ならば、災害対策本部の在り方こそ、災害対応のノウハウが凝縮された枢要そのものであり、かつ第三者の目に触れにくいブラックボックスだからです(災害が現在進行形にある最中は特に、マスコミを本部内に入れてはいけません。何故ならば、マスコミもまた彼らの使命を果たす観点から、災害対策本部内にある有象無象の情報をその正確性を私たちに確認を求めることなく伝えてしまう傾向にあり、それがかえって混乱を与え、正しい情報を迅速に伝える妨げとなってしまうからです。それ故、うまく機能している災害対策本部であればあるほど、本部内の様子は外部に漏れにくく、結果としてブラックボックス化してしまうのです)。
もちろん、私たちも完璧な正解を持ち合わせているわけではありませんが、試行錯誤の上、現時点で辿り着いている災害対策本部の在り方だけは、率直に申し上げるようにしております(私たち市町村長は選挙を通じて選ばれるわけですが、そこには災害発生時の対応能力試験があるわけでもなく、他方で、その在り様を体系的に学ぶ機会も少ないからです。水害サミットを除いては…)。
その1つが災害対策本部内の情報共有の在り方です。
私たちはICTの進展によって格段に情報を手軽に入手できるようになりました。
でも、考えてみれば、これは個人単位での話。
まだまだ、集団が、組織が同時に情報をスムーズにストレスなく共有するにはICTはまだまだ心許ないのが正直なところであります(特に、時々刻々と状況が変化し、情報が入り乱れる災害進行段階においては…)
そのときに、役に立つのがアナログ的手法。
特に、白地図は、その時点での三条市がどのような状況に陥りつつあるのかを可視化し、災害対策本部員が同時に情報共有するのにはまだまだ有効な手段だと思います(もちろん、ICTを補完的に活用しながらですが…)。
多少の時間ロスはあるかもしれませんが、災害状況を俯瞰するだけでもそれを遥かに上回る効果がありますし、情報が途絶しているのではないかと疑われる地域を炙り出すには、この白地図を置いて、今のところ、他に手段はないのではないかと考えております。
そうした確認作業をするのが先週末の水害対応訓練だったのですが、私たちはまだまだ改善をしなければならないところがいっぱいある発展途上期にあると考えさせられる訓練でもありました。
例えば、こちら。
各地区ごとに発令した避難情報を一覧にしたものなのですが、この状況こそ、市民に対して、タイムリーに分かりやすく可視化して提供しなければならない最も大事な情報であるにも関わらず、市ホームページにこうしたスタイルで掲載していないことが判明しました…
これもまた素早く改善しなければならない事項です。
明日は、災害支援物資搬入搬出訓練を行います。
こちらもまた、緊張感を持って臨みたいと思っております。
2020年06月23日
読書感想文を放置していたら…
不定期に投稿していた読書感想文。
途中で面倒臭くなって、投稿を止めたら、こんな状態に…
気持ちが乗ったら、少しずつ載せていきます…
2020年06月22日
密で良いのです(一般質問のやり取りから…)
本日で6月定例会の一般質問が終わりました。
今回の一般質問も有意義なものが多く、その都度真摯に対応させていただいたのですが、その中で“ん?”と感じた場面があったので、少しだけご紹介を…
地元の三條新聞に掲載された“三条の街食べ歩き飲みあるき記”の連載企画の初回で、私と総務部長、政策推進課職員とが一緒に飲食している写真が掲載されていたことを捉えて、“参加メンバーがあまりにも近い距離で飲食をしているのはおかしいのではないか?”“3密回避を心掛けるべきではないか?”とのご指摘を頂いたのですが、このご指摘を皆さんはどう受け止められますか?
ちなみに、私の方からは、“この場合は密でいいのです”“むしろ、こうした関係性では密でも問題ないということを敢えて見せたくて、あの連載企画を相談の上作っていただいたのです”“議員さんも是非そうした姿勢を周りの皆さんに見せてあげて下さい”と答弁申し上げました。
その趣旨は次のとおりです。
新型コロナウィルス感染症の感染状況がかなりの落ち着きを見せている新潟県においては、“正しく恐れる”新しい生活様式の下、極力従来どおりの日常生活、社会経済活動に戻していくことが求められております。
この際、最も難しい判断を迫られるのが飲食店での飲食の場面です。
何故ならば、飲食は会話、懇談をしながら楽しむものであり、3密を避けることが事実上困難だからです(3密を回避するために“参加者の間隔を2m程度空ける”“横並びに座る”を選択するのであれば、それは会食、飲食の実際とはほど遠く、現実的ではありません)。
それでも、極力従来どおりの日常生活、社会経済活動に戻していくためには、何らかの指針を示さなければならない…
そんなジレンマの中、私たちは、家族や同僚、親しい友人など、直近2週間程度の(感染拡大地域に行っていないといった)お互いの行動を把握し合う紐帯関係の強いグループであれば、他グループとの間の3密を回避した上で、店内に入る際の手指消毒、咳エチケットといった個人の感染予防策を行えば、当該グループ内は必ずしも距離を取ったりする必要はない、という指針を取りまとめ、それを“三条エール飯プラス”プロジェクトに反映するとともに、その見える化に努めることとしました。
もちろん、三條新聞さんの連載記事第一弾に敢えて登場させていただいたのも、その一環であります(一緒に参加した職員は総務部長や秘書担当職員など同じ3階フロアで仕事を共にしているメンバー同士ですし、他グループとはもちろん間隔を空けており(正直に申し上げると、あの時期はまだまだ客足が戻らず、私たち以外1組しかお客さんがいませんでした…)、入店時の手指消毒や大皿料理でのトング使用なども、かなり丁寧に取材して記事化していただきました)。
上述の指針にはもう1つ利点があります。
それは、万が一の際にもクラスター対策を早急に打つことができることです(お互い認識し合う間柄ですので、当然のことではありますが…)。
早急なクラスター対策を打つことができるのであれば、このグループはこのグループ内で感染リスクを封じ込めることができるので、感染拡大に積極的に加担することなく、その結果、医療崩壊のリスクを高めることにも繋がりません(あくまで、感染状況が現在の新潟県の状況程度に落ち着いていることが前提条件ですので、念のため…)。
で、最後にもう1つ。
この論理は、保健所を有しない感染症対策にいかなる権限をも有しない三条市だけが唱えているわけではない、ということです。
先般発出された“外食業の事業継続のためにガイドライン”Q&Aによると、“家族や親しい友人等のグループであれば、不特定の個人とは取扱いを分けて考える必要があり、間隔を空けて横並びということは現実的ではない”旨が示されており、私どもの整理と合致しております。
こうしたことを踏まえての答弁だったのですが、質問された議員は今一つ納得されていないご様子でした…
今の新潟県の状況は、“正しく恐れる”新しい生活様式の下、極力従来どおりの日常生活、社会経済活動に戻していくことが求められる段階です。
もちろん、ゼロリスクを志向する方もいらっしゃるので、そうした方々に無理をしてまでも外食を薦めるつもりは毛頭ございませんが、他方で、私たちの(全国ガイドラインにも裏打ちされた)指針が仲間同士との外食に躊躇されている方々を背中をそっと後押しするくらいの効果があるとすれば本望ですし、三條新聞さんの連載記事がそうした後押しに繋がったという声を聞くたびに嬉しく思っております。
というわけで…
“三条エール飯プラス”プロジェクトに皆さんも、飲食店に足を運ぶという形で参加しませんか?
2020年06月19日
一般質問におけるやり取りから…(雑感)
連日、三条市議会本会議において市政に関する一般質問が続いています。
今回の一般質問で際立って多いのが新型コロナウィルス感染症に関するもの。
これはこれで十二分に理解できるのですが、先日の記者会見も含めてその中でもひときわ関心が高く、個人的には“何でここまで関心が高いのだろう?”と思うのが、新型コロナウィルス感染症拡大期における避難所の対応の在り方について…
“人と人との間隔を2m以上空けることが避難所運営を難しくすることとなるのではないか?”という問題意識そのものはもちろん大切だとは思っているのですが、そもそも災害時における避難の考え方、その中での避難所の位置付けを整理しないことには、そもそもこの議論の入り口にさえ立てないのではないか…これが私個人の本件に関する素朴な疑問であります。
三条市では、避難準備・高齢者等避難開始や避難勧告或いは避難指示の発令対象地域全員が水平避難(避難所への避難)することは現実的ではなく、むしろ生命に危険を及ぼすリスクが高まるとの認識の下、東日本大震災発災直前の平成23年には既に、水平避難から垂直避難(自宅2階や近所の2階以上など安全な場所への避難)を原則とすることとし、実際、この考え方の下で、平成23年の7.29水害を乗り越えました。
今もこの考え方は貫かれており、基本的には堤防直下の家屋倒壊等危険区域や土砂災害の直撃を受ける区域にお住まいの方々を中心に、水平避難することを求めております。
その上で、体温検査等によるスクリーニングと空間分離の徹底、段ボールパーテーションによる避難者同士の身体的距離の確保、といった云わば当たり前の対策を講じている程度なので、避難所だけがこんなに切り取られる形で取り上げられるのが今一つ肌感覚として理解ができないのです…(付言すれば、全体の避難の在り方が整理されていれば、その中での避難所の在り方は、今回の新型コロナウィルス感染症対策のみならず、それと同様に論じなければならない、様々な障害を持たれている方々への配慮、妊婦さんへの配慮、乳幼児のいる家庭への配慮、ペットへの配慮などなどの様々な課題もあるわけで、それをどこまで配慮していくのか、どこまで避難所が担うべきなのかという避難所に関する根源的要素について議論を深めていかなければならないと考えるのです…)
今回の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、避難所運営に深刻な影響を与えるような事態が生じているのだとすれば、それは、“新型コロナウィルス感染症”が主要な原因なのではなく、避難の在り方そのものに原因があると思うのですが、如何でしょうか?
☆
明後日、三条市では水害対応総合防災訓練が行われます。
幾つもの取材申込みがあるようですが、各メディアにおかれては、避難所運営に関して“フェイスシールドとかで新型コロナウィルス感染症対策を講じていますよ”という表面的な絵面ばかり追い求めるのではなく、避難の在り方というそもそも論にも視点を当てていただければ幸いです(参考までに、三条市総合防災アドバイザーの片田教授がまとめた提言を非難に関する提言のリンクを貼ります。こちらをどうぞ)。
産業都市の真骨頂
少し旧聞に属する話題となりますが、三条市に本社があるホームセンターを運営するアークランドサカモトさんがLIXILビバを買収するとの発表には正直驚きました(関連記事はこちら)。
何せ、業界10位のアークランドさんが業界6位のLIXILビバを買収したのですから…
でもそれと同時に、ものづくりのまち三条市、燕三条地域の行政に身を置く者として、このニュースを誇らしく思ったこともまた事実であります。
考えてみれば、このホームセンター業界の発祥は三条市という説もあるくらい得意とする産業分野の1つでありまして、業界4位のコメリさんも元を辿れば、三条市が創業の地であるのですから、そうした説も頷けるわけであります。
新型コロナウィルス感染症による影響で国内経済の不透明感は増すばかりですが、こうした時期を敢えて捉え、今回のように買収を通じて企業体力を強化する(引いては三条市、燕三条地域全体の産業基盤を強化する)だけでなく、それぞれの地域の雇用、産業を守っていくことはむしろ歓迎すべきことだと思います。
今般の新型コロナウィルス感染症による影響に伴う産業地図の流動化が三条市の、燕三条地域にプラスに資することを期待しますし、私たちが応援できる規模、範囲での後押し策も図っていかなければならないと決意を新たにしたところです。
ところで、写真は“かつや”のテイクアウト。
“かつや”もまた、アークランドサカモト傘下の事業ですので、“三条エール飯@ウチ”と捉えてもいいのかもしれませんね。
2020年06月18日
子ども達の教育活動も新たな段階へ
明日、いよいよ東京都など5都道県との往来自粛が緩和される(三条市は、先月28日の私からのメッセージを以って、事実上の黙認に転じましたが…)とともに、室内イベントの開催可能規模も緩和されるなど、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う各種制限措置が広範に緩和され、私たちの生活、社会経済活動は新たな段階に突入することとなります。
この緩和措置は、子ども達の教育活動にも及びます。
三条市では、国や県の方針も斟酌しながら、部活動について、明日より市内限定の交流活動(合同練習など)を解禁するほか、7月1日からは県内市町村との練習試合を可能とするなど、徐々に正常化に向けた動きに入ってまいります(3密回避策については、各競技種目毎に定められたガイドラインに則ることを原則とすることに留め、その結果、密接となる場面が生ずる、例えば組み合うなどの活動も事実上可能となります)。
この基本的方針は体育授業においても援用されるため、児童・生徒の教育活動はかなりの程度自由の効く状態になると考えております。
例えば、中学校の体育祭。
中学校の体育祭は元々2学期に行われる予定だったので、観覧制限等の措置を講ずるなど3密の発生を極力回避しつつも、生徒の活躍する場面においてはできる限り従前どおりの形で臨めるよう、教育委員会において検討が精力的に進められておりますし、1学期開催が多い小学校の運動会についても、既に決断した中止決定は覆らないものの、それに代わる“何か”を児童のために用意できないか、前向きな検討を進めているところです。
そうそう。
恐らく、大半の中学生にとって、最大の楽しみと思われる修学旅行についても、もちろん現地の感染状況を精査することは行いますが、8月1日から可能とすることと致しました。
あとは、既に中止を決めてしまった文化系、スポーツ系それぞれの分野における児童生徒にとっての“ハレの場”をどのように整えていくのか…
この点についても、極力柔軟に検討していただけないか教育委員会に打診しているところですし、きっと素晴らしい解決策を導き出していただけることでしょう。
子ども達にとっては振り回されることとなったここ数ヶ月となってしまいましたが、これから極力挽回し、良き思い出に残る1年へと変えていきたいと思っております。
写真は、しらさぎ森林公園。
花菖蒲の見頃を迎えつつあります。
今年は花菖蒲まつりを開催していないにも関わらず、人出が例年よりも多いのだとか…
どうやら、県内他市町村の利用制限が厳しい状況が続いている中、相対的に柔軟な運用をしている私たちの公園に客足が向いているようです。
現在の感染状況を鑑みれば、もちろん大歓迎ですっ!
夜はホタルの乱舞も見られるようになりました。
園内の散策路を一方通行にするなど3密回避策も講じておりますので、安心して足をお運びいただき、併せて日帰り温泉施設“しらさぎ荘”でお寛ぎいただければと思います。
2020年06月17日
身内を褒めることをお許し下さい…
1人当たり10万円の特別定額給付金の支給率が98%を超え、概ね目途が立ったことを受け、担当チームの職員有志と懇親会を昨晩開きました。
県内30市町村の中で、粟島浦村、聖籠町と肩を並べ、ぶっちぎりで支給率トップを走っている三条市のパフォーマンスを支えてきた担当職員をどうしても労いたかったので、これで少し肩の荷が下りた気がしています(定額給付金の支給率は人口規模に大きく左右されるのが定説の中、粟島浦村約400人、聖籠町約14,000人と肩を並べて、10万人都市の三条市がトップを走っていることがいかに奇跡的なことかご理解いただければと思います)。
それにしても、支給手続きに当たっての裏話、秘話を伺えば伺うほど、本当に担当職員はよく頑張りました!と堂々と褒めたたえたいという気持ちを抑えられなくなりました。
担当職員は“それでも数件のミスが生じてしまったことが反省点だ…”と振り返っておりましたが、私は敢えて“10万人全てに支給する任務を準備期間もなく短期間にしなければならない中、僅か数件のミスで山場を乗り越えたことは100点満点に等しい”と申し上げたいっ!
こうした職員がいる三条市役所を私は本当に誇りに思います。
できれば、担当した職員(プラス応援に入ってくれたパンチャーさん方)全てと懇親会をしたかったのですが、新しい生活様式などの制約下ではなかなか難しく、私の想いを拙ブログを介して伝えたいと考え、こうした方法を取ることとしました。
皆さんに心からの感謝を申し上げます。
本当にありがとうございます。
支給率100%のゴールまであと僅か。最後の最後まで気を抜くことなく、頑張ってくださいね。
2020年06月16日
議会人事、固まる。
昨日から始まった三条市議会6月定例会。
その初日となった昨日は議会人事が行われました。
その結果、これまで2年間にわたって三条市議会を取りまとめてきた阿部議長、岡田副議長コンビから、佐藤議長、山田副議長コンビへと移行することが決まりました。
これまでの2年間、阿部議長、岡田副議長には、私たち執行部の想いに真摯に向き合い、耳を傾けていただき、直近では、新型コロナウィルス感染症拡大段階に応じ様々な対策を矢継ぎ早に打っていかなければいけない局面においても、冷静な対応に努めていただき、議会と市長という二元代表制がフル稼働することに大変な貢献をいただくなど、一言では語り尽くせないほど数々の功績を残されました。
(個人的には、新たに友好都市を締結することとなった重慶市巴南区への公式訪問の際、私どもにとっては恒例となっている超過密スケジュールを議長を先頭とする議員団にもお願いしてしまった結果、街中ではもちろんのこと、空港の中でさえもお土産を買う暇を1秒たりとも与えることができなかったことが申し訳ない気持ちとともに強烈な印象として残っているところですが、それをも一言の不満も漏らさず任務を遂行していただいたところに議長の人柄を感じ、深く感銘を覚えた次第であります…)
さて、これから2年間は佐藤議長、山田副議長による新しい体制による議会運営が行われます。
私たちとしても、二元代表制の一翼として、その役割を改めて深く認識し、まさに車の両輪の如く、新議長団と綿密な意思疎通を図りながら、同じ方向感を持ちながら市政運営を展開してまいりたいと考えておりますので、引き続き宜しくお願い申し上げます。
2020年06月15日
株式会社コロナの社長さんから広告メッセージについて
この土曜日、株式会社コロナさんが社長名による“コロナではたらくかぞくをもつ、キミへ”と題したメッセージを記した広告を新潟日報に掲載しました(関連記事はこちら)。
これまで発信することが却って風評被害を招くのではないかと意識的に差し控えてまいりましたが、三条市には石油ファンヒータ等の製造メーカとして全国的にも名を馳せている株式会社コロナの本社があります。
株式会社コロナの存在は三条市民にとっての誇りでもあるので、三条市民が同社を誹謗中傷することは決してないと信じて止まないわけですが、他方で、テレビメディアを中心に、新型コロナウィルス感染症のことを単に“コロナ”と称する傾向があることに心を痛めておりました。
そんな中での今回の広告メッセージ。
正直なところ、心にグッと来るものがありました。
残念ながら、新型コロナウィルス感染症は国内で定着した言葉となっているので、これを覆すことはなかなか困難ではありますし、行政として不正確かつ伝わりづらい表現を用いることは避けなければならないのですが、少なくとも、私たちは、新型コロナウィルス感染症のことを単に“コロナ”と呼称することだけは絶対に避けたいと思います(私自身も、単語を長くすることで少しでも印象を和らげることになるのではないかとの想いから、これまでも“新型コロナウィルス”或いは“新型コロナウィルス感染症”と呼称してきましたが、これに拘り抜くことへの決意を新たにしたところです)。
市外、県外の皆さまにおかれましても、新型コロナウィルス感染症の呼称の際には株式会社コロナの存在を少し意識していただき表現いただければと思いますし、更に申し上げれば、これから暑い夏に向かって、クーラーをお買い求めの際には、新型コロナウィルス感染症の言葉によって苦しんでいる株式会社コロナの存在があることを思い起こしていただき、行動変容に繋げていただければ幸いです。
何卒、宜しくお願い申し上げます。
2020年06月12日
今回の第2次補正予算はマジで凄いかもっ!
現在国会で審議が行われている第2次補正予算案ですが、雇用調整助成金の大幅拡充などの陽の当たる政策の陰で(⁉)、もの凄い政策が盛り込まれております(より正確に申し上げると、盛り込まれているようにみえます)。
その政策とは、中小企業向け資本性資金供給・資本増強支援事業として盛り込まれた資本性劣後ローンのことっ!
私はこれまで申し上げてきたとおり、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う政府の各種支援策はリーマンショック時よりも遥かに幅広で深掘りされていて概ね歓迎評価すべきとの立場である一方、制度融資についてはもっと大胆に踏み込まなければ、らーめん屋さんのような個人経営的事業主さんにとっては資金調達しにくいのではないかと主張してまいりました(関連する拙ブログはこちら)。
それが何と今回の第2次補正予算案では改善されたところか、私の想像の遥か上を行く劣後ローンの設定という形で実現されようとしているのです。
劣後ローンの概要についてはこちらの記事に譲るとして、“原則として「長期間、償還不要」の融資”である劣後ローンの設定ですから、少なくとも政府の本気度だけは窺えるのではないかと…
問題は、こうした大胆な制度が趣旨目的のとおり、今回の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い深刻なダメージを受けている事業主さんに、迅速かつ確実に利用され、経営悪化を食い止める魔法の杖に化けるのかどうか…
私たちとしても、予算措置を講ずるなどして市としての支援スキームを早急に構築し、市内事業者の皆さんをお支えしていきたいと考えております。
ちなみに、今回の第二次補正予算案に組み込まれた金融支援策は、本日ご紹介した劣後ローンの設定以外にも様々な空前絶後の大胆な支援メニューが詰み込まれております。
私たちだけでは消化不良に陥りそうなので、予算措置を講じてでも広く研究を深め、迅速に事業者の皆さんに繋ぐ体制を講じていきたいと考えており、そんなことを念頭に置きつつ、2段落前の表現があるものとご理解いただければ幸いです。
2020年06月11日
やはり答えは現場にあるのですね。
先日ご紹介した“新型コロナウイルス感染防止グッズ開発官民合同プロジェクト”第一弾ですが、本当に相当な反響があったようで、ご紹介した会社さんの中には、全国うどんチェーン店の飛散防止アクリル板として採用され、既に全国店舗に設置されていたりと、ものづくりのまちとしての実力が遺憾なく発揮され、ものづくりのまちらしい社会貢献が進んでいることを実感しております(紹介したブログ記事はこちら)。
さて…
先日、その第二弾を記者会見でご紹介させていただいたところなのですが、そのうちの1件に“そういうニーズがあるのか…”と少し反省してしまう製品開発がありました。
それがこの写真にあるフェイスシールド。
これだけを見れば、まぁよくあるフェイスシールドなのですが、この製品を開発する際のパートナーにハッとさせられたのです…
そのパートナーとは言語聴覚士さん。
言語聴覚士とは“聴覚や言語機能の障害を持つ人に対して、検査やリハビリテーションを繰り返しながら、機能回復をうながしていく”ことを仕事とする方々のことを指すのですが、確かに、彼ら彼女らの仕事はその職務の性格上、どうしても相手をする方との距離を近づける必要があります。
云わば、3密のうち最も根幹をなす密接から逃れることのできない宿命にある職種です。
その方々が使いやすい製品が開発されたことは嬉しい限りなのですが、これまでの間、三条市は言語聴覚士を対象に特別な新型コロナ対策を行ってきたのだろうか…と考えると、少なくともそこまで思いを至らなかった自分を恥じてしまいます…
きっと、そうした現場がたくさんあるのでしょうね。
もう一度、気持ちを引き締め直して事に臨んでまいりたいと決意を新たにしました。
2020年06月10日
リノベした公園
以前拙ブログでも紹介したとおり、“オープン”“シンボル”“ノールール”を基本コンセプトに据え、市内公園のリノベーションを進めております。
そして今春、八幡公園とトリムの森がリノベを終え、新しいスタイルの公園として再出発を切ることとなりました(トリムの森は一部供用開始ですが…)。
写真は、トリムの森の大滑り台。
トリムの森の新たなシンボルです。
え?
長岡市の悠久山公園の滑り台に似ているですって?
それは…
当然です!
真似したのですからっ!
というわけで、思い切り楽しんでくださいませっ!(現在の感染状況を鑑み、あまり過度に求めることはしませんが、なるべく距離を保ちながら遊んで下さいね!)
2020年06月09日
難局に直面している皆さんに希望の光をっ!
外出自粛要請が解除されてから約1ヶ月…
私たちの気持ちは決してデジタルではないということは十分に理解しているものの、三條新聞さんの連載や“三条エール飯プラス”プロジェクトの取組にも関わらず、1ヶ月経過した今もなお、まだまだ飲食店に足が向いていないのが現実です。
それだけではなく、たとえ県内のプチ旅行であっても、或いは日帰りでの息抜きであっても、感染拡大以前のような気軽さには気持ちが戻り切れず、ホテルや旅館、日帰り温泉施設は未だ開店休業状態に近いのが現実です。
お医者さんも霞を食って生きているわけではありません。新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、通院先の病院での感染を恐れて通院を控えるようになった患者さんは、3週間近くにわたって新たな陽性患者が発生していない新潟県に住んでいるにも関わらず、今もなお、通院を手控え、それにより医療経営もまた難局に直面しております。
私たちのまちのアイデンティティであるものづくり系の仕事もまた然り…自動車関連を中心にリーマンショック並みの衝撃がこのまちを襲いつつあります。
こうした苦境に陥っている方々を、国、県、そして三条市の公的支援とは異なる形で支援することができないか…
95%以上の三条市民が1人10万円の特別定額給付金を手にした今、自分が大好きで通っていたお店、困ったときに駆け込むお医者さん、いつか手に入れたいと思っている憧れの製品の製造メーカーで、誰のせいでもなく、ただただ新型コロナウィルス感染症のせいで、経営的に困難な局面に追い込まれているところをピンポイントで、自分にできる範囲で応援できる仕組みを生み出すことはできないか…
こうして誕生したのが“三条つなぐプロジェクト”です。
なお、私の文章で趣旨が十分伝わったのかどうかに自信がないので、次の一節をご覧いただければ幸いです。
☆
“三条つなぐプロジェクト〜応援したいという善意と、困難を乗り越えて明日を切り拓こうと頑張る方たちをつなぐプラットフォーム〜”
新型コロナウイルスの影響により、飲食業や宿泊業を始めとした幅広い業種の方々が困難に直面しています。私たちは、大好きな三条市がこの先も維持、発展し続けられるよう「三条つなぐプロジェクト」により、三条市の事業者等を応援したいという善意と、そうした困難を乗り越えて明日を切り拓こうと頑張る方たちをつなぎます。
三条つなぐプロジェクト実行委員会(三条商工会議所、栄商工会、下田商工会、三条市)
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ここからは、困難を乗り越えて明日を切り拓こうと頑張る皆さんにお願いです。
皆さんは、提供する1品1品、お客さまに満足していただくサービス、病に苦しむ患者さんへの医療、技術に裏打ちされた逸品…こうした自らが生み出す、作り上げるものに、絶対の自信を持っていらっしゃると思います。
そして同時に、そうした自信を持っていらっしゃるが故に、お客さんに、患者さんに、ユーザーさんに、お取引先さんに、自らの弱みを見せることに抵抗を感じていらっしゃるはずです。
でも、今回皆さんが直面している事態は、皆さんに原因があるわけではありません。
1ミリほどの責任さえないのです。
更に申し上げれば、皆さんのお客さん、患者さん、ユーザーさん、お取引先さんは、これまでの皆さんの歩みに感謝していて、その中の何人かは、難局に直面している皆さんをこんなときだからこそ支えたいと思っております。
こうした方々の気持ちに応えるためにも、“三条つなぐプロジェクト”にエントリーしていただけないでしょうか?
エントリーすることは決して恥ずかしいことではありません。
原因は新型コロナウィルス感染症なのですから!
むしろ、この困難な状況を克服し、それぞれの事業を継続することが皆さんにできる社会貢献なのだと私は思うのです。
プロジェクトをどうするのかは、実行委員会の皆さんと一緒に考えましょう。
まずはこちらにご一報くださいませ。
☆
寄附をお考えの皆さんへ。
様々なお店などのプロジェクトをご紹介できるまでもう少し時間が必要です。
そのときが来たらお知らせしますので、お裾分けしたいと思っている分はもう暫くお財布の中にしまっておいて下さいませ。
もちろん、市内でそのお財布の中のものを使うこともまた、立派な社会貢献ですっ!押しつけがましいですが、大切に使って下さいませ。
何卒宜しくお願い申し上げます。
2020年06月08日
市内経済を立て直すための方向性
先週実施した三条信用金庫地域経済研究所の方々との意見交換の結果、今朝の三條新聞の報道にもあるとおり、ものづくりを中心とする市外の市場を相手に付加価値を創造してきた事業者については、@いわゆる巣籠り需要が見られる業種において引き続き安定した売上げを確保している反面、Aそれ以外の業種においては新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、マイナスの影響が多数の事業者の売上減が生じ始め(特に最近は受注が激減したとの声が出始め)、雇用調整助成金や各種対応融資を申請する事業者が増加するとともに、雇用情勢や設備投資についても陰りが見え始めていること、B景況感についてもリーマンショック以来の水準に近付くだけでなく、先行き見通しについては大多数の事業者が極めて深刻な状況になると悲観視していること、を確認しました。
(ただし、多大なマイナス影響を受けている事業所にあっても、その多くはリーマンショックを経験しているため、こうした事態を克服するために講じなければならない処方箋を持ち合わせており、その証左が上述の“雇用調整助成金や各種対応融資を申請する事業者が増加する”となって表れているという点についても見解が概ね一致しました。私自身はこのことは今後の市内経済立直しを図る上で(リーマンショック時とは異なり)かなりのプラス材料となると考えております)
また、市内(或いは県内)の需要が喚起することが生命線となる事業所(飲食店や観光業)については、かつてないほどの落込みが広がっていることも、併せて確認したところです。
こうしたことを受け、ものづくりを中心とする市外の市場を相手に付加価値を創造してきた事業所については、まずは、@雇用調整助成金や持続化給付金などのいわゆる真水注入が漏れなく迅速に提供されているかどうかを私たちの助成制度等を通じて引き続き注視すること、A各種対応融資、特に政府系金融機関による制度融資において(誤解を恐れずに言えば)事実上無審査でも可能な制度となっているにも関わらず実質的な審査が行われているのが実態の中、融資決定までのスピードが遅くなったり、融資を断られるケースも散見されることから、当該事業所と政府系金融機関との間の繋ぎ役としての地位を確立すること、を現時点での私たちの取り組むべき最優先事項と心得て臨んでいくことを本日意思決定しようと考えております(今回の事態を踏まえ、@既存の事業に新たな柱を加える、A新たな市場、とりわけ海外市場を開拓する、ことへの意欲を示す経営者が少なからずいらっしゃることが三条の強みだと考えておりますが、この点については、こうした緊急避難措置を講じた後に速やかに検討していきたいと考えております)。
また、飲食店や観光業においては、市内(県内)需要喚起を最優先事項と捉え、これまで実施してきた三条版新しい生活様式の事実上の認証制度である“三条エール飯プラス”プロジェクトの更なる推進に加え、観光分野における新たな情報発信に着手することとしました(そのほか、資金的にも困難な状況に陥っている各個別店舗を直接支援するスキームを本日の記者会見でお示ししますが、このプロジェクトについてはまた後日ご紹介したいと思います)。
とにかく、リーマンショックと決定的に異なるのは経営者マインドと政府による手厚い支援。
これを十分に活かせる直接間接の環境を私たちが再構築することにより、1社の取り残しもなく、新型コロナウィルス感染症拡大に伴う影響を乗り越えていきたいと思います。
2020年06月05日
来たれ、素直な肉食系!(採用活動再開のお知らせ)
今般の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、一旦延期とさせていただいていた職員採用試験ですが、前期試験を7月26日に実施することとしました(詳細はこちら)。
(延期決定段階では、感染症拡大の動向が全く見通しが立たなかったため、試験実施目途を“9月前後”としておりましたが、現在の感染拡大状況を鑑みたとき、@就活生の立場に立っても早ければ早い方がいいと判断したこと、A第2波の到来時期の見通しが立たないことから一定の小康状態を得ている今のタイミングを逃さない方がいいと判断したこと、から、可能な限り早く実施できる7月下旬と設定させていただきました。)
“安定経済成長期に入って久しい我が国はまさに「地方の時代」である”“我が国が持続可能性を手に入れるためには「地方の多様性」こそが必要不可欠な要素である”との強い確信の下、これまで市政運営を行ってまいりましたが、新型コロナウィルス感染症の拡大はまさにこの方向性を決定付ける契機となったと私は感じております(キーワードこそ、“大都市より地方へ”ではなく“集中から分散へ”と異なりますが、行き着く方向性は同じです)。
それは行政も同様です。
どころか、官民一体でまちづくりを進めていくことが理想的な地方都市においては、行政の役割、とりわけ市町村の役割は、大都市圏の市町村、或いは都道府県よりも遥かに重要で大きなウェイトを占めていると実感しています。
しかも、三条市は“ものづくりのまち”という圧倒的で決定的なアイデンティティを持ち合わせていますっ!
さぁ、自らと自らの生きる世界を切り拓いて行こうとしている皆さんっ!
三条市を置いて他に選択肢はありませんぞっ!
三条市は、出身地はもちろん、いわゆる公務員試験に必要となる特別な知識など、一切不問ですっ!
必要なのは、気概と愛情のみっ!
それを私たちは“素直な肉食系”と呼んでいます。
この動画を観ていただいて、頭に具体的なイメージを思い描いていただき、私たちと一緒に働こうではありませんかっ!
諸君の勇気ある一歩をお待ちしておりますっ!
2020年06月04日
市内経済を立て直す
新型コロナウィルス感染症拡大が市内経済に与える影響がどれほどのものなのか…
私自身の肌感覚でも知りたいと考え、4月初旬からこれまでの間(知事による外出自粛要請期間を除く)、合計150社以上の企業や事業所を回って経営者の皆さんからそれぞれの状況について伺ってまいりました(一介の客として訪問した飲食店を加えると、もう少し数が増えますが…)。
明日、いつも定期的な意見交換をさせていただいている“三条信用金庫地域経済研究所”さんからマクロ的な見解を拝聴する予定となっておりますので、それを受けて改めて報告ができると考えておりますが、予断を許さない状況が続いているということだけは断言できます。
こうした状況下で、市内経済をどのように立て直していくのか…
今回はリーマンショックのときと違い、ものづくりを中心とする市外の市場を相手に付加価値を創造してきた企業への支援だけでなく、市内(或いは県内)の需要が喚起することが生命線となる企業や事業所(飲食店や観光業)への支援にも目配りをしていかなければなりません。
とりわけ、後者は、第一波が過ぎ小康状態となった今、せめて息継ぎだけでもできるだけの市内需要を喚起していくことで支えていかなければなりません。
それにはスピードが命です。
今しばらく、脳漿を絞り出す作業が続きそうです。
2020年06月03日
GIGAスクール構想に関する雑感
新型コロナウィルス感染症拡大で長期休校が現実的なものとなった中、それ以前から打ち出されていたGIGAスクール構想はまさに時流を捉えたものとなりました。
が…
正直申し上げて、“文部科学省は本当に現場の小中学校を理解しているのだろうか?”“文部科学省は情報通信ネットワークの初歩を理解した上で制度設計したのだろうか?”という懸念を抱かざるを得なかったのが今回のGIGAスクール構想を巡る顛末でした…
その辺りの話をしたいと思います。
私たちが驚愕した最大のポイントは、補助要件として求めてきた情報通信ネットワークが過大という言葉では表現できないほどの過剰水準であったということでした。
大変恥ずかしいことではありますが、私は旧郵政省出身であるにも関わらず、ICT分野には本当に疎く、当時の同期を始め、身近な同僚からはそのアンテナの低さっぷりは有名なほどダメダメ人間であります。
そんな私でも愕然とするほどのネットワークの過剰さですから推して知るべしです…(何のデータが一番容量を必要とするのかは分かりませんが、動画だらけのICT授業を行ったとしても要求水準の1%にも満たないのではないか…と思われるほどの大容量回線を要求してきたという感じです)
もちろん、当時は予算要求してきた教育委員会の資料を一瞥しただけで却下しました。
既存のネットワークで十分対応可能なのに、それほどまでに過剰なまでの大容量回線を整備しないと補助金を出さないと文部科学省は言ってきたのですから…(もちろん、補助金は全額補助ではなく一部補助である以上、市税を投入しなければならないわけで、次世代負担を考えると、文部科学省の補助金などは目の前にぶら下がったニンジンほどの役にも立っておりませんでしたが…)
それから数か月が経過し、改めて担当部局と協議したところ、どうやら市町村から膨大な金額の補助金申請が来たのがきっかけになったのか(ここは裏を取ったわけではありませんので、念のため…)、ネットワーク要求水準が大幅に緩和されていたため、私たちもGIGAスクール構想に参加することとしたのですが、これまでの顛末を振り返ると、何で文部科学省があれほどの過大なネットワーク要求をしてきたのか、本当に不思議でなりません…
文部科学省自身にICT分野における知見がなければ、総務省や経済産業省と共同すればいいと素直に思うのですが、それすら怠っていたということなのでしょうか?
軌道修正したのですから声高に言い張る必要もないのかもしれませんが、これまでの間の文部科学省の対応を含めてどうしても納得できなかったので、敢えて書き綴ることとしました。
2020年06月02日
こちらの日常も取り戻さないと…
この前の日曜日に八幡公園のリニューアルイベントがありました。
で、ですね…
市主催のイベントでは私が挨拶する機会が多いのですが、昨今の情勢を受けて、こうした市主催イベントはほぼ中止に追い込まれ、思い起こしてみれば、最後に人様の前で挨拶したのが2ヶ月ほど前…
その結果、挨拶では噛みまくり、話しながら自分で何を言っているのか覚束なくなったりと、個人的にはかなり反省しきりでありました…(ご来場いただいた皆さんには、挨拶の趣旨が伝わっていればひと安堵なのですが…)
ということで、日頃からの訓練はとても大事です。
まだまだ挨拶の機会は少ない状況が続きますが、挨拶の際にはこれまで以上に意識して臨んでいきたいと思います!
2020年06月01日
施設利用再開のお知らせ
本日より、3密の回避をどうしても避けることのできない屋内ランニング走路を除き、全ての公共施設の施設利用を再開します。
もちろん、私たちも、そして利用いただく皆さまも、新しい生活様式に沿った新たなルールを守った上でという条件でではありますが…
私たちも、従来通りの自由な利用を…と極力寄り添ったつもりではありますが、トレーニングルームの事前予約制の導入(関連記事はこちら)など、どうしても一定の制約が生じてしまう点についてだけはご理解いただければと思います(利用条件はこちらをご覧下さいませ)。
ちなみに、写真は本文とは一切関係なく、stayhome期間中に我が家の土間に吊るすこととなったハンモックの結び目。
昔は四苦八苦したロープワークですが、今はyoutubeのお蔭で随分と簡単に結べるようになりました。
2020年05月29日
感謝の気持ち
昨日、第一波最後となるメッセージを発出しました。
最後までお読みいただければ幸いです。
☆
5月25日に全ての都道府県において緊急事態の解除が宣言されました。
これまで多くの皆様の御努力によって三条市民に新型コロナウイルスに感染された方は確認されておらず、不要不急の外出の自粛や学校の臨時休業、公共施設の利用中止、イベント等の開催中止など、感染拡大防止の取組にそれぞれのお立場から御協力いただいたことに心から感謝を申し上げます。
また、市内の事業者の皆様におかれましては、三条市は、日本各地の取引先の方々との関係で成り立っているものづくりのまちであるにもかかわらず、約2か月間にわたってそうした方々との直接の面会を控えられるなど、多大なる御協力をいただきました。重ねて深く感謝を申し上げます。
全国の取引先の皆様におかれましても、私からのお願いをお聞き届けくださり、当地への訪問をお控えいただいたことに心から感謝を申し上げます。
この間、大変な御不便をおかけしたことについて、何卒御寛恕くださいますようお願いいたしますとともに、引き続きの末永いお付き合いを賜りますよう、お願い申し上げます。
なお、三条市では、これまで事業者の皆様をお支えするため、各種の支援策を実施してまいりましたが、時々刻々と変化する事態に合わせ、引き続き切れ目のない支援を実施してまいりますので、お気軽に次の窓口に御相談くださるようお願いいたします。【三条市商工課 電話0256-34-5610】
政府が緊急事態の解除を宣言したことを受け、今後につきましては、人との距離の確保や手洗い、各業界団体が示した業種別ガイドラインに基づく感染拡大防止のための取組など、「新しい生活様式」を実践しながら、皆様におかれましては、意識的に日々の生活や社会経済活動を以前の状態に戻していっていただければと思います。
三条市といたしましても、引き続き国や県と連携しながら、感染拡大の防止と私たちの日々の生活や社会経済活動の両立に向けた対策に取り組んでまいりますので御理解と御協力をお願いします。
2020年05月27日
予断を許しませんな…
緊急事態宣言は解除され、今日にでも新潟県の新たな方針が打ち出されるようです。
私たちも、新潟県の新たな方針を受けて、明日、必要な対応をしていく予定です。
が…
新型コロナウィルス感染症拡大による市内経済への影響を私自身が感じ取る必要もあることから、この第一波ともいうべき期間中に様々な分野の事業所さんなどにお邪魔して直接状況を伺っているのですが、一言で申し上げると、経営者の皆さまはそれぞれ処方箋を念頭に持ちながら必死の舵取りを続けている状況ですが、時々刻々と事態は変化しており、まだまだ予断を許さない局面を脱し切れておりません。
私たちもその空気の変化を敏感に感じながら、切れ目ない支援を続けてまいりたいと思っております。