2020年08月04日

新型コロナウィルス感染症に係る経済支援策を拡充します。

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新型コロナウィルス感染症拡大(+再拡大)に伴う地場産業への悪影響がなかなか改善されません。

三条市ではこれまで、企業と雇用を守ることが唯一かつ最善の経済支援策であると思いを定め、基本的にはこの二本柱("企業""雇用"を守ること)に特化した支援策を実行してまいりましたが、まだまだ先行き見通しが付かない中、更に財政出動することを決断し、これまでの経済支援を強化した上で延長することとしました。

まずは、これまで経済支援の対象範囲としてこなかった事業者に対し、財政出動することとしました。

具体的には、30%以上50%未満の範囲内で1ヶ月でも売上高が昨年同月と比較して落ち込んだ事業者に対して、固定費支援を4月まで遡る形で行います。

従来は持続化給付金対象事業者(1ヶ月でも売上高が昨年同月と比較して50%以上落ち込んだ事業者)のみを対象に、企業そのもの並びに従業員を守るため人件費を含む固定費補助を行ってまいりましたが、そこまで売上げの落込みは見られないものの、長引く悪影響により、経営体力が奪われているとの声を数多く伺うことになった中、持続化給付金対象事業者のそれほどではないものの、1回限定の協力金という形ではなく、毎月毎月発生する(或いは発生してきた)固定費に対してその月ごとに補助支援を行うという制度設計にさせていただきました。

続いて、支援対象期間でありますが、今ほど申し上げた新規拡充策を含めた三条市独自の経済支援措置全般をまずは1ヶ月延長することとしました。

これは政府による雇用調整助成金の特例措置が9月末で期限を迎えることによるものですが、昨今の報道によれば、政府与党はこの特例措置の期間を更に延長することに含みを持たせているようですので、私どもも当座9月末までとしている支援対象期間について柔軟に取り組むつもりです。

以上の支援措置を今週から開始したいと考えております。

詳しくは市HPをご覧いただければと思います。
posted by 国定勇人 at 09:36| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月03日

夏が来た!の一方で…

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新潟もようやく梅雨が明け、本格的な夏がやってまいりました。

でも他方で、新型コロナウィルス感染症は節目を迎えるどころか、新潟県内でも注意報が新たに発令されております。

でも、こんなときだからこそ、私は敢えて申し上げたい。

感染拡大地域からの水際対策は徹底しなければなりませんが(詳しくはこちら)、県内における日常生活、社会経済活動はまだまだ"過度に恐れる"段階にはなく、"正しく恐れる"段階であり、うがい、手洗い、咳エチケット、手指消毒といった感染予防策、三密回避策の徹底さえ気を付けていただければ、これまでどおりお過ごしいただいて構いません。

県内にだって、楽しめるところはたくさんあります。

下田郷も含めて、今だからこそ、是非県内の良いところの再発見の旅に出掛けましょう!
posted by 国定勇人 at 12:33| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月31日

内閣府が検討している避難情報の見直しについて

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今週初めに、新聞各紙が一斉に"内閣府、避難情報を一本化へ"という旨を報じました(比較的全体像を解説していると思われる記事はこちら)。

私は中央防災会議防災対策実行会議の委員を仰せつかっているため、この報道には強い関心を持っております。

で、この見直しの方向性について私の意見をまず簡潔に申し上げると、"賛成"であります。

でも、複雑な気持ちの上での"賛成"でありますので、ここでその想いを吐露したいと思うのですが、私は今でも"避難勧告""避難指示"という市町村長が持つ2種類の災害対策基本法に基づく避難情報発令権限を手放すべきではないと考えております。

特に、水害のように、雲行きが怪しくなってから実際の災害発生までの時間がある程度確保できるようなタイプの災害においては、災害危険性の逼迫度が時々刻々と変化していくため、地域住民とのリスクコミュニケーションを図る道具は多ければ多いほど良く、その象徴である法的権限を有する避難情報も同様に多ければ多いほど良いと考えるからです。

この点について、多くのマスコミが端折って報じているように、今回の見直しがただ単純に"避難勧告"と"避難指示"を一本化するということだけであれば、もちろん反対でしたし、未曾有の被害を受けた水害を2度も経験した市の市長として、反対の論陣を最後の最後まで張り続けなければならないという覚悟を持っておりました。

また、今回の見直しのきっかけとなった大きな論拠の1つに"警戒レベル4の中に「避難勧告」と「避難指示」が混在していることは地域住民を混乱させるだけである。分かりやすくシンプルにメッセージを出すためにも、この2種類の避難情報を一本化すべきである"というものがあるのですが、これも私には到底理解できない見解でありました。

何故ならば、"避難勧告""避難指示"は昭和36年の災害対策基本法成立以来50年以上にわたって運用されてきた法的根拠を有する避難情報であるのに対し、5段階の"警戒レベル"は昨年から運用が始まったばかりの法的根拠を有さない避難情報であるばかりか、"避難勧告"発令段階から"避難指示"発令段階に至るまでというリスクコミュニケーションをできるだけ細かく取らなければならない最も重要な時間帯を"警戒レベル4"と一括りにしてしまった、むしろ"警戒レベル"の設定そのものに問題があると言わざるを得ないものだからです。

それでもなお、何故、私が"賛成"なのかということでありますが…

今回の見直しではまず、"警戒レベル"の考え方に修正を施すこととしております。

つまり、"災害発生(=リードタイム確保不可)"のときのみと位置付けられていた"警戒レベル5"の考え方を見直し、新たに"災害が発生しているおそれ若しくは災害発生直前(=リードタイム確保は困難であるものの、リードタイム確保不可ではない)"という状況もまた"警戒レベル5"に組み込むこととしたのです。

これにより、従来の"警戒レベル4"の状況のうち、より事態が逼迫している状況の時間帯(市町村の考え方によっては避難指示を発令すべきと考える時間帯)が切り出され、"警戒レベル5"に組み入れられることとなりました。

その上で、"警戒レベル5"の状況下において、緊急に安全を確保するよう促す避難情報を新設し、災害対策基本法上に位置付けることとする…これが今回の見直しの全体像であるというのですから、私は反対の矛を収めることとしました。

私なりに解釈すれば、今回の見直しにより、避難勧告発令レベルが"警戒レベル4"に、避難指示発令レベルが"警戒レベル5"に改組される、ということ過ぎず、後から運用が開始された警戒レベルと従来の災害対策基本法上の避難情報との整合性がようやく図られたと見るべきですからね。

以上、多くの皆さんには、何の興味も持たれないニッチな話題だったかと思いますが、ある一定のニッチな階層の方々には是非とも、私の想いを知っていただきたく、拙ブログで吐露させていただきました。

次回からはまた通常のブログに戻ります…
posted by 国定勇人 at 11:08| 新潟 ☔| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月30日

三条マルシェらしい新しい生活様式ですなっ!

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歩行者天国と大小様々な企画を組み合わせた、三条市が誇るイベント"三条マルシェ"。

月に1回ほどのペースで開催され、開催の都度数万人規模の市民の皆さまにお越しいただき、すっかり日常生活の一部に溶け込んだ"三条マルシェ"ですが、今般の新型コロナウィルス感染症の感染拡大に伴い、今年の開催が一度もできずにおりました。

そんな折、実行委員会のYさんに会う機会があって、よもやま話をしていると、"ただ単に延期するのでは、三条マルシェらしくない""政府が提案した「新しい生活様式」を正面から受け止める形で、三条マルシェらしい尖ったスタイルでの開催はできないだろうか"という話の流れに…

で、"じゃ、そういうわけで宜しくっ!(何かいいアイデアを考えてね)"といつもの調子でボールを投げるだけ投げて、その日は分かれたのですが…

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流石は、我らが誇る三条マルシェ実行委員会です。

彼ら彼女らが考えた、新しい形とは"完全ドライブスルー型"の三条マルシェ。

飲食や雑貨の購入はもちろん、ライブイベントも全てクルマの中で完結するスタイルを考えてくれたのです!(関連記事はこちら

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残念ながら、来場者数は想定していたよりは少ない結果となりましたが、こうした新しいスタイルを世の中に提案できただけでも、大きな成果があったと思います。

個人的には、YouTubeのライブ配信を始めとするSNSと連動する形で、それぞれがそれぞれのクルマに乗っていても、何らかの一体感、臨場感が得られるテイストを付加できれば、もっと面白くなるのではないかな?と思いましたが、いずれにしても、更にヴァージョンアップした形で、必ず第二弾を開催してくれることでしょう!

その日を楽しみにしたいと思います!
posted by 国定勇人 at 14:12| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月29日

差別的取扱いなのか…

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昨日も触れましたが、三条市は水際対策の一環として、市内公共施設の利用、市主催イベントへの参加について、@東京都在住の方々についてはご遠慮いただいているほか、A大阪府、福岡県、埼玉県、愛知県、奈良県、京都府、千葉県、滋賀県、神奈川県、和歌山県、兵庫県及び鹿児島県在住の方々については、住所及び氏名の確認並びに行動履歴の記録等の依頼をお願いしているところです。

こうした措置について、先日の記者会見で、"この取扱いについて、東京都民に対する差別に当たるのではないか?"との質問を頂戴しました。

この質問をした記者によれば、ネット上でも話題になっているとのことでしたので、ネット世界の端くれに位置する拙ブログでも改めてお答えした趣旨をご紹介したいと思います。

が、その趣旨を説明する前に…

今回の事案の前提にあるのは"新型コロナウィルス感染症対策"であるということを確認する必要があります。

"何を当たり前のことを…"と思われるかもしれませんが、この世の何人にも原因があるわけでも、この世の何人も悪者なのではなく、諸悪の根源は新型コロナウィルスそのものにあり、我々人類が立ち向かわなければならないのは新型コロナウィルスそのものであるということです。

でも一方で、この新型コロナウィルス感染症は単独で舞い込んでくるのではなく、ヒトを介して感染拡大していくということも忘れてはなりません。

その上で…

感染が確認されていない地域では、新型コロナウィルス感染症を持ち込ませないことが感染症対策の基本となります。

そして、新型コロナウィルス感染症を持ち込ませないためには、感染症に罹患しているヒトの立ち入りを制限するほかありません。

しかしながら、実際には誰が罹患しているかを完全に把握することは困難なため、感染拡大している地域(市中感染している可能性が排除できない地域)からのヒト全体を制限するほかありません。何故ならば、感染拡大(≒市中感染)している地域では、誰が罹患しているのか分からない状態に陥っているからです。

今回世界中で実施されている外国の渡航制限はまさにこれに当たり、日本でも、一部の国を除いては、外国からの入国が厳しく制限されております。

でも、これは、例えば、中国人を差別しているわけでも、米国人を差別しているわけでも、欧州人を差別しているわけでも、アジア人を差別しているわけでもありません。

ひとえに、新型コロナウィルス感染症が拡大しないための感染症対策なのです。

そして、これは、相手が新型コロナウィルス感染症である以上、"国"単位が望ましいのか、"都道府県"単位が望ましいのか、それ以外が望ましいのか正しい答えがあるわけではありません。

さて、ここでようやく私たちの施設制限に対する考え方に入るわけですが、それでは翻って、国内の状況はどうか、そして三条市を取り巻く環境はどうかということになります。

現在の三条市が置かれている状況は、一昨日初めて感染確認事例が生じましたが、その封じ込めに成功し、もちろん全数調査をしているわけではありませんが、全国一律に規定されているPCR検査をすべきかどうかのスクリーニング結果から類推すれば、依然として、感染が確認されていない地域であるということがあります。

他方で、東京都や上記12都道府県は、厚生労働省が6月19日に発出した"今後を見据えた新型コロナウイルス感染症の医療提供体制整備について"の中で、社会への協力要請を行うタイミングとした人口10万人あたりの週平均新規感染者数が2.5人という閾値を既に上回っており、それは即ちこれらの地域が感染拡大(≒市中感染)している段階に突入していることを意味し、誰が罹患しているのか分からない状態にあると言わざるを得ません(そうでなければ、社会への協力要請などする必要もないのですから…)。

とりわけ、小池都知事はこうした事態を憂慮し、本日新たに"夏休みは外出を控えて"という発信をしており、まさに都民に対して協力要請を行っているところです。

こうした状況を鑑み、三条市では、"新型コロナウィルス感染症を持ち込ませない"という基本姿勢に立ち返り、誰が罹患しているのか分からない段階に突入している東京都を始めとする上述の都府県在住の方々に対して、三条市民を守り、三条市の日常生活、社会経済活動を守るため、世界中で渡航制限が行われているのと同じ考え方の下、唯一直接権限を発揮することができる市内公共施設への制限を行っている次第であります。

これはもちろん、我が国がアジア人や米国人、欧州人などを差別するために渡航制限措置を講じていないのと同様、私たちもまた東京都民などを差別するためではなく、あくまで新型コロナウィルス感染症対策として講じているものであります。

殆どの方々はこうしたことをわざわざ書くまでもなく、ご理解いただいているものと思いますが、記者さんからご質問をいただいたので、改めて考え方を整理させていただきました。

何卒、ご理解賜ればと思います。
posted by 国定勇人 at 16:08| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月28日

水際対策について(重ねてのお願い)

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三条市内で初めて感染が確認された方について、保健所を有している(感染症対策に法的権限を有する)新潟県による会見等でも、感染経路が"東京で感染したと思われる"旨説明があったとおり、改めて水際対策が重要であるとの認識を新たにしたところです。

三条市では、東京を中心とする感染の再拡大の兆候が見られて以降、水際対策を再起動しているところですが、ここに改めて、水際対策に関するお願い事項を非公式に逐条的に解説していきますので、ご一読いただき、ご協力いただければ幸いです(お願い事項が記載されているメッセージの原文はこちらに、水際対策について言及しているブログはこちらこちらにあります)。



〇東京都との不要不急の往来自粛について(東京都からの来訪自粛も含みます)

東京都との往来及び来訪(以下"往来等"と呼びます)については、不要不急の往来等の自粛をお願いしております。

今般の東京都との往来等の自粛要請に当たっては、"往来等自粛すべき事由""往来等やむなしとする事由"それぞれについて代表的な事由例を明記させていただいております。即ち、@"往来等自粛すべき事由"としては"旅行""帰省"を、A"往来等やむなしとする事由"としては"就職""転勤""進学""出張""里帰り出産""冠婚葬祭"を例示しましたので、参考にしていただければと思います。

なお、東京都在住の方々については、市内公共施設の利用、市主催イベントへの参加をご遠慮いただいております(この点については改めて申し述べたいと思います)。


〇大阪府、福岡県、埼玉県、愛知県、奈良県、京都府、千葉県、滋賀県、神奈川県、和歌山県、兵庫県及び鹿児島県への往来等に際しての慎重な判断依頼について

上記12府県との往来等については、慎重に判断していただくようお願いしております。

ここでいう"慎重に判断"とは、極力、東京都との往来等の自粛要請に倣っていただきたいという趣旨です。

何故ならば、私どもが把握している政府が発出している行政文書のうち唯一"社会への協力要請を行うタイミング"に言及しているものの中に、その具体的な閾値として"人口10万人あたりの週平均新規感染者数2.5人"を上回っているのが東京都に加え、この12府県だからです。

この背景事情を踏まえれば、本来であれば、これら12府県も東京都と同様の取扱いとすべきかもしれませんが、不要不急の他県への移動を控えるよう都民に協力を求めた都知事と異なり、これら12府県知事からは都知事のような言及がなされていないため(加えて、新潟県知事からも東京都との往来以外には言及がなされていないため)、保健所を有しない(感染症対策に法的権限を有しない)三条市としては、これらの知事の発言を十二分に尊重せざるを得ず、東京都との往来等とそれ以外の12府県のそれとの間で表現上の一定の線引きをすることとしたというのが真意であると捉えていただければ幸いです(なお、三条市職員及びそのご家族に対しては、東京都とこれら12府県との間に線引きを設けることなく、公私にわたる13都府県との往来等の禁止を指示しているところです)。

なお、これら12府県在住の方々については、市内公共施設の利用、市主催イベントへの参加に際し、住所及び氏名の確認並びに行動履歴の記録等の依頼をお願いしているところです(この点については、東京都民の利用のご遠慮と同様、改めて申し述べたいと思います)。


〇上記13都府県との往来を余儀なくされる方々への要請について

往来等を余儀なくされる方々には、@マスクの着用や三密の回避などの感染予防策、往来後の健康観察(2週間程度)の徹底、A万が一の際に感染経路を追跡できるよう、行動履歴(どこで、誰と、どれくらいの時間、どのような形で会った、どの飲食店を利用したなど)の記録及び保存(2週間程度)、BCOCOA(接触確認アプリ)の利用、をお願いしております(東京都などからの来訪者と会う場合も同様にお願いしております)。

私もCOCOA(接触確認アプリ)を利用しておりますが、利用手続きは簡便です。是非ご利用下さいませ。


〇東京都(できればプラス12府県)からの来訪者との会食について

東京都などからの来訪者との会食については、特に慎重に判断していただくようお願い申し上げます。

ここでいう"特に慎重に判断"とは、@できれば会食の機会を避けていただきたい、Aやむを得ない場合は、“対面ではなく横並び(或いはできるだけ2m程度の間隔を空ける)”“おしゃべりは控えめに”といった政府が推奨している新しい生活様式を徹底する形で会食をしていただきたい、という趣旨です。

これは、普段の市民生活における飲食に際しては、同一グループ間であれば、手指消毒以外はあまり細かいことを申し上げていないところですが、そのルールは東京都などからの来訪者との会食については適用しませんよ、かなり厳格なルールを適用しますよ、という趣旨です。



以上、クドクドと書き綴りましたが、何卒ご理解、ご協力を賜ればと存じます。

宜しくお願い申し上げます。
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2020年07月27日

本件に関する大きな山は越えました。

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先ほど、新潟県より、三条市内で初めて感染が確認された患者さんに係る濃厚接触者について、@県内における濃厚接触者は2名であったこと(いずれも三条市在住者)、AそのいずれもPCR検査の結果陰性であったこと、が発表されました。

この事実確認により、今回感染が確認された方を原因とする更なる市内感染の広がりはなくなりました。

あとは、この患者さんの症状が快復され、陰性に転ずることを祈るばかりです。

その上で…

改めて感じたのは、水際対策の重要性。

ピンポイントでの封じ込めができれば、市内における日常生活、社会経済活動をこれまで通り維持していくことが可能となることを今回の事案は私たちに示してくれました(というわけで、過度に恐れることなく、市内における日常生活、社会経済活動は普段どおりやっていきましょう!)。

というわけで、明日にでも、水際対策で協力を申し上げる点について、改めて書き綴ってみたいと思います。
posted by 国定勇人 at 16:35| 新潟 ☔| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

これ以上知らないし、詮索しません。

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<患者の概要>
1 年代:30歳代
2 性別:男性
3 職業:会社員
4 居住地:三条保健所管内(三条市)
5 症状・経過 :@7月24日から発熱あり(24日:38.4°C、25日:37°C台)、A7月24日帰国者・接触者相談センターに相談、B7月25日帰国者・接触者外来において検体採取、C7月26日保健環境科学研究所における検査の結果、陽性が判明
6 行動歴:7月13日〜16日、20日〜22日まで東京都で勤務
7 濃厚接触者:現在調査中



以上が、保健所を有する(感染症対策の法的権限を有する)新潟県が昨日発表した、三条市内で陽性が確認された方に関する情報の全てであり(報道資料はこちら)、私たち三条市もまた、皆さんと同様、これ以上の当該患者さんに関する情報を全く持ち合わせておりません。

そして、これ以上の情報を三条保健所から入手するつもりもありません。

何故ならば、陽性確認後の三条保健所の対応手順を伺えば、当該患者さんを原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないからです。

では、陽性確認後の三条保健所の対応手順はどうなっているのか…

ここは隠す必要もありませんし、情報を開示し、情報を共有することで、感染拡大に対する不安も(私たちもそうであったように)相当程度軽減されると思いますので、ここに披露したいと思います。

まず、感染拡大をピンポイントに抑えるためには、濃厚接触者の洗い出しが必要不可欠です。

濃厚接触者とは、@陽性患者に症状が現れた2日前から、A陽性患者がマスクを着用しない状態で1m程度の範囲で15分間接触していた者、を指します。

これについては、これまでも巷間言われてきたことでもありますし、これまでの専門家間における議論の蓄積の中で示されてきた事柄でもありますので、そんなに違和感はないと感じ取っていただけると思います。

この洗い出しが昨日から急ピッチで始まっているのが今日現時点での状況です。

その上で…

保健所から連絡を受けた(既に連絡は始まっております)濃厚接触者は、連絡を受けたその瞬間から、その後のPCR検査の結果如何に関わらず、2週間の外出自粛が求められます。

ここでの最大のポイントは、その後受けることとなるPCR検査の結果、陰性であったとしても、2週間の自宅待機が要請され続けるということ(もちろん、陽性反応が出た場合には、直ちに入院措置となり、その方を起点とする濃厚接触者の洗い出しが別途イチから始まります)。

この安全サイドに立った隔離措置によって、当該陽性患者を原因とする感染拡大リスクは限りなくゼロになると認識しております。

こうした手順が確立されている以上、何の科学的知見を有さない私たちがそれ以上の情報を知ろうと余計な詮索をすることには、如何なる意味も正義も存在しません。

そこにあるのは(詮索している当事者がどういう想いで詮索しているかどうかに関わらず、社会的評価としては、)単なる好奇心のみであり、誹謗、中傷、いじめに加担する結果を招く以外何も生み出さないということであります。

昨日発出したメッセージには、そうした思いも込めさせていただきました。

まだお読みでない方は是非ともご一読下さいませ。

もう1つ申し上げたかった水際対策については、改めて書き綴りたいと思います。



今朝の新聞に、災害時における避難情報の一本化が一斉に取り上げられておりました。

これについては中央防災会議防災対策実行会議の委員として申し上げたいことがあるのですが、新型コロナウィルス感染症対策がひと段落してから書き起こしてみたいと思います。
posted by 国定勇人 at 12:41| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月26日

三条市内での感染確認を受けての市民の皆さま等へのお願い

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本日、新潟県より、7月13日から16日まで、20日から22日までの間、東京都で勤務した行動歴を持つ三条市民1名の新型コロナウィルス感染症の感染確認が発表されました。

これを受け、私からのメッセージを発出しました。

このメッセージにおいて申し上げたかったポイントは、@三条保健所において濃厚接触者を洗い出し、自宅待機等の措置を講ずることにより、今回感染が確認された方を原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないことから、過度な詮索や誹謗中傷はもちろん、過剰な反応を控えていただきたいこと、A勇気を持って検査を受けていただいたことに感謝するとともに、感染拡大の防止の観点から、いつもと違う症状が現れた場合には、本日感染が確認された方のように勇気を持って検査を受けていただきたいこと、Bこれまで申し上げてきた水際対策に今まで以上にご協力をいただきたいこと、の3点であります。

まずは下記メッセージをご一読いただければ幸いです。

なお、市内小中学校、幼稚園、保育所、保育園については、休校や休園等の措置は行わず、通常通りに授業等と行います(施設利用、イベント参加については、こちらをご覧下さいませ)。



本日、三条市内において新型コロナウイルスに感染された方が確認されました。

感染が確認された方はお一人であり、現在新潟県において濃厚接触者の調査等が行われておりますが、濃厚接触者とされた方に対しても症状の有無に関わらずPCR検査を実施し、検査結果が判明するまでは全員が自宅待機となります。その上で、仮に陽性であった場合には直ちに入院となり、また、陰性であった場合にも念のために接触から14日間は自宅待機を継続することになります。

このことから、今回感染が確認された方を原因とする更なる感染の広がりはほぼ考えられないため、不安を感じるお気持ちは十分に理解できますが、過度な反応等は控えてくださいますようお願い申し上げます。

また、これまで全国では、感染が確認された方に対する詮索や誹謗、中傷、いじめといった卑劣な行為がしばしば行われております。

しかしながら、今回感染が確認された方は、そうした状況にも関わらず、勇気を持って検査を受けてくださったものであり、三条市長として心から感謝を申し上げるとともに、万が一にも御本人が誹謗、中傷などを受ける事態に陥らないよう、市民の皆様に御理解と御協力をお願い申し上げます。

予防策を万全に講じていたとしても罹患してしまう可能性はあります。仮にいつもと違う症状が現れた場合には、周囲の目が気になるかもしれませんが、今回の方のように、隠すことなく勇気を持って検査を受けてください。それが結果的に感染拡大の防止にもつながります。

私どもといたしましては、引き続き、新潟県と密接に連携しながら、これまで実施してまいりました感染が拡大している地域への往来等の自粛要請などといった水際対策を適宜適切に講じてまいりますので、皆様におかれましても7月17日の私からのメッセージでお願いした次のことなどについて、改めて御協力をお願いいたします。

@知事が域外への移動の自粛を住民に要請している東京都への旅行や帰省等の不要不急の往来(※1)は、自粛くださるようお願いいたします。
A東京都からの旅行や帰省等の不要不急の来訪(※2)は、自粛くださるようお願いいたします。
B知事が域外への移動の自粛を住民に要請していないものの、厚生労働省が示している社会への協力要請を行うタイミング(※2)を過ぎている大阪府、福岡県、埼玉県、愛知県、奈良県、京都府、千葉県、滋賀県、神奈川県、和歌山県、兵庫県及び鹿児島県への往来は、慎重に判断されるようお願いいたします。
C上記Bの12の府県からの来訪は、慎重に判断されるようお願いいたします。

繰り返しになりますが、現在は市中での感染が広がっているという状況にはありませんので、くれぐれも過度な反応等は控えてくださいますようお願いいたします。

※1 不要不急の往来(来訪): 就職、転勤、進学、出張、里帰り出産、冠婚葬祭などに伴う往来等以外のもの
※2 社会への協力要請を行うタイミング 基準日(人口10万人当たりの週平均新規感染者数が2.5人となった日)から1日〜7日後
posted by 国定勇人 at 16:33| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月22日

神は細部に宿るはずでは…

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長年にわたり職員の胃袋を掴み続け、近隣の皆さまからも愛され続けた市役所地下にある"ひめさゆり食堂"が本日を以って閉じることとなりました。

閉じることとなった要因は、経営的なものではなく、制度的なもの…

障害者総合支援法では障がい福祉サービス事業所ごとにサービス管理責任者を必ず配置しなければならないのですが、サービス管理責任者の資格要件が厳しい(8年の実務経験など)こともあって、サービス管理責任者のパイの奪い合いが始まっており、その結果、待遇面でなかなか太刀打ちできない地方都市の社会福祉法人から競争力のある都心部に人材が奪われ、サービス管理責任者を確保することができなくなった福祉サービス事業所は存続することが制度的に許されなくなり、その結果、閉鎖を余儀なくされる…

大雑把に申し上げると、今回の"ひめさゆり食堂"の閉店に至る経緯はこんな感じです。

もちろん法制度の趣旨にも堂々たる正義がきっと存在するのでしょう。

そこをロクに勉強もせずに苦言を呈するのも如何なものかということも十分に理解しているつもりですが、今日まで大過なく運営され、冒頭申し上げたとおり、当市職員や近隣の皆さんの胃袋を満たすのみならず、そこに通い働くことで、障がいを持ちながらも人生の幸せの一端を感じていた食堂スタッフが、サービス管理責任者が配置できないというそれだけの理由で、一夜にして路頭に迷うことになることとなるのです(もちろん、社会福祉法人の皆さまとも相談の上、そんなことはさせませんが…)、少なくとも現場では…

恐らく想定していなかった事象なのでしょうが、これが地方における障がい福祉分野の実態であります…

この現実を目の当たりしては、やはり、どこに正義があるのだろうか…と呟かざるを得ません。

これから、3ヶ月間、庁舎の耐震補強工事の関係で物理的にも閉鎖を余儀なくされるのですが、こうした点が何とかならないものだろうか、考えを巡らせてみたいと思います。

いずれにしても、ひめさゆり食堂の皆さま、これまで長きにわたって、ありがとうございました。

カツカレーを頼むとき、いつもいつも、大好きな福神漬けを大盛にしてくれて、本当にありがとうございました。

いつか必ず、再会を果たしましょうね!

(大変申し訳ございません。私の理解力不足の点があって、アップしたときの文章に加筆修正を加えております。)



明日は、三条マルシェが"新しい生活様式"に則った尖ったスタイルで再出発します

題して、ドライブスルーマルシェ!

改めてご報告させていただきます。
posted by 国定勇人 at 09:38| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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