2020年07月07日

水際対策を再起動します。

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東京都における新型コロナウィルス感染症再拡大を受け、東京都の往来に関する水際対策を再起動することとしました。

今回講じた水際対策については下記のメッセージのとおりですので、何卒お読みいただければと考えておりますが、本日発動した水際対策レベルは、自然災害に係る私どもが発する避難情報(避難準備情報<避難勧告<避難指示)を例に取れば、“避難準備情報”発令段階に当たります。

自然災害同様、今後の東京都の感染拡大状況によっては、水際対策レベルを今後、“避難勧告”レベル、“避難準備情報”レベルに格上げする可能性もありますので、私どもの発する情報に対して、今まで以上に関心を寄せていただければ幸いです(メッセージ原文はこちらです)。



5月25日に新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態の解除が宣言されましたが、ここ数日東京都においては、1日当たり100人を超える感染の確認が続いています。これを受け、小池東京都知事は、不要不急の他県への移動を控えるよう都民に協力を求めており、花角新潟県知事も東京都を行き来する場合には、慎重に行動するよう県民に注意を促しています。

さらに、こうした東京都の状況は、厚生労働省が示している、感染拡大防止のための外出の自粛要請などといった「社会への協力要請を行うタイミング」を既に過ぎているとも考えられます。

これらの状況を踏まえ、当市での感染拡大を防止し、市民生活、市内における社会活動及び経済活動を守ることを目的に、三条市職員の職務上の東京都への往来等について当分の間、次のとおり対応することとしました。

〇職務上の東京都への往来の原則禁止等(職員の都内への出張、当市の事務事業の実施に伴う東京都からの来訪の禁止など)
〇職員及び職員の関係者(家族、知人等)によるプライベートでの東京都との往来の自粛要請

市民の皆様におかれましては、こうした三条市の対応も参考に、東京都との往来について慎重に御判断くださるようお願いいたします。

やむを得ず東京都へ行かざるを得ない場合には、マスクの着用や三密の回避などの感染予防策、その後の健康観察を徹底するとともに、万が一の際に感染経路の追跡を行えるよう、行動履歴(どこで、誰と、どれくらいの時間、どのような形で会った、どの飲食店を利用したなど)の記録、COCOA(接触確認アプリ)の利用について御検討くださるようお願いいたします。

また、東京都からの来訪者と会う場合にも同様に行動履歴の記録等をお願いいたします。(健康観察や行動履歴の記録の保存は、東京都への往来等の後、2週間は実施されるようお願いいたします。)

今後の感染の拡大状況などに応じて、改めて県外との往来の自粛要請など、更に強いメッセージを発出することもあり得ますので、その際には三条市での感染拡大を防ぐため、特段の御協力を賜りますようお願い申し上げます。

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なお、今後の水際対策レベルの格上げ、それぞれのレベルでの具体的な対策事項に資するよう、燕三条駅乗降客調査を再び行うこととしました。

現段階では、乗降客の動向、傾向を把握できれば十分ですので、水曜日、土曜日の週2回のみ行うこととし、その結果については市HPにおいて公表しますので、随時ご確認いただければ幸いです(写真は先日、新潟に向かう際に撮ったものです。新型コロナウィルス感染症が拡大する以前には想像すらできないほど、燕三条駅の乗降客が少ないこと、首都圏との往来が緊急事態宣言解除後も戻り切っていないことが一目で分かります)。



こうした水際対策は全て、市内における日常生活、社会経済活動を守り切りるためのものですので、ご理解、ご協力いただきますよう、お願い申し上げます。
posted by 国定勇人 at 12:22| 新潟 ☔| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月06日

二方面作戦の必要性

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この週末、九州を中心に深刻な豪雨災害が発生しており、今もなお現在進行中です。

私たち水害経験のある市町村長によって組成されている水害サミットでは、初動対応に少しでも気持ちに余裕を持って臨んでいただくため、災害がまさに発生せんとしている市町村長に対して“災害時にトップがなすべきことは…”を送付させていただきました。

これらの箇条書きの心得が少しでも役に立っていることを祈るばかりですし、これを読んで市町村長さんが気持ちを落ち着くことができ、そのことを通じて1名でも多くの住民が助かることを念ずるばかりです。

なお、私たちは、いつでも応援できる体制を整えておりますので、何なりとお申し付けくださいませ。

その一方、東京都では連日、新型コロナウィルス感染症の新規感染者数が100名を超えているばかりではなく、6月19日に厚生労働省が都道府県に発出した文書の中で示された“社会への協力要請の推計上のタイミング”の検討の目安とされている“基準日(人口10万人当たりの週平均新規感染者数(報告数)が2.5人となった日)から3日目”を既に経過し、なおかつ数日間超過し続けております。

こうした状況を鑑みれば、三条市内の、新潟県内の日常生活、社会経済活動を極力従前どおり維持していくためにも、水際対策を(対策レベルの高低はあれども)再び講じなければならない局面に入りつつあるのではないのかと考えております。

この新型コロナウィルス感染症対策は、まさに私たち自身の問題でもあるので、今日中に何らかの一定の方向性を纏め上げていきたいと考えております。

方向性がまとまり次第、改めて書き記したいと思いますので、しばしお待ちいただければ幸いです。



写真は、喜多方らーめんの名店“坂内食堂”さんの中華そば。

朝らーめんだけを食してとんぼ返りするという強行日程で昨日行ってまいりました(この店以外にもプラス2店ほど…)。

らーめんが美味しかったのはもちろんのことですが、流石に全国各地からファンが訪れる地域だけあって、三密対策が様々な形で、なおかつ以前からあるルールを上手に応用する形で講じられており、大変勉強になりました。

特に、並ばせないために混雑時によくお目に掛かる名前と人数を記入させる方式を、店を開いている間は常時お客さんにお願いすることで、クルマなどで待ち時間を過ごす工夫を施しているところなどは、コロンブスの卵的発想で妙に感心してしまいました!

色々な良き取組を貪欲に吸収していきたいものですよねっ!
posted by 国定勇人 at 12:52| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月03日

この数値をどう読み解くのか?

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東京の新型コロナウィルス感染症の新規感染者が2日連続で100人を超えたとのこと。

これをどう読み解くのか…

ここがとても重要だと思うのです。

検査体制が強化されたのであれば、従前の体制で計算し直すと5月上旬までと比較してどうなのか…

とりわけ、感染経路不明者のこの数は、レベル合わせをした上で第一波と比較して、どう読み解くべきなのか…

こうした点を東京都から示していただけると、新幹線で繋がっている私たちの地域も手の打ちようがあると思っております。

客観的な分析公表を期待したいと思います。



写真は、燕三条地域のラーメンの名店の1つ“”さんの店頭にあるシンボル、ウルトラマンがマスクをしている様子。

早く、ウルトラマンがマスクを取ってもいい状況にしていきたいですよね。
posted by 国定勇人 at 12:55| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月02日

反転攻勢の準備はしないとね!

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新型コロナウィルス感染症拡大の影響を最も受けている業種の1つが飲食店。

それに、各種観光関連産業。

道の駅燕三条地場産業振興センター内にある“燕三条イタリアンbit燕三条本店”もまた、そんな深刻な影響を受けているお店の1つ…どころか、産業観光に訪れる国内外のお客さまに、ものづくりの世界観を味とカトラリーの両面から満足したいただく一大ゲートウェイとしての機能を担っていただけあって、余計にそのダメージは深刻でありました。

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でも、産業観光の玄関口としてただ単に手を拱いているわけにはいきません。

来るべき観光需要の回復のために、この耐え忍ぶべき時間を有効に活用せねば…

そんな想いから出来上がってきたのが、ものづくりの世界観を味とカトラリーの組合せだけで魅せるのではなく、身体全体を音と映像で包み込むプロジェクションマッピングを取り入れて、まさに5感で体感していただく5D体感型レストランのリニューアルっ!

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昨年3月のオープン以来、数多くの方々に体感していただき、好評を博してきた5D体感型レストランですが、さらに圧倒的な臨場感を貪欲に追求しようということで、今回、プロジェクションマッピングを刷新することとしました。

先日、その最終チェックに臨んだのですが…

本当に凄いですよっ!

新型コロナウィルス感染症が世界的に一定の収束を見せ、国内のものづくりファンはもとより、海外のものづくりファンに体感してほしい!と、つくづく感じた次第であります。

リニューアルの告知は、間もなくレストラン側からされると思いますので、是非とも足を運んでいただき、ちょっと贅沢なひとときを味わってみて下さいませ。
posted by 国定勇人 at 11:46| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月01日

こんなところにも新しい生活様式が…

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本日は、燕三条エフエム放送の“県央のおもしろびと”に生出演。

1年ぶりにひとちんこと、高野ひとみさんと、アハハガハハの数十分を過ごさせていただきました(冒頭、嫌々ながら⁉、いつも顔を合わせているさとちんこと、見附市在住の佐藤さんとも共演させていただきました…(笑))。

とまぁ、これだけを書けば、いつもと同じ光景なのですが、新型コロナウィルス感染症拡大の影響は、燕三条エフエム放送のスタジオにまで及んでおりました…

まずは、リスナーさんに直接聞いて頂けるブースフロア。

観覧席の数が思い切り間引かれ、徹底的な3密回避策が講じられておりました。

もちろん、収録スタジオも然り…

メインパーソナリティのひとちんさんと私との間をアクリル板で仕切るだけでなく、その上で、お互いマスクを着用という徹底ぶり…

話している途中で息苦しくなったりしてくるだけで、これまで慣れ親しんできたスタジオ収録の光景とは異なる世界に私たちは突入してしまっているのだと身を以って感じてしまいます。

今後とも、試行錯誤を重ね模索しながら、感染拡大段階に応じた適度な“新しい生活様式”を確立していきたいですね!

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さて…

新潟日報にも既報通り、三条市出身で3年間新潟県庁で獅子奮迅の活躍をされた佐久間総務管理部長が古巣の財務省に戻ることとなりました。

しかも、大臣秘書官としてっ!

霞が関に身を置いたことのある私は、この知らせに驚愕してしまいました。

王道中の王道を進んでいるではありませんかっ!

三条自慢の宝であります。

どうぞ、ご自愛されながら、益々ご活躍のほどをっ!
posted by 国定勇人 at 16:00| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月30日

条例公布ってなんだ?

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本日を以って三条市議会6月定例会は閉会し、お蔭様で、条例(改正)案、補正予算案など提出した議案すべてをご議決いただきました。

ところで…

国の法律、地方自治体の条例は、そもそも議会で議決されなければもちろん成立しないわけですが、厳密に言えば、議決された法律や条例を公布し(、当該法律や当該条例に規定された日付で施行し)なければ、効力を持ちません。

では、私たち三条市では、どのようにして公布されるのでしょうか?

条例の公布は地方自治法の規定により、@条例の制定又は改廃の議決があったとき、その日から三日以内に議長が市長に送付する、A市長は、当該送付を受けた場合は、その日から二十日以内にこれを公布する、B条例の公布に関し必要な事項は、条例でこれを定める、とされており、この規定を受けた三条市では、三条市公告式条例を定め、@条例を公布しようとするときは、公布の旨の前文及び年月日を記入してその末尾に市長が署名する、A条例の公布は、市役所三条庁舎前掲示場に掲示してこれを行う、とされているところです。

というわけで…

議会最終日を迎えるこの時期になると、こうしてせっせと署名に勤しむというわけでございます。

以上、殆どの方にとってはどうでもいい超マニアックなトリビアでした。
posted by 国定勇人 at 13:39| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月29日

お気に入りの企画に参加すると思っていただければっ!

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いよいよ、“三条つなぐプロジェクト”が始動します。

この目的を簡潔に言ってしまえば、新型コロナウィルス感染症拡大による影響で厳しい状況に追い込まれている各事業者さんを支援するため、事業者さんごとに寄附を募りましょうということに尽きるのですが(このプロジェクトに対する私の想いについてはこちら)、でもそれだけではプロジェクトのもたらす効果をほとんど伝えられていないとも思うのです。

このプロジェクトの本質はズバリ“つなぐ”、この一言に凝縮されていると思っております。

このプロジェクトは、困っている方々に対して寄附を通じて施しを行う、という単純なものではありません。

どちらかといえば、クラウドファンディング的なものとイメージしていただいた方がこのプロジェクトの本質をより正確に掴めると感じております。

各事業主さんが繰り出す様々な個別企画のうち、自分が共感を覚えた個別企画に寄附を通じて参画する、投資する。私たち“三条つなぐプロジェクト”実行委員会は、それぞれの個別企画の提案者となる事業主さんと寄附を通じて当該個別企画に参画(投資)する皆さんとをつなぐプラットフォームにしか過ぎない。新型コロナウィルス感染症拡大とて、各事業主さんが個別企画を生み出すきっかけになったに過ぎない。

とまぁ、こんな風に思っていただける方がありがたいかな…と思っております。

そうです。

皆さんは、三条のまちを盛り上げる投資家なのです。

“誰に投資するのか?”“どの企画に魅力を感じるのか?”“どの企画に投資すれば満足感、高揚感をより得ることができるのか?”…

そんな目線で、個別企画を見ていただき、投資していただきたく思います。

皆さんが投資家としてじっくり各個別企画を吟味していただけるよう、個別企画それぞれに、現在の状況、企画に掛ける想い、個別企画の趣旨目的などなど、かなり中身の濃い内容となっておりますので、そちらも楽しみにしていただけると幸いです。

これからもどんどん、新しい魅力ある企画が掲載されていきますので、是非まちづくりの投資家になる意気込みで投資をして下さいませっ!
posted by 国定勇人 at 11:43| 新潟 ☔| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月26日

クロネコヤマトの宅急便に学べ!

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先日も触れたとおり、これまで全国各地で数え切れない回数の防災に関する講演をさせていただきました。

その都度申し上げてきた事柄の1つに“私たちは災害に襲われた瞬間、クロネコヤマトの宅急便にもならなければならない”ということがあります。

これはどういうことを意味しているのでしょうか?

私たちは規模の大きい災害に見舞われれば見舞われるほど、全国から災害支援物資をいただくことになります。

その1つひとつには支援したい方々の温かい気持ちが込められており、それ自体には感謝の言葉以外申し上げる言葉も見つからないのですが、これを冷静に物資(モノ)と捉えた場合、この物資は多岐に亘るだけでなく、量もトラックごとに異なり、しかも何時にどれだけのトラックが到着するのか全く予測が付きません。

それだけでなく、その頂いた支援物資をストックヤードに素早く効率的に仕分け、今度は、避難所ごとに必要となる支援物資を定時定路線のルートを組み立てた上で配送していかなければなりません。

それを平常時には全く畑違いの行政サービスに従事する市役所職員が行わなければなりません(しかも、災害対応に追われている中で、なかなか割くことのできない稀少な人員によって…)。

これはまさに、“私たちは災害に襲われた瞬間、クロネコヤマトの宅急便にもならなければならない”状態を意味します。

とはいえ、全国各地の講演では偉そうに嘯く一方、私たちはその解決策、改善策を持ち合わせておりませんでした。

そんな折、助け舟を出してくれたのが、他でもなく、まさに比喩の対象であったヤマト運輸さんでありました。

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私たちは、昨年から(ようやく…)ヤマト運輸さんのご指導を仰ぎながら、災害物資搬入搬出訓練を行うこととしました。

実際にやってみると、これを訓練なしで実行するのは不可能だと空を仰ぎたくなるくらい、特別なノウハウがギッシリで、とても素人仕事ではできないことがよく分かりました。

被災経験のある市町村も、幸いにもまだない市町村も、この災害物資搬入搬出訓練だけでは絶対に毎年やった方がいいです。

これをやるかやらないかで、実際に災害が発生したときの組織内パニックがどれだけ抑制されるかが実感できると思います。

防災担当の皆さま、是非ともご一考のほどをっ!

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また改めて書き綴りたいと思いますが、今日から、“三条つなぐプロジェクト”が始動します。

ご支援のほど、宜しくお願い申し上げます!
posted by 国定勇人 at 09:31| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月25日

政府による経済対策を使い倒すレシピとは…

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今回の新型コロナウィルス感染症拡大に伴い深刻な影響を受けている事業者、個人に対する政府の支援策は、支援メニューの幅、個別支援メニュー毎の深さ、のいずれにおいても、リーマンショック時のそれと比較して格段に群を抜いた充実したものとなっております。

例えば、私たち市町村が講ずる各種独自支援策の原資となる国からの地方創生臨時交付金。

リーマンショック時にもあった重要な支援策の1つなのですが、第1次補正予算における措置額に、先日政府与党から情報提供頂いた第2次補正分を加えると、2倍以上の措置額になることからも想像していただけるのではないでしょうか。

そうなると、影響を受けた事業者、個人からすれば、これだけ異次元レベルにまで充実強化された各種支援策を活用しない手はないわけであります。

三条市ではもちろんこうした動きに呼応すべく、総合相談窓口を設け、受けることのできる支援メニューを個別ケース毎にアドバイスする仕組みを講じたところですが、ここで1つ問題が…

それは、矢継ぎ早に打ち出された支援策1つひとつについて、それら支援制度を実際に運用する側に十分な理解が行き届かないまま見切り発車せざるを得なかった結果(スピード感が求められているわけですから、このこと自体は致し方のないことです…)、支援制度本来の趣旨目的を担当者レベルが十分に咀嚼することができず、本来であれば支援すべき事業者からの申請を拒絶したりするケースが出てきてしまったこと…

これがもし三条市が直接関与する支援制度であれば、自分たちの事柄ですから、改善することができるのですが、他の支援機関で生じているケースであるが故に、その実態を把握することも困難であるだけでなく、仮に把握できたとしても上手く当該個別事案を軌道修正する術がない…

これが現下最も深刻なものとして浮上してきている課題となっております。

各種支援メニューの申請に慣れない、でも相当深刻な影響を受けている事業者に寄り添い、実際の支援を受けることのできるところまで伴走する…そんな社会的主体が存在しないものか…

ここ1ヶ月ほど、その妙案を生み出すべく脳漿を絞り出す作業を続けていたのですが…

ようやくその社会的主体を見つけることができました。

その存在とは行政書士さん。

これまで2ヶ月もの長きにわたって、ボランティアで相談窓口の最前線で相談に乗っていただいた百戦錬磨のプロ集団です。

まさに、灯台下暗しでしたねっ!

先日、新潟県行政書士会と面会し、これまでの無償協力に改めて感謝申し上げるとともに、新しい伴走制度の主役としてお骨折りをいただくことをお願い申し上げ、快く了解をいただいたところであります。

6月30日の議会最終日において予算議決を頂ければ、7月1日から、三条商工会議所内に行政書士さんを主力メンバーとする専門相談チームを設けるとともに、個別事案に進んだ場合の行政書士さんに対する申請手数料補助制度を新たに設けることとなります。

泣き寝入りし掛けている事業主さんがいらっしゃいましたら、最後の気力を振り絞って、三条商工会議所の扉を叩いて頂けないでしょうか?

必ず支援に結びつけることをお約束させていただきます。
posted by 国定勇人 at 12:04| 新潟 ☁| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月24日

災害対策本部の在るべき姿とは?

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平成16年の7.13水害、平成23年の7.29水害と度重なる水害を経験した三条市は、数々の至らぬ点を含めた経験を正直に吐露する責務があります。

大変ありがたいことに“三条市で発生した2度の水害の経験を話してほしい。それを受けて見直した災害対応体制を話してほしい”と全国各地からお声掛けをいただき、これまで、本当に数え切れない数の講演に臨んでまいりました。

その講演の中で、意識的に時間を割いたのが災害対策本部の在り方であります。

何故ならば、災害対策本部の在り方こそ、災害対応のノウハウが凝縮された枢要そのものであり、かつ第三者の目に触れにくいブラックボックスだからです(災害が現在進行形にある最中は特に、マスコミを本部内に入れてはいけません。何故ならば、マスコミもまた彼らの使命を果たす観点から、災害対策本部内にある有象無象の情報をその正確性を私たちに確認を求めることなく伝えてしまう傾向にあり、それがかえって混乱を与え、正しい情報を迅速に伝える妨げとなってしまうからです。それ故、うまく機能している災害対策本部であればあるほど、本部内の様子は外部に漏れにくく、結果としてブラックボックス化してしまうのです)。

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もちろん、私たちも完璧な正解を持ち合わせているわけではありませんが、試行錯誤の上、現時点で辿り着いている災害対策本部の在り方だけは、率直に申し上げるようにしております(私たち市町村長は選挙を通じて選ばれるわけですが、そこには災害発生時の対応能力試験があるわけでもなく、他方で、その在り様を体系的に学ぶ機会も少ないからです。水害サミットを除いては…)。

その1つが災害対策本部内の情報共有の在り方です。

私たちはICTの進展によって格段に情報を手軽に入手できるようになりました。

でも、考えてみれば、これは個人単位での話。

まだまだ、集団が、組織が同時に情報をスムーズにストレスなく共有するにはICTはまだまだ心許ないのが正直なところであります(特に、時々刻々と状況が変化し、情報が入り乱れる災害進行段階においては…)

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そのときに、役に立つのがアナログ的手法。

特に、白地図は、その時点での三条市がどのような状況に陥りつつあるのかを可視化し、災害対策本部員が同時に情報共有するのにはまだまだ有効な手段だと思います(もちろん、ICTを補完的に活用しながらですが…)。

多少の時間ロスはあるかもしれませんが、災害状況を俯瞰するだけでもそれを遥かに上回る効果がありますし、情報が途絶しているのではないかと疑われる地域を炙り出すには、この白地図を置いて、今のところ、他に手段はないのではないかと考えております。

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そうした確認作業をするのが先週末の水害対応訓練だったのですが、私たちはまだまだ改善をしなければならないところがいっぱいある発展途上期にあると考えさせられる訓練でもありました。

例えば、こちら。

各地区ごとに発令した避難情報を一覧にしたものなのですが、この状況こそ、市民に対して、タイムリーに分かりやすく可視化して提供しなければならない最も大事な情報であるにも関わらず、市ホームページにこうしたスタイルで掲載していないことが判明しました…

これもまた素早く改善しなければならない事項です。

明日は、災害支援物資搬入搬出訓練を行います。

こちらもまた、緊張感を持って臨みたいと思っております。
posted by 国定勇人 at 11:01| 新潟 ☀| ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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